
1999/11のマウイ島、2000/8のハワイ島と個人手配旅行とツアーの差異について書いてきたので、いいかげん同じことを書くのはやめておこう。
一つだけ、言えるとしたらハワイ諸島は、初めての個人手配旅行にチャレンジするには絶好の場所だということだ。日本からのツアーも多いから、我が家(私)のように、それまでツアーを使ってある程度は行きなれて、多少は勝手がわかった土地であることが多いので、初めての土地で誰にも頼らない旅行の不安というのが、かなり解消されるからだ。
単純に価格だけで比べれば、オフシーズンの激安ツアーなどだと、個人手配の航空運賃くらいの料金で四泊六日くらいのワイキキステイ(宿のランクは当然それなりだろう)が出来てしまうから、とにかく何でもいいから、決まりきった場所でも良いから、宿にも拘らないから、航空会社にも拘らないから、安くでワイキキにゆければよいという人には、オフシーズンの激安ツアーが良いであろうことは言うまでもない。
だが、ツアーで皆と同じようにワイキキの高級ホテルにとまり、同じように免税店などをバスで連れまわされる歓迎スタイルには、ほとほと嫌気がさした、とか、ちょっとだけ他人とは違う旅のスタイルにトライしてみたいとかいうむきには、ハワイ旅行の個人手配はお勧めである。
エアーにおいて、個人旅行とツアーの差は、個人旅行で使うチケットの料金(クラス)にもよるが、場所の差である。一般に格安券は別にすれば、成田出発ホノルル往復の格安券なんてほとんど存在しないJALの場合、個人手配ではJAL悟空(正規割引運賃)、正規運賃、マイレージによるアワードチケット(無料航空券)であり、ツアーはIT料金である。
この両者の差は明らかで、前者ではシートリクエスト(あくまでリクエストでありもっと強い意味をもった新幹線などの座席指定とは違う)を出すことができ、その料金クラス(単なるエコノミーとかビジネスではなく、エコノミーでも料金体系により細かく分かれている)の範囲内で、空いているもっとも前の席をリクエストすることができる。
一方ツアーだと、経験的にも中央から後部のシートというのが一般的だ。もちろん、たまにオーバーブッキングなどの関係で、幸運にもビジネスにアップグレードされたり、前方シートをもらえたりすることもあるが、通常原則は後ろのほうの席である。
JALの場合でいえば、JAL悟空などのシートリクエスト(事前座席指定サービス)ができる料金であれば、JALプラザに行けば、シート配列を見せてもらいながら、席をリクエストすることも不可能ではない。電話であっても、ある程度は教えてもらえる(見えないから限界がある)ので、その範囲でリクエスト可能だ。もちろん、リクエストであって、当日の機材変更などで、そのとおりにならない可能性はあるが、とにかくリクエストできる。
一方、ツアーの後部座席の何が問題かというと、たまに個人ツアー客ではなく、文字通りの団体さんが乗っていることがあることだ。個人ツアー客なら問題はないが、団体さんは、ときには大声で騒いだり、そうでなくても声高に話したりと、普通の個人客が並ぶ席よりも、がやがやとにぎやかなのは否定できない。それは考えてみればあたりまえで、個人客は回りに知り合いなんかそうそういないから、そんなに話すことはないが、団体さんだと回りは知り合いだらけだから、当然話も弾む、ましてそれが仕事にせよ、レクレーションにせよ楽しいフライトであることが多いから、ますますテンションは上がり、ハイになり話が弾む。これが悪いといっているのではなく(もちろん限度を超えたものは迷惑だ)、そういうのが自然な人間だろうということだ。
悲惨なのは、こうした団体さんの近くに席が割り当てられたときだ。これはもうじっと我慢するしかない。そこから逃げ出したいのは他の個人ツアー客も同じだから、そうそう席が変われるわけではないし、第一だれが好き好んでそんな場所にゆくだろうか。
個人手配で前方席を確保することのメリットはもう一つある。ホノルル国際空港の入国審査が混雑するのは有名で、ピーク時には一時間どころか二時間以上もかかることもあるらしい(私は幸いそういう目にはあったことがない)が、これは到着してから機外にでるまでに後方席だとかなり出遅れるのに原因の一つがある。前方席で、のんびりハワイ気分に浸らず、とにかく機外に真っ先にでて、のんびり歩く人を尻目にどんどん追い抜かして歩いてゆく。エスカレータなんかのんびり順番を待たずに、階段をどんどん下りてゆく、こうすれば多くの場合、そのフライトのビジネスクラスの客と同時か、ビジネスクラスの客よりも先に入国審査にたどり着ける。ここで真っ先に飛び出した人と最後のほうに出た人では少なくとも三十分くらいの差がは出る。
それにもう一つ、機内サービスも前方席のほうが受けやすい。機内食も後部席より前方席のほうが早くに配られるし、機内免税品販売(特にご婦人方は好きであろう)も前方席のほうから始まったりする。まあ、大した問題ではないが、フライトアテンダントの密度も後方席より前方席のほうが濃いのは経験的には事実だと思う。
ハワイの場合、一度か二度、ツアーを経験すれば、とにかく安い激安ツアーを狙うという目的以外では、あとはツアーである必要は全くないといってよかろう。
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