出発当日

出発当日の朝

いよいよ、初めてのニュージーランド・現地知り合い一切無しでの完全個人手配旅行の初日がやってきた。一人旅はこれで三度目であるが、やはり緊張するのは否定できない。前回の家族ハワイ(マウイ+オアフ)旅行のときは、最後までバタバタしていたが、今回は比較的スムーズに準備が出来た。一人旅で初めての土地への完全個人手配だし現地に知り合いもいないから、頼れるものは自分だけということで、やはり何事にも慎重になり、確認が念入りになる。

京成スカイライナー

昨日は台風崩れの低気圧の影響でかなり雨が降ったのだが、今日は秋晴れの透き通るような気持ちの良い晴れである。10月ということだけではなく、米国内同時多発テロの影響をうけてか、京成スカイライナーはかなり空いていてガラガラ状態だ。それでもオバサンたちはとても元気で、テロなんかどこ吹く風で数名のグループがはしゃいでいる。某旅行会社のツアータグが全員の荷物につけてあったから、パッケージツアーなのであろう。ひょっとしたら日本経済は、若者達とこういうオバサン達でもっているのではないかと思えてくる。

成田空港

フライトは18:15のニュージーランド航空日本航空の共同運航便(機材・乗務員はニュージーランド航空)のJL90だ。テロの後でセキュリティチェックに時間がかかるといけないとおもったので、三時間前に成田空港に着くようにしたのだが、着いてみたらセキュリティチェックに列もなくガラガラ。チェックインカウンターも昨年、一昨年同時期より客が少ないようだ。唯一の大きな差は、JALのチェックインが米国(グアム・サイパンを含む)は一番端のLアイランドでのみ行われていることだ。セキュリティチェックの問題なのかと思ったが、そとから見た限りではやっていることは普通のチェックインだけだからよくわからない。

まだ、フライトまで時間があるし小腹が空いてきたので、4Fのマクドナルドでホットアップルパイとアイスウーロンティーでお腹をごまかす。ニュージーランド航空は機内食も評判が良いので、ここで腹いっぱいになってはいけないのである。あくまで泣き叫ぶ腹の虫を少しだけ黙らせる程度にとどめる。

特に売店にも興味もないし、いつまでも外にいても仕方ないので、いいかげんにセキュリティチェックのほうに向かう。やはりいつものとおりのチェックが行われているだけで、かばんを全数開けるようなことはしていなかった。警備の人数はいつもよりかなり多かったけど、チェックはいつものとおりで拍子抜けだ。

制限区域に入ったけれど、妻といっしょというわけではないので免税店には用がない、とJL90便のこの日のゲートであるB72に向かったが、ミネラルウォーターを買っていないのに気づいてまた引き返した。BやAのゲートは一番両端にゆかないとまっとうな売店がないし、免税店で買えば140円とか150円で買えるのに、ゲートの売店で200円を出すのは馬鹿馬鹿しいではないか。

B72の待合室は日本航空ニュージーランド航空のコードシェアということもあってか日本人が結構多い。いや、違うな、日本発の便だからどこ行きにせよ日本人が多いのだ。近くでは日本人と西欧人との混血の子供三人が走り回って叫んでいる。神様お願いだから、このガキ達は私の席から離してください(いざ乗ってみたら子供達の声はぜんぜんしなかったけど、眠ったのか躾がいいのか?)。

搭乗予定時刻になってもいっこうに搭乗開始の気配がないと思ったら、機内整備が遅れていて十分くらい搭乗が遅れるという。おおかたAVシステムが不調だったりしたのかもしれない。遅れること十数分でようやく搭乗開始。席は31Cだ。今回は11時間の一人旅なのでトイレに出やすいように通路側にしたのだ。

JL90/NZ90コードシェア便

ニュージーランド航空はこれがはじめてだが、エコノミークラス(ニュージーランド航空ではパシフィッククラスという)でもフットレストがついているし、ビジネスシートのように、シートのヘッドレストの両側が持ち上がって眠るときに頭を支えるようになっている。これら二つがあるとないで疲労度や眠りの具合がまるで違うのは、ビジネスシートを経験済みなのでよくわかる。

搭乗が終わっても先に出発の飛行機がつかえているということで、結局滑走路から離陸をはじめたのが、19時ちょうどでおよそ30〜40分の遅れというところだろうか。JL90/NZ90コードシェア便は急角度で上昇を続けてゆく。ここで面白いことを発見。JALならかなり上昇して水平飛行近くになるまでシートベルトサインは消えないが、ニュージーランド航空のこの飛行機はまだまだ急角度で上昇中だというのに、シートベルトサインが消えた。

早速トイレに立つが、トイレでも体がななめになっているから、オシッコがまっすぐ落ちないからどうも勝手が違う。まっすぐ落ちると便器外におちそうなところで放出すると丁度良く命中するが、これはちょっと愉快な経験。トイレから出てもまだ上昇中だから、いきなりの上り坂。結構きつい登りだ、ということはまだ上昇角度はそれなりに急だということになる。

夕食は、ビーフかチキンの選択。JALと違ってシートポケットにメニューなんか無い。私はチキンを選んだので、メニューはチキンの照り焼き+ライス+若干のチーズ、グリーンサラダ、ハーブドレッシング、フルーツのセットだった。パンはサーブされるまで暖められているのが嬉しい。またサラダボールはエコノミーなのにガラス製で、他の容器もプラスチックのぺなぺなではなく重量感がある。フォークやナイフ類もテロのあとなのにちゃんと金属製をつかっているのが食事をする身には嬉しい。よく眠れるように白ワインをグラス一杯もらってさらに食事を続けると、スクリーンでは中世の槍試合の映画をやっているがつまらない。できれば "Cats and Dogs" が見たかったなぁ。

食事も片付け、あとは寝るだけ。ワインのせいもあってわりと簡単に眠ってしまった。フットレストと両端の角度がつくヘッドレストがあるので、エコノミーとはいえかなり楽である。そのうえ隣(31B)は空席だから、もっと楽チンだだった。これらのおかげで現地に到着してからも寝不足にならずにすんだのは嬉しい。いっぺんでニュージーランド航空のファンになってしまった。いや、それどころか、日本航空のハワイ線には乗りたくなくなってしまったのはちょっと困る。

(出発当日終了)

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