第1日目

出発の朝

私たちの乗るJL733便は、午前10時半出発なので、余裕を見て午前8時半には成田空港に着きたいから、逆算すると自宅を出るのは朝6時くらいでないと、予約したスカイライナーに間に合わない。ということは、支度に時間のかかる妻と娘のことを考えると、朝4時には起きないといけない。真夏ならともかく、1月5日の朝4時というのは、かなり辛いものがある。

いつもなら、起こすのに苦労する娘が、何故か朝4時にはシャキンと起きてくれて、それどころか、起きるなりハイテンションなので、こちらがびっくりしてしまう。

私は、まだボーっとしていて、最寄の私鉄からJR日暮里までの直通切符を買うのを、間違って私鉄区間だけの同料金の切符を買ってしまい、私鉄の降車駅(JRとの乗り換え駅)で、払いすぎた料金分(JRの料金分)を現金で払い戻してもらった。切符を買ってすぐに気づけばよかったのだけれど、乗ってから気づいたので仕方ない。

日暮里から成田まではスカイライナー5号に乗り、成田には8時半前に定刻どおり到着。

昨年10月のニュージーランド一人旅のときと同様、JALのチェックインカウンターはアメリカ(メインランド、カナダ、ハワイ、グアム・サイパン)方面専門のアイランドでのチェックインだ。昨年10月はオセアニアだし、今回は香港ということで直接アメリカとは関係ないので、私たちは普通の個人旅行客のカウンターでチェックインをするが、アメリカ方面のカウンターでは、預ける荷物も含めて全乗客が全ての荷物の中身のチェックを受けていたのは、ややびっくりである。なるほど、これじゃぁ、時間がかかるわけだ。

アメリカ方面のチェックインカウンターの混雑は10月の比ではなく、長蛇の列ができて、出発ロビーに入ったとたんにその列が目に入り、「なんじゃ、こりゃ!」と思ったけれど、JALの係員が行き先を聞いて誘導してくれたので、その列は私たちには関係ないとわかった次第だ。

今回は荷物は空港宅急便は使っていない(Lサイズスーツケースは使わなかった)ので、そのまま素直にチェックインして、そうそうに荷物から開放される。

不利だとはわかっているが、とりあえずここでHK$500に両替するが、HK$1=18.72円とやはり馬鹿高い。

ちょっと小腹がすいたということで、マクドナルドで軽食を取ったあと、出国審査を抜けて制限区域へ。妻は例によって免税店に立ち寄り、エスティローダーのライトソースのローションを6,400円で購入しご満悦。

出発ゲートはサテライトのEゲートということなのだが、そのEゲートがわからない。案内を見てその方向に進むと、CとDはあるけれど、Eがないのである。よく見ると、Eゲートというのは、バスにのって行くところのようでCとDの出発コンコースのあるフロアから下に下りないといけなくて、CやDのように普通に直接機内に入れるところではないのだ。どうりでわからないわけだ。それにしても、このEゲートの待合室はひどく排気ガスくさい。第二ターミナルも改装中だからその間の間に合わせだとは思うが、ひどいものだ。

その上、いつものとおり制限区域内はひどく無機質でちっぽけな売店と免税店が少々あるだけで、他国の空港のように制限区域内に店が沢山あって、時間をつぶすのに苦労しないなんてことがない。

ともかく、JL733に無事乗り込み、機はほぼ予定通り成田を後にした。香港国際空港まではおよそ5時間のフライトである。途中で昼食がでるはずだが、どうせJALの機内食だから、見掛け倒しで手は混んでいるけど、味は最低なものが出てくるのはわかりきっている。まあ、餌みたいなものだ。そんなに手を加えなくていいから、もっとまともな味の料理を出してくれ!、

JL733便は当初の予定とは異なり、MAGIC II搭載の747-400になっていて、エコノミーシートだと目の前の座席の背もたれ部分に液晶モニターテレビがついているものだ。プログラムを見ると、ちょうど見たかった「SPY KIDS」と「SHREK(シュウレック)」をやっていて、十分時間をつぶすことができた。「SHREK」はなかなか面白い映画で、結末は予想外のものであったが、前評判ほどに面白くなかったのが「SPY KIDS」である。

香港国際空港

香港時間の14時半すぎに、JL733便は無事香港国際空港に到着。

香港国際空港は、まだ新しくて大変広くて立派。成田空港が田舎のおんぼろ空港に見えてしまう。内部は機能的であるが成田ほどの無機質さはない。成田と大きく違うのは、あちらこちらに、軽機関銃を持った警備兵が立っていることだろうか。これが当たり前の光景というのもどうかと思うが、世界事情を考えると、丸腰に近い華奢な警備員が立っている成田空港というのは、それはそれで本当に大丈夫なのかと思ってしまう。

ここから香港(九龍)までは、エアポート・エキスプレスという空港オープンと同時に出来たMTRの新路線にのって行ける。所要時間は九龍まで20分と速いが、料金はHK$90(大人一人)と安くはない。(帰るときにしったのだけれど、三名以上なら、Group Ticketを買うと、同じ九龍でも大人三名でHK$180と、一人分得をする。これは券売機近くの「客務中心」に行けば購入できるので、三名以上なら是非利用されると良い

入国審査を経て、Baggage Reclaim (アメリカ英語だとBaggage Claim) で無事荷物2個を受け取り、税関を何事もなくそのまま抜けて、空港内の両替(Thomas Cook)でまずは日本円1万円を香港ドルに両替するが、レートはHK$1=18.22円と成田と大差ない。そして、同じフロアの先にはすぐにエアポート・エキスプレスの券売機で切符を売っているから、それを買い求める。普通ならその先に自動改札なんかがあるはずだけれど、ここはそのまま通路なりに進むといきなりプラットフォームになってしまうのには少々驚いた。すなわち全てが同じ平面で進み、階段はもとよりエスカレーターやエレベーターといった上下移動がないのは、荷物の多い到着客への配慮が行き届いているといえる。

ちょうど、列車がとまっていたので、三名で乗り込んであいている席(がらがらだった)を適当に占有する。このエアポート・エキスプレス車内は禁煙は当然として、禁飲食なこと(違反には罰金!)と新しいことがあいまって、大変に清潔である。おそらく日本のどの列車より清潔で綺麗ではないだろうか。

ここから九龍までは20分とすぐである。エアポート・エキスプレスの九龍駅から、宿泊先のHyatt Regency Hong Kongまでは、エアポート・エキスプレスの乗客なら無料で使えるエアポート・エキスプレス・シャトルがあるので、これの「K3」というルートに乗れば、二つ目のストップがHyatt Regency Hong Kongであり、このあたりは、東京よりずっと便利に出来ているようだ。

Hyatt Regency Hong Kong

今回、私が用意した宿泊先は、海外での私の主力カードであるAmericanExpressのトラベルデスクに電話をして比較的割安でHyatt Regency Hong Kongを確保した。それも、普通の部屋ではなく、最上階の16階・17階を占めるリージェンシークラブ(Regency Club)の一室である。Hyatt Regency Hong Kongリージェンシークラブ(Regency Club)の場合は、12歳未満の子供連れは利用できないが私たち家族は大丈夫である。

Hyatt Regency Hong Kongリージェンシークラブ(Regency Club)では、いくつかの付加サービスがあり、専用デスクでのチェックインとチェックアウト、リージェンシークラブ(Regency Club)準専用エレベーター、専用ラウンジでのコンチネンタルブレックファースト、昼間はいつでも専用ラウンジでのコーヒーや紅茶などのドリンクサービスが利用可能、夕方から夜は専用ラウンジでのカクテルサービスなどがある。

ただ、場所が場所だけに景色というのは臨むべくもない。窓からはとなりのビルが見えるか、小汚い(失礼!)ネイザン・ロードの景色が見えるだけであるから、部屋はどこだって良くて、広さとかで決めたほうが良い。むしろ、ネイザン・ロード側よりビルに面したほうが静かかもしれない。

キングサイズのベッド。
大変に寝心地が良かった。
こういうのが家に欲しいなぁ!
エキストラベッドは折りたたみ式
ではないかなりまっとうなもの。
こちらも寝心地はよい。
ちゃんと執務机があるのが良い。
パソコンを使うのも楽だけど、
でかいFAXが邪魔。
インターネット接続もOK!
ただし有料で、HK$4/分と高い。
エクゼクティブはそんなのは気にしない?
さすがエクゼクティブフロア。
FAXとデータポート付き電話。
バスローブはサイズの異なるものが
ちゃんと三種類用意してあった。
歯磨き・うがい用のミネラルウォター
常備で、毎日補充されていた。
バスルームも広くて綺麗。 執務机脇のコンセント。
こ、この蛸足配線を見よ!
左が、inroom safe (室内金庫)、
右が冷蔵庫
常備してあるスナック類
もち、有料で、高いっす!
冷蔵庫の中もドリンクでびっしりだが
高いよ〜!
室内金庫は電子式ではないが、
錠前式でもないダイヤル式。
"CODE CHANGE"にあわせて、三桁の
アルファベットを決める。
A〜Zで三桁の開錠コードを決める。

エアポート・エキスプレス・シャトルは、Hyatt Regency Hong Kongの入り口内に停車するので、そこで降りてreception deskへ行き、名前を告げると、係員はすばやくコンピュータをチェックし、私たちがリージェンシークラブ(Regency Club)の客であることを知ると、16階の専用フロアでのチェックインになると教えてくれて、専用エレベーターを案内してくれた。

16階へ行くと、そこは1階のざわついた雰囲気とは別世界のいかにもエクゼクティブフロア! そこには落ち着いた感じの人がreception deskに座っており、こちらもジャケットの襟を正して(笑)、チェックインの手続きをする。

通り側のちょっと小さめの部屋とビル側の広い部屋のどちらがいいかと訪ねられたが、そこはためらい無く広い部屋を選ぶ。部屋に入ると、大きな寝心地よさそうなキングサイズベッドがどでんとあるが、それでも部屋は十二分に広い。と、関心しているとすぐにハウスキーピングがたずねてきて、横長のソファベッドのクッションを取り去り、エキストラベッドを作ってくれた。

両替したばかりであったので、ちょっと多めだけれどチップを渡すと、もう満面の笑みを浮かべて丁寧にお礼をいい去って言った。世の中、やはり「金」なのだ。

ちなみに、ベッドサイドに飴が沢山入った入れ物があって、自由に食してよいのだが、この飴がなかなか美味しかった。滞在中にスーパーなどを探したけれど見当たらず、ホテルに聞けばよかったと帰国してからちょっぴり後悔。

とりあえず、荷物を置いて着替えて、ホテル近所の探索にでかけるとしよう。

尖沙咀(TSIM SHA TSUI)

香港の代表的な顔のひとつである、ネイザン・ロードの中心ともいえる「尖沙咀」付近は、活気に満ちている。歩く速度も速く常に忙しそうに動き回り、車は狭い道をかまわずぶっ飛ばし、地元の歩行者は赤信号を無視して、ぶっとばす車の間を駆け抜けて道路を渡ってゆく。

街中をウィンドウショッピングすると(私たちはブランドショッピングには興味がほとんどない)、いくつか面白いものが目に入った。やはりハイテクが流行のところであり、アメリカで見かける無骨で黒くてでかい携帯電話と違い、ここの店頭には日本同様折りたたみ式で、スマートなものばかりである。

次に目に付いたのが、東京で言えばマツモトキヨシのような「Watson's」というディスカウントショップが、けっこうあちらこちらにある。店内は化粧品類や雑貨などが沢山あり、雑貨大好きな私たちにはこれはたまらない。とりあえず、店内をみてまわったが、おそらく滞在中何度か立ち寄ることになろう。

尖沙咀のネイザン・ロード沿いにCITIBANKがあるので、ここでHK$500分のキャッシュを引き出す。

夕食

今日は初日でもあり、うろうろしているうちに腹が減ってきたが、今回はほとんど下調べとかしていないから、どこが良いのかさっぱりわからないので、とりあえず今回は行き当たりばったりで、「美味屋」という店に入った。店内は綺麗で店員も愛想は悪くないが、いかんせん店内には、やや時間が早いせいものあって、他に客は居ない。まさかボッタクリの店でもあるまいに...と思っていたら、そのうち地元の人がぼちぼち入ってきたので一安心。

私は「Indonasian Fried Rice(HK$65)」を、娘は「Indonasian Fried Egg Noodle(HK$65),」を、妻は「Singaporean Rice Noodle(HK$65)」を、そして飲み物にはOrange Juice(HK$25),、Sprite(HK$25)を頼んだ。どれも味は悪くないけれど、当たり前の味でちょっと濃い目で量はたっぷり! 娘のヤキソバが一番美味しかったように思う。観光客はほとんど見かけなくて、皆さん地元の人で、私たちが帰るころには結構席が埋まっていた。観光客目当ての高いだけの店ではないのは間違いなく、地元にはそれなりの人気のようだ。そういう意味で、地元風狙いで入ったのは当たりだったといえる。

お腹がいっぱいになったので、ホテルに戻るが、よく見るとこのあたりには、セブンイ・レブン(「7-11便利店」)がそこら中にある。そこでメロンセーキ(実はメロンジュースと思っていた)とミネラルウォーターを買うが、メロンセーキは馬鹿甘で私も妻も全部飲みきれなくて、「神様ごめんなさい」となった。

(第1日目終了)

2002年香港・家族旅行のトップへ戻る