
Hyatt Regency Hong Kongのリージェンシークラブ(Regency Club)のキングサイズベッドはとても快適で、ピローも私好みの柔らかなフカフカで大変快適に眠れて、実に心地よく目覚めたのが朝の7時である。
Hyatt Regency Hong Kongのリージェンシークラブ(Regency Club)には、16階の専用ラウンジでコンチネンタル・ブレックファスト(写真)がついているから、ここで朝食を済ませる。まあ、普通のコンチネンタル・ブレックファストだが、中華粥があるのが光っていて、この中華粥を炊き込んだスープが美味しくて、一杯ではとうてい満足できないから、二回とか三回とかお替わりしてしまう。この、中華粥は欧米の宿泊客にも人気のようで、皆さん意外にも結構召し上がっていた。Aisian Healthy Foodというところか?
今日の予定は、MTRでセントラル(中環)へ行き、そこからPeak Tramでビクトリア・ピークへ行き、その後MTRで一駅乗りアドミラリティ(金鐘)へ行き、Pacific PlaceのZen Chinese CuisineでDim Sum(点心)で遅めの昼食の予定だ。
Hyatt Regency Hong Kongは、ホテルを出るとすぐにMTRの尖沙咀駅がある。MTRは東京で言えば営団地下鉄といったところで、本数も多くて正確で非常に便利である。尖沙咀からツェンワン・ラインに乗り、二駅目が中環(Central)である。尖沙咀と次の駅の金鐘(Admirarity)との間は海底トンネルで結ばれているので、この区間を通ると運賃が高くなる。
MTRは地下鉄だけれど、地下走行中も携帯電話が通じるらしく、あちらこちらで携帯電話で話しているのは驚いた。いや、話すことに驚いたのではなく、地下走行中に電話が使えるのに驚いたのである。ハワイでもそうだけれど、あまりバスや電車の中で携帯電話を使うことに日本ほど神経質になっていない。どういう理由かわからないが、日本は異常に神経質なような気がしなくもないし、香港やアメリカが鈍感すぎるという気もする。また、不思議なことに日本では車内での通話は他人として耳障りだけれど、海外だとあまり気にならない。ひとつには言葉の違いも大きいし、言語による声の高さの違いもあって、普段聞きなれた周波数帯とは違う(英語も中国語も声の高さは日本語より高い)から気にならないのかもしれない。
私たちのような外国人が気にならないのはいいとしても、地元の人もハワイにせよ香港にせよ気にしている気配がないのが不思議でもある。この当たりの違いはどういう理由によるものか、大変興味があるところだ。
快適に高速走行するMTRの二駅目の中環(Central)で降りて地上に出る。ここから、Peak Tramに乗ってビクトリア・ピークに向かうわけだが、地図ではPeak Tramの駅はわかるのだが、どうも実際の道と地図が頭の中で一致しない。
歩いていると、フィリピン系を中心とした東南アジアの若い女性が、とにかくあちらこちらに沢山、本当に沢山、むちゃくちゃ沢山集まっている。最初は何かわからなかったけれど、妻が以前何かのテレビ番組で見て知っていたらしくて、あれは香港に働きに来ているフィリピンをはじめとする東南アジアの女性たちで、日曜日は彼女たちの休日なので、皆で集まって情報交換したり旧交を温めあったりするそうだ。

海外で自分の身を守る基本のひとつが、自分に向かっていきなり話しかけてくる人である人に用心をするのは当然で、次に自分が話しかける相手もちゃんと選ぶべきだ。道を聞くなら平均的には一番安全なのは警察官であり、次には警備系の制服を着て職務中の人であろう。例外もあろうが、一般的には間違いのないところだろう。
Peak Tramは山頂まで、片道HK$20、往復HK$30だが、片道だけ買っても仕方ないし、戻りに車でも使わない限りまたこれで戻ってくるのは明白なので、素直に往復HK$30を三人分、合計HK$90 (約1,600円) を支払う。
Peak Tramは、日本で言うとケーブルカーであるが、座席の作りが少々異なる。日本のケーブルカーは普通、斜面になったときに座面が水平に近くなるように作られているおり、車内は階段状になっていて、駅は始発でも終着でもとにかくやはり斜面に作られおり、乗客が居る範囲において、ケーブルカーが水平になることはまずない。
しかし、Peak Tramは、車内は普通の電車そのものであり、中環(Central)の駅も日本のそれのように斜面ではなく、かなり水平に近い。座席は対面ではなく、全部が山頂のほうを向いている。これが駅を出ると急勾配になるから、座っている人はちょうどジェットコースターの最初のの部分の上りのようになり、座席に押し付けられることになる。ちなみに、最大傾斜は27度なのだそうで、これは鉄道流にいうと27/1000の勾配という、かなりの急勾配であり、所要時間はおよそ7分で山頂に到着する。
ビクトリア・ピークの山頂駅は、数年前にできたらしい「The Peak
Tower」というビルになっており、道路を挟んでとなりに、「Peak
Galleria」というショッピング・モールが出来ている。「The
Peak Tower」からは、夜ならば百万ドルの夜景が眺められるのであろうが、昼間は東京以上に空気が汚れてよどんでかすんでいることが
良くわかる。
昼間のこの霞んだ景色を知らなければ、おそらく夜は大変美しいと感じるのであろうが、実のところは闇は全てを覆い隠すというわけである。香港の本当の姿(人工的な活動という意味ではなく自然の一部としての香港という意味において)は実はやはり昼間のビクトリア・ピークにあるのだろう。これが香港の人が日常活動している町である。百万ドルの夜景は観光向けの仮の姿に過ぎないと思う。そういう意味では、昼間のビクトリア・ピークも知っておいても損はないと思った。
ここで、ちょっとお茶ということでマクドナルド(笑)でティータイム。オレンジジュースとコーク(Coke)、コーヒーを頼んで出てきたものをもって席を探すが
、なんとどこにも空席がない。まあ、何か食べるわけじゃないから、テラスに出て景色を眺めながらのどを潤す。私が頼んだのはコーヒーであるが、どうも味が変である。妻に飲ませると「アナタ、これはコーヒーじゃなくてミルクティーよ」というではないか。
一口飲んでコーヒーとミルクティーの区別も付かない私もどうかしているが、もっと変なのはコーヒーを頼まれてミルクティを出すやつだ。これまでの海外旅行で数え切れないくらいコーヒーを頼んでいるが、一度として聞きなおされたり通じなかったり、間違って出てきたこともない。後日友人のカナダ人にこのことを話したけれど、コーヒーとコークが間違えられる例はよく聞くけれど、コーヒーとティーが間違えられたという話は聞いたことがないという。実際問題、どういう聞き方をすれば、coffeeとteaを間違えるんだ?
この、ビクトリア・ピークの「Peak Galleria」には、PARK'N SHOPというスーパーチェーン店がある。なんで、ビクトリア・ピークにスーパーがあるんだぁ?とか思うが、このあたりは高級住宅があるようで、そういう住民向けかもしれない。
ビクトリア・ピークあとにして、再びPeak Tramで麓に向かう。Peak Tramの車中は山頂を向いた状態で椅子に座り、背中側に30度ほど倒れるような感じで降りてゆく。
時刻は午後一時過ぎでお腹もすいてきたので、Pacific Placeに戻り、Zen Chinese Cuisineで昼食タイムだ。今日は日曜日であるが、昼食ピークをはずした遅めの時刻なので、大丈夫かと思ったけれど、予約していないから(日曜日の昼でも予約がベターだとは思わなかった)結構待たされた。日曜日ということもあってだろうが、完璧に満席状態で、広い店内はまるで金属のバケツに蟹を沢山入れたように、ザワザワ・ワサワサしておりにぎやかなことおびただしい。
香港の人の話す声は日本人が日本語で話す声よりトーンが格段に高い。英語のトーンも日本語より高いが、こちらの言葉(広東語)はさらにトーンが高いから、これは騒がしいなんてものじゃない。しかし、慣れというのは恐ろしいもので、このトーンの高さでのにぎやかさがこの街の人の活力そのものではないという気になってきて、こちらも元気になってくる。
ようやく案内されて席に着くと、ウェイター/ウェイトレスが広東語(英語併記)のオーダーシートを何種類かもってきて、なにやら広東語で説明して、さすがに広東語はわからないので英語で尋ねると、今度は向こうが英語がわからんらしくて、そのまま行ってしまった(--#。とりあえずオーダーシートをみると、各メニューのとなりに空白の小さな枠があり、どうやらここに注文数量を書くらしい。ペンを取り出して妻や娘と相談しながら、適当に数量を書いたのはいいけれど、今度はこれをどうやってわたすのかわからない。
欧米のレストラン流であれば、ウェイター/ウェイトレスには担当テーブルが決まっているのが普通だから、そのウェイター/ウェイトレスにオーダーをとってもらわないといけないが、そもそも最初に案内してきたウェイター、お茶(Jasmine Tea)を注ぎにきたウェイター、オーダーシートを渡しに来たウェイターとみなバラバラなので、どうなっているのかわからない。
仕方なく、周りを見ながら手にオーダーシートを持ってちょっとひらひらさせていると、どこからともなくまたもや別のウェイターが現れて、オーダーシートを取っていった。その後回りを見ていると、数量を埋めたオーダーシートを手にとって高くあげてひらひらさせれば良いようだ。また、必ずしも全員が広東語しか話せないわけではなくて、ちゃんと英語を話せるウェイター/ウェイトレス氏も居たので、これを読んで行く人はご安心を。もちろん、日本語は通じないことは想像に難くないので、最低限多少の英語は話せる必要はある。
料理は何品か頼んだが、価格は高めであったが、味はさすが美味しいと評判なことだけはあって、少なくとも私や妻の舌には大変美味であった。
日曜日は大変混みあうので、可能であれば予約を入れたほうがよさそうだ。とにかく、ここは美味しい、できれば滞在中にもう一度点心を食べにきたいところだ。
食事を終えてから、この広いショッピング・モールの中を歩き回る。ここはかなり広いのだが、どこに何があるのか、店内にstore directoryがほとんど無いから、さっぱりわからない。これくらいのショッピング・モールになると、ハワイであれば、店内にstore directory(店内案内板)や、案内パンフレットがあちらこちらに置かれているものだが、ここではあまり見かけないから困ってしまった。
もうひとつ、さらに困ったのはトイレである。ここは広い割にはトイレは非常に少ない。小さい子連れだとこれは大変な危機(苦笑)に見舞われる可能性もあるので、トイレの場所は予めよく把握しておく必要がありそうだ。場所だけ把握しても実際にはそのトイレ全部が、使えない(out of order)だったりするから、最低でも二箇所くらいは把握しておかねばなるまい。
この中には、キーテナントとしてデパートの3つ、Hong Kong Seibu、Lane Crawford、Marks & Spencerがあり、食品売り場の(ちょうど日本のデパ地下の感じ)Great Food Hallが入っている。どこもお洒落な品であふれてはいるが、決して安くは無い。愛用のCOACHショップがあったので覗いてみたが、価格は日本とほとんど同じ。高級欧州系ブランドは知らないけれど、他の品を見てもあまり安いという感じはしない。
高級欧州ブランド志向の若い女性がどう思っているのか知らないが、少なくとも私や妻の目から見た範囲において、香港が買い物天国だ、なんてのは当たらないと感じた。はっきり言えば、香港で買うものなんて、私たちの場合はほとんど存在しないといっても大げさではない。私たちが、一番楽しく感じたのは、実はデパ地下のGreat Food Hallだったりするのだが....。
Pacific Placeを後にして、MTRで尖沙咀駅に戻り一旦Hyatt Regency Hong Kongの部屋に戻ったのが、午後三時半ごろ。疲れたのでリージェンシークラブ(Regency Club)の専用ラウンジでお茶とお菓子で休憩だ。
リージェンシークラブ(Regency Club)の専用ラウンジでは、昼間の時間帯はいつでもコーヒーや紅茶とちょっとした菓子などのサービスがあり、リージェンシークラブ(Regency Club)利用客だけが利用できるので、これはちょっとした優越感だ。同じRegency Clubでも、Hyatt Regency Hong Kongのそれは、他の地域のRegency Clubより随分リーズナブルな料金なので、機会と余裕があれば利用するだけの価値はあると思う。
紅茶とコーヒーで疲れを癒したあと、妻がDFSギャラリアへ行きたいというので、航空券(JALの香港線はe-Ticketになっている)を持って、再び街に出た。
Hyatt Regency Hong KongからDFSギャラリアは徒歩圏内でせいぜい数分程度のところである。特に目当てはないのだが、海外へ行けばDFSへ行かねば気がすまないのが女のサガであろうか...。あまり興味は無いけれど、とりあえず義理土産ようの烏龍茶を買った。しかし、これも何も高い(はっきりいうが高いぞ、かなり!)DFSギャラリアなんぞで買う必要は無くて、近くのHarbour CityのWellcome Supermarketか、City'Superで買うべきである。
お昼にはちょっと贅沢をして、采蝶軒 (Zen Chinese Cuisine)で3名合計六千数百円の食事をしたので、夕食は普通に安く上げることにした。といっても、これまた初めての尖沙咀でどこが良いのかわからない。食べたいものがある程度あれば、リージェンシークラブ(Regency Club)のスタッフに教えてもらうのも手なのだが、何を食べたいかもわからないから、たずねようがないのである。
そこで、これまた足の向くままでDFS近くの、Harbour City内地下二階のCity'SuperのCooked Deliというフードコートで、妻と私がワンタン麺セット(ワンタン麺+杏仁豆腐+肉マン)(HK$48), 娘が肉マン(HK$15)を食べたが、麺はまあまあ美味しかった。激うまではないが、決して悪くは無い、なかなかいける。
Hyatt Regency Hong Kongへ戻ると、リージェンシークラブ(Regency Club)の専用ラウンジではカクテルタイムである(というかそれを狙って戻ってきた)。
ティータイムでは人は常時はついていないが、カクテルタイムはカクテルをつくってくれるスタッフがそばに待機しているので、妻は紅茶とケーキ、娘はミニケーキとサンドイッチ、私はスコッチ・ウィスキーのソーダ割り(Whisky with soda)とつまみを適当にとって、しばし専用ラウンジのソファでくつろぎ、家族で今日一日の出来事について談笑して楽しむ。
こういう贅沢な雰囲気での、ひとときというのはこれは日常を離れてリラックスできる贅沢なひとときである。ハワイのコンドミニアムでくつろぐのとはまた違ったくつろぎがある。なんというか都会派の贅沢なくつろぎとでもいおうか。そういう意味ではハワイでのくつろぎよりは、東京の暮らしに近いかもしれない。
ちなみに、部屋に戻ったらオレンジとバナナがおいてあって(ティータイムにも実は専用ラウンジには紅茶やコーヒーのほかにフルーツが用意してあるのだが)、これはありがたく頂いた。
(第2日目終了)