第4日目

チェックアウト

さすがに三泊四日はあっという間に終わって今日は帰国の日。朝6時前に起きて前夜のパッキングでしまえなかった、衣類の類をしまい、出立の支度をととのえる。当然、Hyatt Regency Hong Kongリージェンシークラブ(Regency Club)16階の専用ラウンジでコンチネンタル・ブレックファスト(写真)を逃すわけはなく、中華粥をはじめ美味しくいただいて、8時すぎにチェックアウト。

チェックアウトもLF(日本でいう1階)の混みあうフロントではなくて、16階専用フロアのデスクでゆったりとソファに腰をかけながらチェックアウトである。やはりこの贅沢さは気持ちがよいものだ。荷物をころがして専用エレベーターでLFに降りると、ちょうどエアポート・エキスプレス・シャトルがきていた。エアポート・エキスプレス・シャトルのK3ラインはこのあと、Great Eagle Hotel 〜Royal Pacific Hotel / China Macau Ferry Terminal をへて、エアポート・エキスプレスの九龍駅にたどり着いたのが8時半。

ここで切符を買おうとすると、案内の人が近寄ってきて、(英語で)「何人でご利用ですか?」とたずねるので、「3人だけど、それが何か?」と答える。「それならグループチケットのほうが得だから、こちらに来てください」とInformation desk (客務中心)に案内してくれて、3人用のグループチケットを用意してくれた。一人HK$90で三人だとHK$270のところを、三人でHK$180と一人分トクをするのである。

エアポート・エキスプレスの九龍駅ではフライトの出発時刻の最低90分前であれば、In-town Check-in serviceを使うことができ、エアポート・エキスプレスに乗る時点で成田まで荷物を見なくてすむというシステムがあるので、九龍駅に着いたのが8時半でフライトは11時40分と十二分に余裕があるので、当然これを利用する。いや、実に楽チンである。ここで、チェックインするから、仮に空港のチェックインカウンターが混雑していても関係ないのである。あとは、もう出国審査を経て乗るだけ!という状態に持ってゆける。

身軽になってエアポート・エキスプレスに乗り、空港に着いたのが9時過ぎ。

うーん、まだ、二時間半もあるよぉ。

香港国際空港

成田で二時間半もあまったらどうにもならないけれど、香港国際空港は、成田なんぞと違ってもっとまともで、中である程度時間をつぶすことを考えているので、パスポートコントロールの外(一般エリア)はもとより、制限区域内にも非常に多くのショップなどがあり、客をあきさせない。店があれば良いというものではないが、とにかく何もなくてせまっ苦しいところにすわり心地の悪い椅子だけがある成田よりはるかにマシというものだ。

菓子店の優の良品で菓子を量り売りで買い、シューマイのマグネット(笑)を買い求めて、とっとと入国審査とセキュリティチェックを通ってしまおうとおもったら、ここでアクシデントが!

妻のハンドバックをX線に通した後、係員が妻を呼ぶのである。何事やらあらむ?妻のバッグには銃とかナイフとか凶器はないぞよ、とおもっていたら、しばらく妻と係員がごそごそやって見つけたのが、携帯裁縫セットについていた小さな折り畳み式のはさみである。また、よりによってなんでそんなもんがバッグにはいっているんじゃい。

係員はごく小さなはさみを手に取ると、人差し指を立てて顔の前で左右に振り「だめね!」といったゼスチャーをして、処分用の容器にポイと放り込んで、妻は無罪放免。いや、あきれた.....。しかし、またあんな小さな鋏も没収の対象になるのは、September 11thの後だからだろう。とにかく今回で唯一のアクシデントだった。

制限区域無いは成田と違っていろいろ店があり、飽きないのだが、ここで、娘は前から欲しがっていたLeSportsacの"Mini Bucket Bag" (No.7403) を妻に買ってもらい嬉々としていた。だが、街中もそうだけれど、空港の中は街中よりずっと物が高いのは成田と同じ。おそらくテナント料が高いのであろう。

成田空港

機中では、香港国際空港で買った英字新聞を読んでいたせいか、JALの日本人男性アテンダントに英語で話しかけらた。英語で話しかけられて反射的に英語で答えてしまったのが運のツキ、その後このアテンダントの前で妻と日本語で普通に話していたのに、彼は最後まで私に英語で通した。うーむ....海外旅行では、よくアテンダントに非日本人と思われるようで、とくに一人だと決定的に英語でしか話しかけられないといっても過言ではないのが近頃の状況だけれど、ここまで徹底して通されたのは初めてだ。

成田が近づいてきたが、滑走路が混雑してるらしく上空で20分ぐらい旋回して順番待ちをしていた。窓から見ると雲の向こうには同じく旋回している他の便が何機か見えた。ちょうどこれからが成田の夕方のピークなのだ。いったいいつまで不完全な一本滑走路でやりくりしようというのか。暫定滑走路とやらも長距離便が使える4000m滑走路とは程遠い。

ハブ空港どころか、時代遅れの田舎の国際空港に過ぎないというのが、成田の実態だといろいろな場所へ行くたびにその思いが強くなってくる。

上空旋回がとけてようやく、JL736便が成田についたのは、16時半であった。機外へ出るときくだんのアテンダント氏がいたが、私の前までの客には「ありがとうございました」と日本語で挨拶していたのに、私の顔をみるなり「Thank you!」ときたもんだ。今更仕方ないので私も英語で返して結局、彼とは一言も日本語では話さなかった。

入国審査とBaggage Claim(日本はアメリカ英語なのよね)、税関を何事もなくクリアして、17時15分頃にはABC宅配に大きいほうの着替えだけが入ったスーツケースの宅配を頼んで、17時34分発のスカイライナー28号にのって都心に向かった。

(第4日目終了) 

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