
今日の東京は快晴で暑いくらいの天気だ。昼間だけなら半袖シャツでも十分かもしれない。ほとんど初夏と言っても良いくらいの天気で、旅立ちには絶好の日和である。午後から出かけるときは、機内で一夜を過ごすことになるので、いつも出発前にシャワーを浴びて行くことにしている。今回も夜のフライトなので昼を食べてからシャワーを浴びて肌着も着替えて身支度を整える。
筆者の初めての一人旅は1999年秋のマウイ島だ。その後2000年秋のマウイ島+オアフ島、2001年秋のニュージーランド(クィーンズタウン+オークランド)、2002年夏のオーストラリア(ケアンズ)、そして今回で五回目となるので、さすがに慣れてきた。
慣れてきたとはいえ、事前準備は周到に行う。事前準備といっても重要なのは、各種番号控えを作ったり、宿の予約確認書をコピーしたり、パスポートなどの重要書類をコピーしたり、いつものA6版コクヨの樹脂表紙&ポケット付きのミニノートに重要情報のコピーを張り付けたり、持ち物リストを作ったりといった重要情報面の話だ。滞在プランについては、一人旅の時は最低逃したくないポイントだけをチェックしておき、あとは現地に着いてから、体調や天候、交通機関の具合、ビジター・インフォメーション・センターでの情報によって何をするか、どうやって過ごすかを考える。現地ツアーにしても、現地で探して予約した方が選択の余地も広いし価格も安いことが多い。もちろん日本語ツアーじゃないとダメって人は別だけど...。
各種重要番号控えなどがとても大事なのは言うまでもないけれど、持ち物リストも大切だ。人間というのは必ずうっかりして間違えたり忘れたりする。だから、ベテランパイロットも離陸前には必ずチェックリストに従って機器のチェックをする。まして、中年の普通のおじさんが何もなしで旅支度をしたら必ず忘れ物が出るといって間違いない。持ち物リストはスーツケース、リュック、身につけるものに分類し表にして数量などを記入する。これは準備を整えるにつれて内容も変わって行くのが普通なので、逐次メンテナンスして実態を反映させておく。これがあれば、万一の際にも荷物の中身がわかっているから、保険の処理などもかなり楽になるはずだ。
さて、成田までは昔はJR東日本の成田エキスプレスを使っていたが、高くて時間がかかるし、一人利用なのに2+2の対座シートで非常に居心地が悪いと何もいいところはない。だから最近はずっと京成スカイライナーだ。帰りはどちらか早い方を選ぶけれど、京成の普通特急も視野に入れると成田エキスプレスを選ぶ理由はあまりないとも言える。とにかくそういうわけで空港への往路は必ず京成スカイライナーにしている。
京成スカイライナー29号が日暮里を出発したのは14時45分だ。私が利用するフライトは日本航空とニュージーランド航空のコードシェア便のJL5190/NZ90で機材・乗務員はすべてニュージーランド航空だ。今回の出発はA64ゲートから18時15分の予定である。成田空港の混雑具合がわからないので、午後4時前には到着するようにしようと思うと、ちょっと早いけれど京成スカイライナーはこの列車になるのである。イラク戦争とSARSと連休配置の悪さのトリプルパンチで、成田からの出国は例年より30%減という報道があったけれど、30%減ってもゴールデンウィークには違いないし、乗り遅れるよりは早すぎて時間を持て余す方がマシであることに間違いない。
自宅からの私鉄車内には、おばあちゃん+夫+妊娠した妻+幼児で、トランクを持った家族が乗車していた。行き先はハワイかグアムかサイパンかしらん。少なくとも香港じゃないとは思うけど...。日暮里の京成電車の待合室は、ゴールデンウィークだというのに、すいているような気がするのは、気のせいだろうか。一昨日あるいは昨日の土日だと、もっと人が居たのかも知れない。
筆者の荷物は機内持ち込みのリュック以外には、自宅にある小さいほうのハードケースなのだけれど、一人旅には十分にでかい。夏場のハワイなら荷物はもっと小さくなるのだが、秋のニュージーランドだからさすがに短パンとTシャツというわけにはゆかない。シャツもちょっと厚手にしたり、夜寝るときはトレーナーとトレパンが必須なのでこれまたかさばるのである。キャリーケースのほうでもぎりぎり入るのだけれど、余裕が無さ過ぎるし、やはりハードケースにスーツケースベルトのほうが安全なので、結局いつもの小さい方のスーツケースになった。やはり9日間になると削っても荷物は多少増えるものだ。それでも昔に比べたらこれでも身軽になったほうなのだと思う。
待合室もすいていたけれど、京成スカイライナー29号の中も、ゴールデンウィークだとは思えない乗客数で、筆者の乗った車両で定員の30%くらいだろうか。この調子で機内もすいているといいのだけれど...。
今は京成スカイライナーの社内なのだが、何を使ってこれを書いているかというと、HP200LXという昔のハンドヘルドを使って書いている。場所を選ばないで使えるこのハンドヘルドは素晴らしい奴だ。アルカリ電池駆動なので先進国ならどこでもバッテリーの心配は不要だ。つい先ほどまで、東芝のPocketPCであるGENIO e550GXがいいなぁとか思っていたが、やはりテキスト入力のためにキーボードを引っ張り出すのはかなわない。元のプラン通り、ここは、ひとつオークションでNTT DoCoMoのSigmarionIIを入手するのが一番賢明のような気がする。
さて、クライストチャーチだが、さきほども書いたとおり、今回も例に漏れず現地ツアーなどの予約はしていない。宿がB&Bだから、ホストのお勧めを聞いてもいいし、アカロア日帰りツアーなんかを探しても良い。とにかく、体調に合わせて無理をしないこと。これが中年一人旅の大切なところだと思う。疲れすぎないようにするのは重要なことである。現地で気の向くままに過ごすとうのは、日常ではありそうで無いことであろう。
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| 閑散としたツアーチェックインカウンター |
15時40分、成田空港第2ターミナルに到着。トランクを転がしながらJALのチェックインカウンターへ向かう。この時期は本来ならツアーのチェックインカウンターなどはあきれるほど長蛇の列なのに、かなりすいているというか人が少ない。もちろんそれなりに人は居るのだけれど、まるで10月のオフシーズンのような感じ。まして個人客用チェックインカウンターになるとがらがらだ。これだけすいていると、SARSや他の感染症も池袋とか新宿の街中よりずっと安全ではないかと思えてくる。どうもSARSばかりが恐れられて過敏になりすぎていないかしら。マスコミもあまりに過剰に反応しすぎである。
がらがらのJALのカウンターでチェックインを終えると。小腹がすいたので、そじ坊でざるそば(700円)を食べる。以前、ここで、ゆで上げて時間がたちバリバリに固まっているとんでもないざるそばを食べさせられたのだが、懲りることなくまたざるそばを頼んでしまった。今度はそばはまともだが、葱が乾燥ねぎ状態なのでそれには手をつけない。やっぱり、ここのそじ坊へ入ってしまったことを大いに後悔する。安物買いの銭失いだ。とりあえず、ざるそばを食べ終えてまたもやHP200LXを取り出し、これを書いている。
時刻は16時40分。ボーディングまでおよそ75分ある。最近は老眼の影響が出始めており、機内の暗いところでこまかな入国書類を書く自信がないので、不本意であるが緊急非難用にシニアグラスを買い求める。もちろん本物はちゃんと検眼してつくるのだが、今回は機内だけ間に合えばよろしい。それからがらがらの空港の様子をデジカメに納めるとしよう。
パスポートコントロールへ入ると、出国審査は三つの窓口だけが開いているが、それでも待ち行列はほとんど無いという状況には驚いた。これじゃ30%減どころかピーク時の10%にも満たないのではないかしら。
妻に頼まれた化粧品を免税店で購入し、売店でミネラルウォーターとキャンディ(のど飴)を買ってうだうだしているうちに17時50分搭乗開始。シートは予約通りの場所(比較的前方で窓際のA席)で、BとCはしばらく空きだったので、ラッキーと思っていたらC席にアジア系の男性が乗ってきた。18時20分定刻どおりJL5190/NZ90便はゲートを離れる。いつもの通り第2ターミナルから、A滑走路までは距離があるので延々タクシングしてゆき、ゲートを離れてからおよそ30分でようやく機は地上を離れた。
20時半頃になって、パシフィッククラス(ニュージーランド航空ではエコノミークラスのことをこのように呼ぶ)の夕食が始まる。ビーフとチキンなのでチキンを頼んだけれど、はっきり言ってあまり美味とは言えない。JALのハワイ線といい勝負だ。チキンソテーの醤油風味、ライス、人参、ヤングコーン、インゲン、パン、グリーンサラダ、ブルーベリーのムースだ。飲物は当然キウィワインを頼んだ。一年半前はナイフとフォークの類は金属製の本物だったけれど、今回はプラスチックになっているのはちょっとがっかり。
映画は見たかったけど見損ねていた "Catch me if you can." だった。しばらく見ていたけれど、エンジン音が騒がしいのと、眠くなってきたので途中で見るのを断念し、トイレに行ってから眠る体勢に入るべく、足元のリュックからアイマスクとマスクを取り出し、さらに予めリュックに入れておいた薄いキルティングのナイロンジャケットをかいまき布団風に着て、それではお休みなさい。Zzz…
(出発当日終了)