第6日目

さよなら、Croydon House Bed and Breakfast

昨日、Super Shuttleに電話を入れてピックアップを予約しておいたが、その時刻は7時半だ。残念ながら朝をゆっくり食べている時間はないので、ホストに朝食は断って朝食は空港でとることにする。目覚ましの時刻は6時15分だが、実際にはその5分前に目が覚めたのはやはり一人旅の移動日という緊張感のせいだろう。

クライストチャーチへ来てから夢を良く見るのだが、一昨日の夜は夜中に夢の中で叫んだようで、叫んだらしい自分の声で一時目が覚めたというオソマツ。隣に妻が寝ていたら、「また、叫んだわね、うるさいなぁ、もう」とグチったことだろう。

このクロイドンハウスは結構大きな宿で、シャワー・トイレが共同の部屋を入れると、10か多分それ以上あるだろう。したがって、よくあるB&Bのように2室程度で極めてファミリー的ということはなくて、どちらかというとプチホテル的な対応に近い。しかし、ホストは気持ちの良い方であるのは間違いない。結局、シャツの洗濯も無料でしてくれて、ちょっぴり厚手のジーンズ生地風のシャツなのに、しわもなかったからおそらくプレスしてくれたのだろう、ありがたいことである。

夜明けのCroydon House 夜の間に雨が多いので、虹を見ることも少なくない

時刻は7時15分、ぼちぼち下へ降りた方がよかろう。5日ぶりに重いトランクを引きずって階段を下りるが、ここの階段って意外と急だったのねぇ。丁度初日に迎えてくれたホストの女性が出てきたので、精算済みでありこれからシャトルが迎えに来る旨をつげて挨拶。鍵はレセプションのデスクに置いてくれれば良いという。やけに慌ただしいのは、彼女はこれから朝食の支度をしなくてはならないからだ。

Super Shuttle

外で待つことしばし、7時35分に一年半ぶりにみるSuper Shuttleがやってきた。ホテルから空港までのシャトルを頼むなら、オークランドでも、クライストチャーチでも、クィーンズタウンでもこのシャトルがきちんとしていて一番良いと筆者は思うし、B&Bのホストも同じことを言っていた。ちなみに、着いたときは別の会社のシャトルでNZD15.00だったが、帰りはNZ12.00だった。

クライストチャーチ国際空港 〜国際線の国内区間搭乗〜

20分ほどで空港に到着、うーむ、予定より早いねぇ。さて、今回筆者が手配した航空券はJALのマイレージを使っての無料航空券だ。一昨年も無料航空券だったが、その時はクィーンズタウンに滞在したので、クライストチャーチ→クィーンズタウン→オークランドの区間は別途料金を支払って、ニュージーランド航空の国内線のチケットを買ったわけだ。JALとニュージーランド航空のコードシェアは、成田からだとクライストチャーチ経由のオークランド行き、成田行きはオークランドからのみの出発になる。このチケットではクライストチャーチに滞在できる(今回はそれを使っている)が、そのかわりクライストチャーチからオークランドまでも、日本から来たJALのコードシェア便を使わねばならない。つまり国際線の国内一部区間利用だ。

クライストチャーチにはJALカウンターは無いから、ニュージーランド航空が代行していることを知っているので、迷うことなく国際線のニュージーランド航空のカウンターに向かう。チェックインすると預け入れ荷物のタグとボーディングパスには、国内線利用であることを示すオレンジ色のステッカーが貼り付けられた。

AIR NEW ZEALAND
DOMESTIC TRAVEL ONLY
- PROOF OF IDENTITY MAY BE REQUIRED
- NO DUTY FREE PURCHACE PERMITED
- DEPARTURE CHANGE EXEMPT
REMAIN THIS BOARDING PASS FOR NEW ZEALAND CUSTUMS INSPECTION ON ARRIVAL

と記載された濃いオレンジ蛍光色のステッカーだ。

とりあえず、チェックインを済ませ荷物も預けて身軽になった。この空港はこれで三回目だが、決して大きな空港ではない。朝食をここでとろうと思ってフードコートを探したが、そういう大規模な物はなくて、二階と一階にカフェテリアがあるだけだ。選択の余地が無いので、二階でアップルジュース(NZD3.90)とハム&サラダサンドイッチ(NZD4.25)を注文して合計NZD8.15と無茶苦茶高い。大体市内の五割り増しから倍くらいじゃないの。そうはいってもしかたないので、閑散としたカフェテリアであまり美味しくもないサンドイッチを食べる。食べ終えて時刻は8時50分。搭乗開始までまだ四十分ある。どうもこの二階のカフェはうすら寒いので、中に入ってお店でも眺めているとするかな。

いよいよ、国際線の国内区間搭乗

国際線の出発ターミナルに入る前にボーディングパスの提示が求められる。ちなみに本来ならその前に出国税を支払う必要があるが、このオレンジ色のDOMESTIC TRAVEL ONLYのタグのおかげで、それは不要なのだ。ここを抜けると出国手続きだ。本当に出国するなら、出国カード(DEPERTURE CARD)を予め記入しないといけないが、国際線の国内区間利用であり「DOMESTIC ONLY」のステッカーが貼られているので、ボーディングパスのオレンジ色のタグを見て、あとは一所に差し出したパスポートもちらと見ただけで数秒で終了。

免税店はすいている がらんとした搭乗待合室

この後は、セキュリティチェックを抜ければ、国際線の出発ロビーだ。ここの空港の国際線出発ロビーは初めてだが、やはりオークランドに比べるとかなりこじんまりしている。DUTY FREEもあるが、私は今はDUTY FREEは買えない(買えても買うつもりはない)ので暇つぶしに見るだけだ。

9時半過ぎ搭乗開始。機内はがらがらである。もともとすいていたのか、クライストチャーチで大半が降りてしまったのか不明であるが、とにかくすいている。機体は767-300なので配列は2-3-2でシートは34JだからJ席は機種に向かって右側2列席の通路側だ。しばらくすると、おそらく日本人のおじさん、多分五十代半ばのおじさんが一人乗ってきた。日本からの客は先に搭乗しているはずなので、おそらくクライストチャーチからオークランドまでの区間の利用だろう。アテンダントが日本語の雑誌や新聞を配りに来たら日本語の週刊誌を借りていたから間違いあるまい。

オークランド国際空港到着

JL5198/NZ98(関西→クライストチャーチ→オークランド)は、定刻通り飛び立ち、途中ビスケット一枚と紅茶かコーヒーが出ただけで、予定より5分ほど早くオークランドに到着した。オークランドに到着するのは二度目だけれど、国際線で着くのは始めてである。筆者のボーディングパスにはオレンジ色のDOMESTIC TRAVEL ONLYというシールが貼られているので、出国カードも出国税も入国カードも必要ない。

といっても絶対入国審査のゲートは通過しなければならないわけである。ここで迷うのは、どのゲートに並ぶべきかと言うことだ。フライトクリューで無い限り、選択肢は二つだ。一つは「ALL PASSPORT」で普通の入国審査、もう一つは「NEW ZEALAND PASSPORT、NEW ZEALAND RESIDENT、AUSTRALIAN PASSPORT」。どう考えても後者ではないから、とりあえず何も考えずに(本来なら係員に尋ねるべきだった)長蛇の列になっている前者のほうにならぶ。

並ぶこと20分くあらいだろうか、ようやく回ってきた筆者のオレンジのステッカーのシールのボーディング・パスを見て、同時に差し出したパスポートを開くこともなく数秒で無事通過。ちなみにイミグレーションの係員曰く、「長い列でごくろうさまだったね、向こうに回ってよかったのに」。え?そうなの?って感じだったけど、今度同じ事をする機会があったら、並ぶ前にどちらに並ぶべきか聞いてみましょ。

さて、このあとはトイレにいってから荷物を拾い上げて税関だけれど、同じくオレンジステッカで問題なくパス。ただし食品検査のX線は必須なので念のため。食品類を持っている場合は、それがニュージーランド国内で購入したものであることがわからないといけないようなので、やはり食品は一切持たないほうが話が簡単である。だから、クライストチャーチでは一切食品類のお土産は買わなかった。

シャトルで市内へ

ともあれ、こうして手続きから解放されたけれど並んだ20分ほど損した感じ。「Shuttle」の案内版にしたがって出るとタクシーとシャトルが待っていた。先頭にいたシャトルにホテル名を告げて料金を確認(NZD20.00)し乗車。中にはインド系らしい女性と黒人のカップル、日本人らしい中年夫婦、インド系女性が一人、若い男性が一人だ。

たまたまこのシャトルに乗ったのは結果的には良かったような、悪かったようなだ。結論から言うと若い男性と黒人の旦那のカップルはホテルではなくそれぞれ別の住宅地に下りたのである。そのためシャトルはかなり寄り道をしてしまい、20分くらいは余計にかかったろうか。その分オークランド郊外の住宅地めぐりツアーも出来たわけで、これはかなり興味深かった。

住宅地二カ所で住民をおろしたあと日本人夫婦はリッジス(ホテル)で下りた。このカップルは到着後に市内ツアーを予約しているらしく時刻をしきりに気にしていた。夫婦が降りたあと残ったのは筆者とインド系女性と筆者の二人だけだ。ドライバーが外で荷物を下ろしている間に彼女に話しかけてみた。

「いや、時間がかかったねぇ。まるで市内観光しているみたいだ(笑)」
「そうね,ほんとに(笑)」

という会話から始まりしばらく世間話をしていたのだが、彼女は三年前からニュージーランドに勉強に来ていて、一時帰国してから、またNZに戻ってきたのだという。そんな話をしながら、右手を見るとテレビ局があり、見覚えのある風景になってきて、無事NEW PRESIDENT HOTELに到着。所要時間55分とシャトルとは思えない時間がかかったのだが、それはそれで楽しかったかも。

NEW PRESIDENT HOTEL

ホテルにチェックインしたのは、午後13時10分ごろ。なにはともあれ石鹸で手と顔を丁寧に洗い、うがいもかかさない。SARS以前の話として一般の風邪(common cold) についても用心するにこしたことはないのである。この時期は季節の変わり目ということでくしゃみや咳をする人が東京でもおおいが、こちらでもやはり秋という季節の変わり目なので少なくないのである。経験的に不潔な手で目や鼻や口を触らない、頻繁に石鹸で手を洗うことで、風邪やインフルエンザなど(多分SARSも)飛沫感染する病気の感染はかなり防げるからだ。

室内から部屋のドア方向を望む ドアのすぐ右側がミニキッチン
ミニキッチンには電子レンジ(上)と湯沸し(下)、トースターがある 備え付けのティーセット
室内からミニキッチン&入り口方向を望む ベッドは快適なダブルサイズ
シャワーブースとトイレ 洗面は清潔で広い
流し台の下には食器洗剤類がある 備え付けのカップと皿
若干の食器類

さて、手と顔を良く洗ってうがいをしたら、部屋に荷物を置いて昼食とスーパーへのお買い物に出発だ。宿泊先のNEW PRESIDENT HOTELはダウンタウンのまっただ中、Queen StreetとVictria Streetの交差点付近にある。京都で言えばさしずめ四条河原町というところだが、宿泊料金はリーズナブルだ。今回はStudioにとまっているが、広い部屋とクィーンサイズのベッド、キチネットが付いていて電子レンジと簡単な食器類もある。

オークランドの街

筆者の一人旅はとにかく街を歩く。歩いて歩きまくる。同じ日数の滞在なら、ツアーで来てオプショナルをいっぱい付けて送迎付きの毎日の方々よりは、はるかにその街のことを知っていると断言できる。今回は、予期せぬ市内ツアーもあってホテルにチェックインできたのが13時10分ごろだ。散らかす前に部屋の写真を撮ったりして、再度出かけたのは13時半前だろうか。出歩き始めるにはちょっと遅いが、初めてではない街なのでその分効果的に動けるはずだ。

何は無くともスーパーマーケットへ

スーパーマーケットのNEW WORLD

まず行く先はビクトリア・パーク近くのスーパー「NEW WORLD」だ。ここへは一人での徒歩だと10分程度だろう。ホテルからだとLINKバスが走っているが、今日はろくに歩いていないのでまずは歩くことにする。日曜日だからビクトリアマーケットも賑わっているだろう、そんなことを考えているとビクトリア・マーケットに到着。そのまま中に入り、一年半前と同じくケバブの店でラムのケバブ(NZD6.00)とダイエットコーク(NZD2.50)だ。一年半前と全く同じというのがあまりに芸がない。何も考えなかったら自動的に足がここへ運んでくれたのである。

お昼も済ませたので、スーパー「NEW WORLD」めがけて出発だ。ビクトリアパークからはモーターウェイの1号線の高架をくぐるとすぐに「NEW WORLD」が見えてくる。勝手知ったる地元住民のごとく、スタスタと中へ入ってゆく。まずゲットするのは入り口付近で絞っている絞り立てオレンジジュースだ。これが実にうまい、とんでもなくうまいのである。次に温州みかん(こちらではMANDALINと呼ばれている)を四つほど、あとは朝食のクロワッサンとか土産のチョコレートの類だ。なんてこともない旅先のスーパーだが一年半たっても変わっていないのが嬉しいではないか。一昨年たまたま購入したキウイフレーバーの板チョコがあったので喜々としてカゴに入れる。

ちょっと遅い昼食だったので帰りもLINKバスは使わず歩いて帰る。行きは下りだが帰りは荷物がある上に上りなので結構きつい。まあ、これが運動になる。こうやって沢山歩くから、出るものも沢山出るのだろう。とにかく毎朝沢山でる(食事中の方ごめんなさい)。

いや失礼した。どうにか部屋へ戻って、昨日までの収穫物とも合わせて、購入品の写真を撮る。今、撮っておけば現地消費したものでも写真に残るではないか。写真を撮ったらジュースやみかんは冷蔵庫に入れて、シャツとズボンを現地用のものに変えて、再度街に出る。とにかく、街の中心にあるから、すぐに戻れるのは大きなメリットであろう。

IMAXシアターフードコートへ

今日は日曜日なのでこのあたりの土産物屋など観光客目当ての店とファーストフード以外のほとんどの店は4時か5時には閉めてしまうのは前回で知っている。予想通りダウンタウン・ショッピングセンターのフードコートも4時過ぎだというのに、もう椅子が全部上がっていて店もしまっていた。この付近で日曜でも夜遅くまでやっている場所がある。それはIMAXシアターの一角で、映画館はもとより、本屋のBORDERSは閉店が早い曜日でも22時まで開いているし、フードコートもかなり遅くまで賑わっているという異色なところだ。

そのIMAXシアターへ行こうとしたのだが、何を勘違いしたかCustoms Street沿いにあると思いこみ、しばらくこの通りをいったり来たりしたが見あたらない。二往復ほどしたところで記憶が蘇った。そういえば、一年半前も滞在中に同じ間違いをしでかしたっけ。IMAXシアターはQueen Streetを海と反対側に行った方向にあるのだった。確か角に大きなWhitcolls(本屋)があったのに、と思って先ほどはうろうろしたが、今度はありましたねぇ、「That's it!」と心の中で叫ぶ。あれだよ、あれ!

まずは、このIMAXシアターのビルのスターバックスで休憩だ。"One tall cappuccino for here, please."といつものオーダー。ちなみにお持ち帰り容器が希望なら"for takeaway, please"でよい。米語では"to go"だが、英語では"takeaway"ね。ここで休憩して旅日記の続きを書く。

このあと、BORDERSの中をしばしうろうろしてから、フードコートに向かう。ローストのある店で聞いたらラムローストは今日は売り切れだと言うので、無い物はしかたない。あとはフライ物ばかりなので、Hot Woksという店でlargeサイズのプレート(NZD8.50)で、焼きそばかチャーハンとおかず三品だ。野菜不足なのでチキンと野菜の炒め物、マーボードーフ、骨付きチキンのロースト、を頼む。いつも思うのだが、この手のフードコートの中華は味は悪くないのだが、味付けが濃いからあとから思いきり咽が乾いてくる。このディナーの後も、ホテルに帰ってシャワーを浴びてから、みかん一個、オレンジジュースを少な目二杯、紅茶を二杯飲んでしまった。

マンダリン

しかし、このマンダリンはうまい。近年の日本の温州みかんより薄皮もやわらかくてみずみずしく、なおかつ糖度が非常に高いから、もう最高にうまい。日本ではミカンのシーズンオフだが、こちらはこれから旬なので、ひょっとしたら少々高いが日本でも見られる可能性がある。以前筆者も日本でニュージーランド産みかんを食べたがたいへん美味しかった。ニュージーランドへ来る機会があり、スーパーへ行くことがあったら、ぜひマンダリンをお試しあれ。秤売りなので一つからでも問題なく帰るのがメリットだ。のどが乾いているときなどは、最高にうまいのだ。ぜひお試しあれ。

ちなみに、帰国後、近所の大手スーパーに売っていたのでニュージーランド産みかんを購入した。日本の近頃の温州みかんに比べると、値段は高いが、味は比較にならないほどうまい。けれども、甘みにおいてはニュージーランドで食べたものよりかなり劣る(かなり劣っても、日本のそれよりはずいぶん甘い)のは、やはり早いうちに収穫してしまうからだろう。なんといってもフルーツは現地で食べるのが一番うまいのだ。

(第6日目終了)

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