
どんな旅でも終わりはあるものだ。それが人生という長い旅ですら終わりはあるのだから、たかだか7白9日の旅なんてあっという間だ。始まったときは、まだ一週間あるとか思うわけだが、今日はもう帰国の日だ。
目覚ましが鳴ったのは朝4時というとんでもない時間だ。日本時間ならまだ眠って間もない深夜1時である。その上夜中に何度か目が覚めて、眠りが浅い物だからやたら眠い。睡眠不足は10時間半のフライトの数時間をあてるとしても、とりあえず今は眠い。一昨日NEW WORLDで買った絞りたてオレンジジュースの残りコップ一杯半と、昨日購入したマンダリンを2個食べたらようやく目が覚めてきたので、パジャマ代わりのトレーナーとパンツを脱いでトランクに最後の荷物としてしまい込む。
さてこれでパッキングは全て終わりのはずで、忘れ物が無いことを再度確認して、トランクをロックしベルトをしっかりとかける。ちなみにベルトはワンタッチで止めるタイプより、止め具をくぐらせてグイと引っ張って止めるタイプのほうばベターである。外しにくいけど、何かの拍子に自然に外れることもないからだ。ピックアップは5時。15分くらい前に降りてチェックアウトするとしよう。
フロントにて特に問題もなくチェックアウト。街の中心部にあってゆったりしたベッドルームにクィーンサイズベット、キチネットに広いシャワー&トイレがついて税込みで一泊NZD118.00なら安いといえる。ただし、欧州にはよくあるタイプらしいのだが、各部屋に貯湯式電気湯沸器が備え付けられていて、貯湯量は90リッターであり、これを使いきると次に湯が涌くまでしばらく待たねばならない。これはシャワールームに注意書きがあるので事前によく読んでおくべし。一人旅なら全く問題ないが、複数人数の場合は注意すべし。こまめにシャワーを止めれば問題ないが、女性が洗髪する場合や子供が入る場合は出しっぱなしにしてかなりの湯量を使う可能性があるのでご用心。
午前5時すぎに予定通りSuper Shuttleがやってきた。宿に行くときは料金を確認しておきさえすれば、どこのシャトルでもいいのだけれど、空港へ向かうときは絶対ここがよい。対応がきちんとしているし、今までのところ時間通りに現れる。とはいっても、15分くらい前にはシャトルの予約時に指定された場所、大抵はホテルの入り口とかロビーとかだがに出ているほうがよいのは当たり前。
この後、シャトルは何軒か回ったが、高級ホテルで日本人夫婦、バックパッカーの宿で白人カップル、普通の住宅地への二度ほど入り、白人と東洋人のカップル、白人の母親(おそらくホストマザーだろう)に見送られた東洋人の若い女性をのせてようやく車は空港へ向かう。このように、予想外に多くの所を回り、そこで時間を食う可能性があるので、予約時には本当に到着したい時刻より30分ほど早めに言っておくと、いらいらしなくても済む。時間に余裕がない時は、シャトルなんてケチなことを言わずに、素直にタクシーにすべきである。
チェックインはニュージーランド航空のカウンターが兼ねているので、コードシェアのニュージーランド航空の便名のカウンターに行けばよい。JL5199ならNNZ99という具合。さて、チェックインは何事もなく終了し、国際線ターミナルの二階にあがる。一年半前は工事中だったところも、すっかり出来上がっている。
前回はここのフードコートのワンタン麺がうまかったので、ここで食べようと思っていたので、さっそく店に直行すると人が居ないし、麺をゆでる湯は湯気をたてているけれど、それ以外の食材容器はまだ空で人が居ない。丁度奥から何やら材料をもって店の人が現れたので尋ねてみると、まだオープンしていないという。あらら、残念。最後のたのしみだったのに。仕方なく他のカフェで紅茶(English Breakfast)と既製のサンドイッチ(ツナとレタス)を食べる。サンドイッチはうまくないが、紅茶はティーバッグだけれど選択肢があるのが英国文化圏というところか。
さて、舌は満足しないけれど腹は満足した。ここにいても仕方ないので、出国税(Departure Fee)を払って、出国手続きとセキュリティチェックを受ける。海外旅行の度に毎回思うのだが、成田という超ヘボのできそこないのヘッポコインチキ空港モドキの場合は、免税店とチンケなカフェ以外には何もないけれど、ここには免税店だけではなく、土産物屋、本屋、おもちゃ屋など見ていて飽きない。成田のパスポートコントロールの中で一時間を過ごすのは地獄の苦痛以外の何物でもないが、ここはまったくそんなことはない。いくつかの店を見て回りながら、キウイジャム(NZD4.99)とニュージーランドの作家だというElizabeth KnoxのDAYLIGHTを購入。そうそうミネラルウォーターも忘れちゃいけない。
ボーディング開始の直前まで店をうろうろしていたので、ゲートについたら10分ほどで搭乗開始の案内。概ねほとんどの客が乗り込んだところで周囲を見ると、行きよりは若干すいているようだ。筆者は夜を機内で過ごすときは窓際を、昼を機内で過ごすときは通路側を選ぶ。理由は簡単、起きているので水も頻繁に飲むしトイレへも自由に行きたいからだ。筆者は3-4-3の3列席通路側をわざわざ選んだのだが、隣は空席で窓際が体格の良い日本人のお姉さんである。3列席で真ん中が埋まっていないのと、埋まっているのとでは随分快適さが違う。
飛び立ってしばらくすると朝食が始まる。選択肢は二つ。スクランブルエッグと焼きウドン「風」だ。後者を選んだが、焼きウドンを外国風にアレンジして機内食にするとこうなるか、って感じ。
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| 朝食の「焼きウドン(?) | 昼食のビーフ照り焼き |
さてフライトはまだ始まったばかりだ。食事が終わって一眠りしたかな、いや、二眠りほどしただろうか。起きてこの文章を書き始めたらアイスクリームが配られたので頂戴するが、かなりガチンガチンでプラスチックのスプーンでは歯がたたないので、しばらく放置して柔らかくなるのを待つ。まあ、普通のアイスクリームだ。
うとうとしたり、映画を見ているうちに、ニュージーランド時間の16時(日本時間の13時)頃になり、昼食の時間となった。フィッシュとビーフで、ビーフは照り焼きなのでビーフを選んだ。ビーフの照り焼きは結構うまかった。他にSUSHI ROLLの細巻きと茶蕎麦だ。これを旨いというかどうかは個人の問題であるが、相対的比較としてはJALのハワイ線よりかなりマシだとは思うが...。
食事と同時に映画「スタートレック・ネメシス」が始まった。これは日本出発前から知っていたので堪能させていただいた。往路は三本目が「007 Die Another Day」だった。本当はこれも見たかったけれど、さすがにこれを見ると徹夜状態に近くなるので大人しく眠ってしまったのだが、ちょっと心残りだ。
さて、時刻はニュージーランド時間で17時過ぎ、日本時間では14時過ぎだ。成田到着まで、あと2時間少々となった。残りの時間はオークランドの空港で購入したペーパーバックを読んで過ごす。
日本時間の16時30分(ニュージーランド時間の19時30分)、JL5199/NZ99便は予定通り11時間のフライト時間で成田空港A滑走路に着陸した。A滑走路で第2ターミナルに到着する場合は、ここからが長い。着陸して滑走路を抜けてからターミナルに着くまで10分ほどかかっている。さらにサテライトの一番端に近かったのでなお時間がかかる。
例によってゲートを出るときにはほぼ先頭で他の客を圧倒的にリードしてファーストクラスを追い抜く。おかげで入国審査待ち時間ゼロで当然の事ながら何事もなくすぐに通過した。税関検査も得に申請するものはなく、どこから戻ったのかを尋ねられただけである。そういう意味では日本の税関チェック体勢というのは甘いなぁ、とか思う、ニュージーランドはニュージーランドパスポートの有無にかかわらず、必ず入国カードと裏面の税関申告書を一人一枚書かされるのだ。ここから都内に戻るのに、スカイライナーの17時16分発というのをとった。
ちなみに、入管職員は全員マスクをしていたのはSARS予防のため。それはいいけれど、感染拡大地域の客のパスポートなども触るわけなので、入管と税関検査を終えてから、殺菌効果のあるウェットティッシュと取り出してパスポートの表紙と、スーツケースのハンドルを丁寧にふき取り。決して潔癖症ではないのだが、こういうところは清潔でなくてはいけない。
ともあれ、今回の旅も最後の前日に歯のクラウンが取れたくらいで大きなアクシデントもなく終了した。一人旅だから言えるのかも知れないが、事前準備で大切なのは観光地探しではなく、第一に現地の各種連絡先などの種々の情報を確実に整えることだ。それが最低限であり、つぎに筆者は現地の観光客向けではない地元交通機関を調べる。それからようやく現地の名所だ。これらには基本的にインターネットを活用する。もはやインターネットなしでは個人旅行はスムーズにいかないとすら言っても過言ではない。また事前に日本からツアーを予約することはできるだけ避ける(一昨年のミルフォードサウンドは例外)。地元で自分の体調と現地の様子を見ながら、安くて評判の良さそうなツアーを探す。事前に日程詳細を組まざるを得ないときは、遠出の翌日にさらに遠出をしたりしない。遠出の翌日はローカルエリアをゆっくりのんびり楽しむことにしている。とにかく、無理をしない。そして移動前日は予定を空白にして予備日にしておくのだ。
あまり御託を並べていても仕方ない。さて来年の一人旅はひさびさにマウイのラハイナに里帰りしたいし、シドニーも行きたいし.....。まだまだ「おじさん一人旅」は続く。
(おじさんニュージーランド一人旅PART2終了)