「お替わりはいかが? 〜1307〜」

1999.01.31 (Sun) ==========================

□ E-55レポート 〜その2〜

 ただし、このケースは出来が悪い。そもそもE-55でソフトケースが必須とな
る理由はなにかというと液晶パネルの保護にある。WiZ[PA-Z800]を触ったこと
がある、あるいはザウルスを使ったり触ったことがあればわかるとおもうが、
WiZやザウルスの液晶部分のカバーは良くできていて、蝶番が二カ所あり厚み
に配慮されて開いたときにも邪魔にならない。こういうカバーをつければすむ
ことだと思うのだが、どういうわけかそういうものはついていなくて、ダサイ
合成素材のカバーがついており、液晶を覆う部分の内部には堅い板が入ってい
て液晶を保護する仕組みになっている。

 ダサさの頂点はカバーと本体の取り付け方法だ。何と馬鹿馬鹿しいことにマ
ジックテープが付属品として付いていて、それを本体の銘板上に貼り付けるの
である。こんなダサいものを貼り付けるとせっかくのスマートな本体が台無し
だし、ケースをはずしたときには鬱陶しいことおびただしい。さらにE-55は搭
載しているPPC向けソフトの関係で時折本体裏のリセットスイッチを押す必要
があるのだが――別にWindows95/98のようにハングアップするわけではない―
―この場所が、銘板のすぐ横、つまりマジックテープをはってケースに貼り付
いている場所のすぐ脇という間抜けさだ。このカバーと機構設計をしたやつを
つるし上げたくなるし、さらに時々リセットを必要とするようなOSを作ったや
つをもっとつるし上げたくなる。なぜあのタイプのカバーをつけなかったのか。
ひょっとひたらシャープが特許を握っていたりしたのかもしれないが、ユーザ
としては納得致しかねる。

 なぜリセットが必要になるかというと、内蔵ソフトやあとからインストール
したソフトを動かしているうちに段々重くなってくるのだ。ソフトウェアのイ
ンタフェースはWindows95や98のそれを受け継いでいるが、原則としてソフト
ウェアの終了機能がない。つまり起動したらリセットするまで常駐しっぱなし
になる。一応[スタートメニュー]=[設定]=[システム]=[タスクマネージャ]で
任意のソフトを終了させることができるのだが、いちいちこんなことをしてい
られない。そこでフリーソフトウェアの登場で、タスクトレイに常駐して任意
のタスクの切り替えや終了をする "TascalTaskmanager" というものがある。
これを使えばワンタッチでタスクの切り替えや簡単な操作でそれぞれのソフト
を終了させることができる。しかしそうやっていても使用済みメモリが完璧に
解放されることはないようで、そのうち重くなってくる。そうしたときにリセ
ットなのである。まあ、あまり多くのソフトを動かすので無い限りは終わらせ
る必要がないし、終わらせない方が二度目のソフト呼び出しが速くなって良い
というメリットがある。

(続く)