「お替わりはいかが? 〜1355〜」

1999.03.20 (Sat) ==========================

□ 手のひらサイズでニュースを読もう!

 何度も書いているのを読んでいただくとわかるのだが、私はWindowsCE搭載
のHandheld-PCである「CASSIOPEIA A-60」、同じくWindowsCEのPalmsize-PC
「CASSIOPEIA E-55」、そして日本語PalmOS搭載のPDA「WorkPad」を持ってい
る。手のひらサイズということでE-55とWorkPadについて対抗する機種同士で
いろいろ雑文の中で喧嘩をさせてみたが、これらの悪い点ばかりあげても仕方
がないし、第一それで悲しくなり欲求不満になるだけである。だからここで一
つ私がこれらの使い方として気に入っているものを紹介しよう。

 結論から言うと、WorkPadを使ってWebで公開されているニュースを読もうと
いうわけである。具体的には、朝起きたらPCをインターネット接続してニュー
スサイトをアクセスし、それを同期機能によりWorkPadに流し込もうというわ
けだ。ただし手間がかかってはいけない。ごそごそいろいろなソフトを操作す
るようでは長続きしないし、何より朝の忙しいときにそんな悠長なことをやっ
ていられない。インターネット接続したら起動するだけで自動的にWeb巡回し
てそれをWorkPadで読める形に加工して、決められた場所にファイルとして残
してくれるようなものがないものだろうか。

 実はそういうソフトがある。CHEEBOW氏の作による「PiloWeb」(「ぴろうぇ
ぶ」と読む)というメールウェアである。メールウェアというのは使用にあた
り費用は不要だが、気に入って使ってくれるならメールで感想などを送るとい
う約束のものである。このPiloWebの特長は非常に簡単な操作で、巡回機能は
シンプルであるが、日本経済新聞や朝日新聞などのニュースサイトを巡回して、
テキストに切り出してくれる。その際EUCコードであればSJISに変換してくれ
るという優れものである。

 ソフトウェア自身はWindows95で動くので、WorkPadユーザの方は末尾のURL
からダウンロードしてとりあえず試して欲しい。実に簡単な操作で出来てしま
うのに驚くであろう。PiloWebはWorkPad (Palm/Pilot)用のデータに落として
くれ、HotSyncManagerのインストールディレクトリにそれらを書き込んでくれ
るから、巡回後は単純にHotSyncするだけで、DOC形式やMeDoc形式でWorkPadに
流れ込んでくる。MeDocなどのDocアプリケーションを使えば、朝巡回したホッ
トニュースがどこでも読めるのである。その手軽さは新聞をはるかにうわまわ
ること請け合いだ。

 このソフトウェアは巡回後の確認表示のためにDOC形式だけではなく、通常
のWindowsのテキストファイルにも落としてくれるから、そのファイルをBATフ
ァイルなどを作って、E-55のファイル同期ディレクトリにコピーするショート
カットをデスクトップにでも置いておけば、巡回後そのアイコンをダブルクリ
ックしてやれば、WorkPad同様あとはWindowsCEサービスで同期をとるだけで、
WorkPad同様にながれこんできて、あとはKViewなどのテキストビュワーを使え
ば同じだ。ただしPiloWebはその名の通りPilot/Palm/WorkPadを対象としてい
るため、PC上にPalmDesktopがないと起動できないのが、残念と言えば残念だ。
PalmDesktopがなくとも、テキストファイルを任意のディレクトリに落とせる
ようになれば、対象はE-55を初めとするWindowsCEにも広がるのだが...。

CHEEBOW氏のWebページ   http://www.lares.dti.ne.jp/~cheebow/