「お替わりはいかが? 〜1363〜」

1999.03.28 (Sun) ==========================

□ 携帯電話やPHSがぞろぞろ...

 私がPHSを使い始めたのは1995年12月のことである。当時はデータ通信など
はなく、音声のみの「簡易型携帯電話」という今から思えば随分半端で間違っ
た方向のマーケティングが行われていた時だ。パソコン通信でたまに使ったり
していたが、イヤホンジャックにアナログモデムを使うやり方で、アンテナゲ
ージはできれば三本、最悪でも二本は絶たないといけない、動いてはいけない
というもので、極めつけはダイヤルは手動でしかおこなえず、微妙なタイミン
グで通信ソフトをスタートさせないといけない、というとんでもない代物であ
った。しかし、まだ数が少ないグレーのISDN公衆電話を探すより通信場所の選
択肢が増えたというのは画期的であった。

 その後、イヤホンジャックを使った見なし音声ではあるが、モデムからのダ
イヤルトーンでPHSから自動ダイヤルができるという、これまた当時としては
画期的な端末に買い換えた。そして32Kデータ通信が始まったあと、1997年夏
にデータ通信用のPCカードとそれが使える端末に買い換えた。これは非常に快
適であり、もはやアンテナ本数が三本無いといけないとかいったこともなく、
通話さえ出来る状況であれば全く問題なく通信ができるし、何より速度は32K
(実効28K程度)あるというのは驚異であった。そして今はPCカードスロット
にアダプタ無しで直接挿入できるタイプを使用している。

 こういうデータ通信用途や帰るコールをしたり、都心やデパートや地下街で
使う分にはPHSは経済的で非常に強力であるが、郊外などにいったり旅行先で
車で移動している友人と連絡を取るには、PHSは役に立たず単なるがらくたで
ある。それに阪神淡路大震災でも一般回線がなかなか回復しなかったのに、携
帯電話は比較的回復が早かったらしく、そういうこともあって携帯電話を購入
した。こちらもデータ通信カードを買ったが、9600bpsと32Kbpsの三分の一と
いう鈍足で、メールを取るのさえまどろっこしく(メールサービスを多く取っ
ているのだが、メールサービスのメールは個人メールと違って長いのだ)て金
食い虫の役立たずだから通信にはつかわくなってもっぱら着信専用となった。

 こうしてPHSが1台、携帯電話を1台持ち歩くことになった。そして昨年末に
私の意志に反して管理職などという下らぬ地位を与えられてしまい、肘掛けつ
きのオフィスチェアとひきかえに残業代を剥奪された。さらに会社からは携帯
電話を与えられ、常に持ち歩き24時間電源を入れておくようにとの指示だ。私
自身の担当業務からして時間外に電話がかかってくることはまずないから、こ
れらの指示があってもなくても大した影響はないが、いつもいつも持ち歩くの
はやっかいだ。携帯2台とPHS1台の3台をもつのはさすがに鬱陶しい。

 NTT DoCoMoによれば64K通信対応の携帯電話とPHSの複合機がでるらしい。価
格にもよるが、これは私のような人間には朗報であり楽しみだ。