「お替わりはいかが? 〜1392〜」

1999.04.26 (Mon) ==========================

□ 旅行情報 〜6〜

 もちろん何事も無く幸せに手配できて旅行を終えた人もいるはずだが、そう
でない人が相当数いるのは確かなようで、自分がそのエージェントを使うとし
たら確認ごとは全部自分でこなし、キャンセルなどは自ら店頭に出向いて書面
でキャンセルを確認するくらいのことは必要であろう。そもそも価格がかなり
違うのだから、大手有名エージェントのJTBといったところと同じ面でケアを
期待するほうが間違いなのである。覚悟してつかうか、さもなければ君子危う
きに近寄らずのどちらかだ。

 こんなこともガイドブックには決して出てこない。情報の新しさが命の雑誌
タイプのガイドであっても決して出てこない。それは旅雑誌の場合こうしたエ
ージェントは貴重なスポンサーであり情報提供元であるから、悪い情報(それ
が事実であったとしても)を載せると情報収集や広告収入の現象に直結するか
らできないのである。

 こういう商業主義に犯されていない情報としての悪い情報を得たり、最新の
現地情報を得たりするのに、いまやWebやパソコン通信は非常に重要である。
これを使えるのと使えないのでは、その後の行動にかなりの差が出てくること
は確実である。悪い情報であれ良い情報であれ、きちんと処理できる能力があ
るならば情報は多いほうが良い。

 情報があふれる時代においてはそれなりの生き方が求められる。旅行情報な
どはその簡単な例に過ぎないのだが、自ら情報を求め、あふれる情報の中から
自分に必要な情報を的確に選び出し利用するのは、これからの時代必須なので
ある。もちろん旧来の手法だけの情報だけでも問題無く旅はできるし、それな
りに楽しいのは確かだ。

 しかし、たとえばガイドブックをみて「ここへはぜひ行きたい」と思ってい
たスポットがあったとしよう。ほとんどそれが旅行の第一目的であるといって
もよい。そしていざいってみたらそこは改装で閉鎖中だった....なんてのは、
意外とよくある話である。しかし、Webやパソコン通信等での現地最新情報を
あらかじめ入手していればそのような悲劇もさけることができるかもしれない。
一方ガイドブックのほうだけに頼っていると、翌年あたりの改定版に「リニュ
ーアルして大きくなった○○は見逃せない」というような紹介がのって地団駄
踏むことになるかもしれない。

 旅を効率良く楽しむための情報として、やはり情報は多いほうが良い。

(完)