「お替わりはいかが? 〜1445〜」

1999.06.18 (Fri) ==========================

□ 梅雨寒と亜熱帯化する東京

 今週の東京は週の半ば二日間か三日間ほどが暑くて夜も寝苦しい夏の日が続
いたが、昨日の午後あたりからぐっと気温が下がってきた。今朝はさらに涼し
くなり、いつもの通り半袖ポロシャツで家を出ると腕がすうすうと寒くて半袖
で出てきたことを後悔するくらいであった。一般にこんな風に気温の上下の激
しい時は、気を付けないと風邪をひくから要注意である。

 私は何が嫌といって夜寝るときに蒸し暑いのはとても嫌なものだ。それも真
夏になったらエアコンをつけて夜には除湿モードにして眠るから比較的快適に
眠れるが、この時期は中途半端でこまる。エアコンをつけるほど暑くはないし
つけると寝るときには冷えすぎるが、さりとて窓をあけているだけでは暑くて
眠りにくい。どうにも中途半端な時期である。ひょっとしたら日本人がYES
とNOをはっきりしないことが多いのは、この中途半端でじめじめした梅雨と
いう気候に由来するところがあるのではないかと妙な考えまで頭に浮かんでく
る。

 梅雨から夏を快適に過ごせるのはなんといっても梅雨がなくて乾燥した北海
道であろう。真夏でもさほど暑くないし、何よりじめじめ・どんよりしていな
いからとても過ごしやすい。私のように寒いのが大の苦手でたちまち凍えてし
まうような人間には、北海道の厳しい冬はとうてい越せそうもないが、夏だけ
は北海道に住みたいと思う。とりわけ、ビルの窓ガラスの反射熱や道路の舗装
の照り返し、車の排気ガスや冷房廃熱などで、真夏には血の池地獄さながらに
熱の渦がまくようなヒートアイランドの東京都心近くにいると深刻である。

 このまま無策のままゆけば、遠くない先には東京は亜熱帯気候となり、今ま
で日本では見られなかった伝染病などが流行り出すという説もあるくらいだ。
東京に住んでいて真夏の都心を経験すると、その説もあながち大げさではある
まいと思える。そうなると関東近郊への出入りには重大な検疫が必要となり、
東京へゆくにはイエローカードが必要になるかもしれない。それでも防ぎきれ
なくて結局日本に亜熱帯の伝染病が蔓延し、免疫を持たない日本人は大打撃を
受け、外国から日本に渡航するには予防接種が必須となりイエローカードが必
要となるであろう。

 冗談はともかく、このまま行けば東京の亜熱帯化というのは冗談では済まな
い話らしく、そうなると今まで気候の関係で日本では存在しなかった伝染病等
が起こるようになる可能性もあるという。今すぐ手を打てばまだ間に合うので
はないか。