「お替わりはいかが? 〜1448〜」

1999.06.21 (Mon) ==========================

□ 電子メール 〜1〜

 私が最後に自筆で手紙を書いたのは、はるか昔のような気がする。パソコン
で印刷した年賀状に汚い自筆で一言書き添えることは毎年の行事だが、文面か
ら宛先まですべてを自筆で書いたのは近年全く無い。いや、近年どころか社会
人になって以来ほとんどないといってもよい。手紙どころか仕事ですら自筆で
書類などを書くことはまずありえない。

 約十年ちょっと前に会社をいまの勤務先に変わったとき、勤務先ではすでに
電子メールは当たり前、報告書なども電子機器を駆使して作成し、自筆の手書
き報告書などは存在し得なかった。当時数少ない手書き処理は私の場合会社の
立替交通費の精算伝票くらいのものであった。それが今は伝票処理も電子化さ
れているので、手書きといえば電話メモくらいになってしまった。

 当時の電子メールはまだ社内で閉じたものであったから社外の人と電子メー
ルでやりとりしたり、あるいは自宅から電子メールで知人とやりとりするよう
なことはほとんど無かった。私がコミュニケーションの手段として電子メール
を本格的に使うようになった時期は、携帯PCを持ち歩くようになった時期と一
致しており、以外と歴史は浅くてまだたったの三年半ほど前のことである。丁
度インターネットプロバイダがぼちぼち出始めたころであり、プライベートで
電子メール(インターネットメール)をやり取りする相手などは片手か両手の
指があれば十分に足りたくらいであった。

 それから三年半たった今では、インターネットメールでやり取りできる相手
は格段に増えた。以前はパソコン仲間だけだったのが、今は友人や親族の中で
もインターネットメールでやりとりできる人が増えた。さらにこうした個人間
の付き合いだけにとどまらず消費生活にもインターネットメールが入り込んで
きた。

 例えば海外通販である。すでにカタログがありそこに日本向けの送料が明記
されているようなもの――例えばL.L.BeanやLand’s Endな
ど他にも多数ある――であれえば、カタログを見て注文用紙に記入しFAXな
り郵送なりで送ればよいが、送料が不明な場合は問い合わせねばならない。こ
ういうときに相手が電子メールだと非常に楽になる。

(続く)