「お替わりはいかが? 〜1577〜」

1999.10.28 (Thu) ==========================

□ Palmsize-PCの行く末

 私がカシオのPalmsize-PC (WindowsCE) を買ったのは、ほぼ九ヶ月前のこと
だ。別に喉から手が出るくらい欲しくて欲しくたまらなくて買ったわけではな
く、はっきりいえば衝動買いといってよい買い物だった。

 Palmsize-PCとはサイズや形状的にPalmsize-PCと比較される機会が多いのが、
WorkPadだが実際のところおよそ似たところは無い。私はどちらも購入し自分
で実際に使い込んだ結果、WorkPadは知人宅に嫁に出した。別に絶対評価とし
て劣っているとかいうことはまるでなくて、むしろその動作の軽快さは特筆す
べきものがあるが、画面表示領域が狭いことやそれに起因する日本語フォント
の荒さ、そしてなにより(IntelliSyncを使っても)愛用のOutlook98とのデー
タ互換の相性の悪さが最大の理由だ。

 Palmsize-PCのほうは、PocketOutlookを積んでいるからOutlook98とのPIMデ
ータ互換の良さという意味では、当然の事ながらWorkPadはもとより、Zaurus
ファミリーなどと比べても比較にならない良さである。ただ、いかんせんカシ
オのPalmsize-PC E-55は速度が遅すぎる。同じカシオのHandheld-PC A-60も速
いとは言えないけれど、E-55はずば抜けて遅い。とにかくソフトウェアを起動
して画面が出るまではもとより、タスクバーのメニューからしてのろのろ動く。
さらに悪いことに、こいつはまた電池の持ちがよろしくない。どうころんでも
カタログスペックの半分ももたない。およそ三分の一というのがよいところで
はないだろうか。

 WorkPadもそうなのだが、このサイズ・形状の最大のメリットは、何と行っ
ても片手操作ができることだ。キーボードがないから本格的に文字入力するの
は御免だが、表示だけならE-55はWorkPadとは比較にならないくらいフォント
も綺麗で読みやすい――WorkPadだと時々何の漢字か想像すらつかないことが
ある――し、のろまなところと電池のもちの悪ささえ改善されればなかなかよ
いのである。

 そのカシオがE-55の後継機を発表したというので、早速カシオのWebサイト
を見に行ったのだが、正直なところがっかりした。希望小売価格が下がって、
ROM組みこみソフトウェアが増えただけで、スペック的なものは何も変わって
いない。スペックを比べているとまるで間違い探しをしているような感じすら
ある。ということは、どうやら速度と電池のもちは改善されていないというこ
とになるではないか。

 この調子ではPalmsize-PCがPDAの歴史の一駒になってしまうのは、さほど遠
い先ではないような気がする。