「お替わりはいかが? 〜1590〜」

1999.11.10 (Wed) ==========================

□ おじさんマウイ一人旅 〜準備編(2)〜

 実際に準備に時間がかかるのは、こうした衣類ではなく情報取得や情報整理
といろいろなもののフェイルセーフ策だ。例えばクレジットカードの番号を控
えておくのはいわずもがなだが、どこに控えておくか、また控えも無くしたり
控えが悪用されないためにはどうするかなども重要だ。私の場合控えはPCで
つくってプリントアウトを手持ちバッグとトランクの二箇所にいれる。その際
控えを盗まれて悪用されては困るので、控えの番号は外国人にはわかりにくい
ようにする。私の場合の具体的方法はここでは書けないが、たとえば漢数字を
使うとか、数字の0から9を別の文字などに割り当てるなどを工夫する。当然
カード会社名も一見ではわからないようにしないと意味がない。やりすぎると
暗号化した本人がわからなくなるので要注意だ。

 この手の番号控えの類は意外に多くて、TCの購入記録からひかえたTC番
号控え、利用する主要な施設や航空会社の予約窓口やフライト番号や発着時刻、
緊急連絡先(例えば日本大使館や領事館)の電話番号、使わないかもしれない
けどあれば便利そうなのがタクシー会社やシャトルサービスの電話番号だ。あ
るいは現地の各種シャトルバスなどの時刻表も最近はWebで入手できることも
あるのでプリントアウトもあるとよい。私の場合、この手の情報はすべてPC
を使ってEXCELで整理しそれを二部つくりトランクと手持ちバッグにしまう。
しかし、経験的にそれらのA4サイズプリントアウトを外にいるときにいつでも
すぐに見るのはなかなか難しいのが経験的にわかってきたので、今回はさらに
工夫をした。

 電子小物大好きかつPDA愛用派の私であるが、旅行に行くときは私はいつも
A6版程度の小さなノートを持って行き、メモ代わりにしたりする。なんといっ
ても図や文字が入り乱れる場合は絶対的に紙のほうが書きとめるのに便利だし、
高価なPDAを出すと場所によっては狙われたりする危険だってあるが、小さな
ノートとコンビニの100円〜200円のシャープペンシルならその危険はまずない
のである。電子的なシステムと昔ながらの方法は相対するものではなく、お互
いに苦手なところを補完し合うべきものなのだ。互いに相手を完全に駆逐でき
るようなものではない。

 さて、このA6版程度の小さなノートだが、今回は接着剤綴じや糸綴じではな
く、スパイラルのワイヤー綴じのものを用意した。これはあるページを360度
開くのにスパイラルだと楽勝だが、接着剤綴じなどだと具合がよくないからだ。
このノートのページにさきの情報の縮小プリントアウトを糊で貼りつけるので
ある。重要なのは書き写すのではなくプリントアウトをそのまま貼りつけるこ
とだ。書き写すことでミスの可能性が格段に高くなるし、そのような愚は避け
るべきだろう。また、このA6版はパスポートのカラーコピーも切り取ると二つ
折りで丁度納まる大きさだから、それもついでに貼りつけておくとよい。パス
ポートコピーは滅多に必要にはならないが、たまにTCを使うときにサイン照合
に求められるときがある。このとき今までの経験では少なくともハワイでは本
物のパスポートでないと絶対駄目なんてことは皆無で、フォトコピーならある
けどそれでよいか?と尋ねると全部それでOKだった。

 週末のほぼ一日をかけてこれらの情報整理と写し作成、現地情報の収集にあ
てた。面倒な作業だがこれも旅行の楽しみの一つなのである。まあ、番号控え
の類は滅多に必要にならないが、なかったら非常に困ることもある保険みたい
なものだ。

 とにかく準備は整った。

(完)