「お替わりはいかが? 〜1599〜」

1999.11.19 (Fri) ==========================

□ おじさんマウイ一人旅 〜第二日目(3)〜

 ラハイナへ戻り一旦宿に帰ると、ここはコンドミニアムであるがアストンが
メイドサービスをつけているので、ちゃんと部屋がメイクアップしてある。買
ってきたクッキーなどを置いて、フロントストリートに出る。妻から要請され
ていたワーナーブラザーズスタジオストアでハワイ(マウイ)オリジナルのト
ゥイーティーちゃんグッズを買うためである。いろいろ悩んだ挙句、MAUIのロ
ゴ入りトレーナーやキーチェーンを買ってから店を出て、フロントストリート
に戻る。フロントストリートをぶらぶらしていて、ふと通りの向かいをみると、
なんとここにもエンデンジャード・スピーシーズがあるではないか。前からあ
ったけど気づかなかったのか最近できたのかは定かではないが、例によって日
本人の興味を引くものはないらしく、ガイドブックにもあまり乗っていないよ
うだ。ここにこれがあるのならわざわざカアナパリまで行くことは無かった。

 さて、今日はどうしてもやりたいことが一つある。それはフロントストリー
トからラハイナサンセットを見ることだ。実はフロントストリートには西側に
店の並び途切れて道路が海に面しているところがあり、ここからサンセットが
非常にきれいにみえるはずなのだ。幸い今日は雲がほとんどなく、ラハイナか
ら真正面に位置するラナイ島の山頂付近に沈む夕暮れをみることができるだろ
う。雲はぜんぜんないと赤い色が生えないし、ありすぎると太陽が見えないが、
今日は太陽を隠さない位置に手ごろな大きさの雲がある。

 今の日の入りは17時35分ぐらいなので、10分ぐらい前から道路の歩道の海際
にたって柵によりかかりながらサンセットを待つ。周囲を見ると同じようにサ
ンセットを見ようとする人が同じようによりかかっていたり、道路に備え付け
のベンチに座ってスチロールの容器に入ったデリ(おかず)を食べていたりす
るが、皆サンセットを待っているのである。やがて太陽が山の端にかかり赤味
が増してゆき、そばの雲もオレンジに染まる。私はこのときとばかりとデジカ
メを出して何枚も撮影し、合間にレンズ付きフィルムでも撮影する。一月のハ
ワイ島コナでは曇っていてサンセットが見られなかったので、今日のような綺
麗な夕暮れには大満足だ。このラハイナサンセットが今回の旅の目的の一つで
もあるのでとにかく大満足。

 日も落ちて暗くなってきたので、Foodlandへ行って食料を調達する。まだ、
スパゲティが残っているから昨日の続きだ。大きなマッシュルームを三個、マ
ウイオニオンを一個、そしてアヒ・ポキの醤油味(マグロぶつ切りをスパイス
や醤油、ごま油などであえたもの)をカウンターの対面コーナーで半ポンド買
う。アメリカ人のおばちゃんも同じ物を同じ量だけ買っていたのが愉快だ。

 今日はキノコスパゲティにしたが、やはり海老ほどではない。というか、海
老がないとあの風味がでないのだ。オリーブオイルに海老の風味が溶け込むか
らあの風味と味がでるのだろう。海老によくあう素材を探したほうがよいかも
しれない。これは帰国していろいろやってみる価値がありそうだ。

 今回はせっかくフルキッチンがついたコンドミニアムなのだから、夕食をそ
とで取ることはあまり考えていない。少しでも「生活」したいのである。コン
ドミニアムのフルキッチンを使ってみてわかったのだが、アメリカのキッチン
は高さが丁度良い。どうも日本のキッチンは低すぎて腰が痛くなることが多い。
これでコンロが電熱式でなければもっといいのだが、これは安全上やむを得ま
い。一般に壊れやすいというが便利なのがキッチンシンクについているディス
ポーザーだ。生ゴミを水を流しながら電動でこなごなにしてしまうというもの
で、海老の薄い殻とか、りんごの食べカスなどはこれで全部処分できる。例え
ばジャガイモの皮をピーラーでむいてもシンクの中の皮を拾わないでそのまま
排水口におとしてしまい、水を思いきり出しながらスイッチをいれて十数秒程
度でこなごなになるようだ。

 またここは対面キッチンで、シンクと調理台が居間に向いているが、これが
思ったほど水も飛ばずなかなか使い勝手が良い。シンクの水道栓がちょっと手
前に傾いているのだが、この傾きのために水道栓の付近が水ひたしになること
が少なくひねりやすいのは目から鱗のアイデアだ。

 さて二日目も予定通り満足に終わった。明日はいよいよ今回のメインイベン
ト「ハナ&Y東マウイ一周アドベンチャーツアー」の日だ。車の中で眠ってし
まっては芸がないので早くベッドに入るとしよう。

(続く)