「お替わりはいかが? 〜1626〜」

1999.12.16 (Thu) ==========================

□ ノートPCは重い 〜4〜

 私の軽量モバイル環境でいつも問題になり毎度妥協せざるを得ないのが「辞
書」である。普通の人は辞書など持ち歩く必要はないのかもしれないが、私の
場合はこうして趣味の雑文書きをやっているから、広辞苑や国語大辞典の類は
とても重要だ。それだけではなくできれば百科辞典もこうした雑文を書くとき
につねに参照できるとありがたい。世界地図だって雑文を書くときにはどこで
も使えるに越したことは無い。また、趣味の英語学習に際しても優れた辞書が
いつでもつかえるというのはきわめて重要なことである。英和辞典や和英辞典、
英英辞典については考えるところがあるが、これは別の機会に譲るとしよう。

 それならばそういう環境がある自宅で雑文書きをやればよいのだが、実際に
は自宅ではなかなかできないのである。自宅では自宅で自分自身や家族ととも
にやることがあるし(例えばWebページのメンテナンスなどは自宅で自分自身
のためにやることの典型だ)、なによりこうした雑文というのもは、「さあ、
書くぞ!」と机に向かったところでかけるものではないのだ。雑文書きで生活
の糧を得ている職業作家ならともかく、私の場合はこれで一円も得ているわけ
ではないから(どこかに出版社で出版してくれるというなら既発表分について
は喜んで校正や手直しなど引き受けようというもだが、残念ながらそんな酔狂
な出版社は存在しない)思いついたときに思いついたことを、さらさらと書く
のが良いのだ。そういうときにどこでも取り出して書くことが Jornada 680
のポータビリティはありがたい。しかしその一方モバイル雑文書きではそれに
必要な辞書・辞典の類が不充分なのに困ってしまう。

 とにかく現状では辞書・辞典以外は Jornada 680 でなんとかなることがわ
かったから、辞書はシャープのPW-5000という電子辞書(ジーニアス英和+プ
ログレッシブ和英)も持っているから、必要ならこれを使うとしてとりあえず
見きり発車だ。幸いというか、丁度良いタイミングでM32のWindows95が不安定
になってきたので、Windows98で環境再構築をしなければならなかったから丁
度良い。

 というわけで先週はじめから、M32は自宅で留守番となり Jornada 680 だけ
が私と共に通勤してる。オフィスにはACアダプタ(一つ余分に購入した)と付
属のクレードルが置いてありクレードルはオフィスのPCに接続してあり、通常
のデータやファイル同期などは低速なシリアルではなくLAN経由で行っている。

 この環境で使ってみると、心配したほどの不自由はない。辞書がや不便だが
これはそのうちせめてオフィス内でも使えるようには考えてみることにしよう。
とりあえずは、バッグが1kgほど軽くなったのは助かる。それでも財布やらペ
ーパーバッグやらがあって軽くは無いが、以前に比べれば雲泥の差だ。どうや
ら私の場合、これ以上軽くなる望みの無いノートPCに頼るより、大容量フラッ
シュメモリができてそれに辞書が載せられるようになるのを待つほうが現実的
かもしれない。しばらくはこのままPCなし通勤で様子をみることにしよう。

(完)