テンピュールピローの凄さ (No.1184 1998/09/30掲載掲載)


 テンピュールピロー(「お替りはいかが?」No.1162-1164, 98/09/08-10 にて紹介)を購入して三週間ほどたった。私と妻の二人で交互にこの枕を使ってみた感想を紹介しよう。

 この枕の形状や素材、特徴などは前述の「お替りはいかが?」を見ていただくとわかるが、出来そこないのカステラ・スポンジケーキのようなぐにゃりとした不思議な触感で、指でつまむとやわらかいが、頭を乗せると堅く感じるという世にも奇妙な素材である。また素材の密度が高いため、大きさのわりにずしりと重みがあるのもこの素材の特徴だ。

 ちなみにピンコアラテックスを使ったダンロピロ―は、テンピュールピローとは正反対で、素材の密度が低いため非常に軽量である。また指でつかむとマシュマロのようにふわふわで、頭をのせても非常にソフトである。だが、一般のウレタンのような強い弾性ではないので、使っていても首や肩が痛くなるようなことはないのはテンピュールピロ―と同じである。

 さて、テンピュールピロ―であるが、これを私と妻とで何度か使ってみて得た結論は、「この枕を使うとあっという間に朝になる」ということだ。いいかえれば、それだけ非常に深い眠りが多くなるということでもある。これはダウンやピンコアラテックスなど他の素材だと眠りが浅いというわけではなくて、それらでも十分に快適な睡眠が得られるのだが、テンピュールピロ―だと十分の上にさらに深い眠りになるということである。

 その理由の一つには寝返りが少なくなるということがある。テンピュールの素材は頭や首に局部的な圧力がかかりにくくなるので、自ずからそれをさけるための寝返りも減るのであろう。ピロ―でさえこれなのだから、テンピュールを使ったマットレスならどれほど深く眠れるのであろうか、ちょっと想像がつかない。実際テンピュールマットレスというのも市販されているが、価格がほとんど十万円というのはちょっと高い。それに折り畳めるような和風タイプマットレスではななく、スプリングのベッドマットレスにかえて使うタイプだ。

 だが、ピロ―でさえこの眠りなのだから、マットレスにしたら眠った次の瞬間に熟睡後の朝を迎えることができるような、そんな期待もある。ウォーターベッドの寝心地は知っており是非とも欲しいのだが、このテンピュールマットもまた欲しいのである。ああ、寝具欲は深い...


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