このページの写真はすべて富士写真フィルム製デジタルカメラDS-7で撮影し、PSP4.12でサイズ変更しJPEGで保存したものです。意図的に色調などは変更しておりません。
文章による「伊豆紀行」はこちらにあります。
このページは写真中心ですが、文章による伊豆紀行もあります。こちらをごらんください。
筆者は、我が家族と友人二家族で97年春に伊豆高原にゆきました。
筆者は東京都区内在住であり、自家用車を持っておりませんから旅となれば足は当然公共交通機関です。伊豆にゆくには筆者宅からだと池袋発か新宿発のJR踊り子号がとても便利です。伊豆・箱根方面は東京からだと季節の良い週末は大渋滞ですのでやはり電車が一番です。
JRの踊り子号には通常の踊り子号の他にスーパービュー踊り子号というちょっとデラックスな車両があります。一般の踊り子号より本数が少ない割に人気があり、大手旅行会社が団体(ツアー)用にかなり前から座席を押さえてしまい、行楽シーズンの土曜日午前中の都内発のスーパービュー踊り子号の指定席は、一ヶ月前の指定券発売初日の受付開始時間丁度でも取れないことが少なくありません。この時は新宿発朝八時三十分と時間が早いこともあり、幸運にも座席をとることができました。
左側の写真は最後尾車両の展望席から撮った運転席で、右側の写真は同じところから撮った光景です。どうです、とても見晴らしがよいでしょう?写真には写っていませんが、この天井は運転席からかなりの部分がガラス張りになっており明るく景色は最高です。
十年ほどまえに伊豆高原に行ったことがあります。当時の伊豆高原駅は本当に田舎の小さな駅で、木造駅舎がなんともやさしい心あたたまる、良い意味でひなびた田舎の駅でした。
それがいまでは、とんでもなく綺麗な駅になり、しゃれた駅ビル「やまもプラザ」ができて、飲食店やおみやげ物屋さんもたくさん入っており、それはそれはおどろくべきかわりようです。左側の写真は伊豆高原駅の外観で、一歩中に入って改札口方向を見たのが右側の写真です。
新しくなった伊豆高原駅しかご存じ無い方にはわからないでしょうが、昔の駅を知っている人間にとっては天地ほどの開きがあり、最初に見たときは、それはそれはその変わりように、妻も私も驚くばかりでした。
この伊豆高原でしか売っていないものが、「やまももドリンク」(左側写真)です。「やまもプラザ」の「やまも」とは「やまもも」という木の名前からとったもので、駅構内にもそれはそれは大きなやまももの木が植わっています。伊豆高原名物ともいえる、このやまももという果実から作ったジュースが「やまももドリンク」です。ちょっと軽い酸味がありますが、甘みはほどほどでとてもさわやかな味です。駅構内の自動販売機で購入できますから、まずは一本買って飲んで、気に入って自宅でも飲みたいと思ったら、「やまもプラザ」内の「べるじゅ(右側写真)」というお店にケースで売っています。持ち帰ることもできますが、車でない限りは宅配便で送ってもらったほうがいいでしょう。
伊豆高原といえばペンション、ペンションといえば伊豆高原というくらい、ペンションのメッカになってしまった感があります。百件を越えると言われるペンションの中で、私たちがお世話になったのは「ペンションポテリ」です。
ペンションといえば、若い女性を中心した手頃なお値段のアットホームな雰囲気の宿泊施設という感じで、私や友人家族のように小学生や幼児をつれたファミリーにはあまり縁がないものだと思っていました。
しかし、ある日、インターネットで今回の旅の宿を探していて、子供連れ歓迎のペンションということで目に留まったのが「ペンションポテリ」です。オーナーの奥様が幼稚園教諭をやっておられたということで納得です。実際にペンションについて居間にはいると、そこには子供向けの玩具などが多数あったりして、うむ、なるほど、とにっこりしてしまいました。
筆者達がお世話になった日の夕食は和洋食で、ナイフとフォークもついていますが、お箸も一緒についており、お箸の良く合う和洋食といったところです。世の中の宿は若い人向けに料理は量で勝負、なんてところもあるようですが、ここはそんなことはありません。量は丁度良いくらいで、味付けは上品で実に心地よい食事です。
中でも特筆すべきは、ご実家から直送されるというコシヒカリを炊いたご飯がとても美味しいのです。並の旅館、いや上級旅館のそれよりずっと美味しいご飯である、といっても過言ではありません。まさに、ご飯が美味しいペンションです。料理は美味しくてもご飯が旨くない宿は山ほどありますが、料理も美味しくご飯もそれに負けず劣らず美味しい宿というのは少ないです。ご飯だけでも何杯でも食べちゃいそうです。
こんなすてきなペンションをお作りになったオーナーご夫妻に感謝!
伊豆高原といえば、近頃種々の博物館や美術館ラッシュです。車がなくても駅のすぐ近くにいくつかあります。「人形の美術館 それいゆ」、「城ケ崎文化資料館(おもしろ博物館)」、「伊豆テディベアミュージアム」の三カ所とも駅から歩いて行ける距離です。これらのなかで「それいゆ」と「おもしろ博物館」は1995年の秋に行った事がありましたので、今回は友人家族と「伊豆テディベアミュージアム」に行くことにしました。
ここは人気スポットの一つで、土日は駐車場も朝のうちに一杯になってしまい、前の道路は駐車待ちの車が数珠繋ぎになりますから、朝九時半のオープン直後を狙うしかありません。やはりここは徒歩が一番です。駅からの道をのんびり歩きながら行くと思わぬ発見もあるし、ちょっとお店を覗いてみたりすることもできるので、徒歩がよいでしょう。
入場券を買って中にはいると、まず大きなテディベアが迎えてくれます(写真左上)。写真だと大きさがよくわかりませんが、人の背丈ほどある大きなもので、思わず正面に立って見とれてしまいます。さらに中に進むと展示スペースはすべていろいろなテディベアで埋まっています。それもただ並べてあるだけではなく、人の背丈と同じくらいのテディベアがウエディングドレスとモーニングを着ていたり、テディベアをつくる工場の巨大なモデルのようなもの(その工場の工員さんたちは当然テディベアが演じている)が展示場中央にどでんと置いてある。またETの扮装をしているもの(写真右上)もありなかなか愉快です。
単なるクマのぬいぐるみの展示ではなく、そこに動きがあり物語があるので、一つの展示物でも思わず見とれてしまうものも少なくありません。写真左下の展示は、グレーのクマさんの鼻っつらにハチがとまっているのを、右側の茶色のクマさんがほうき(はたきかも)を振り上げて追い払おうとしているところのようです。
クマさんたちの見学にくたびれたら、博物館内のティールーム「Teddy's Garden」(写真右下)で紅茶などをいただきましょう。ここは屋外のテラスもありますので、真夏と真冬以外は屋外がおすすめです。出てくる水にはほんのりレモンの香りがします。私はスコーンと紅茶をいただきましたがなかなか美味でした。
Copyright (C) 1996-1999, あいちゃん, All rights reserved.
筆者に無断でこのホームページの全部もしくは一部を転載、複写、再配布することを堅く禁止します。