第1日目

出発までの心配事

どうも、我が家の誰かが雨男あるいは雨女なのか、我が家の家族旅行はどこかで雨に縁があるようだ。今回も出発前に台風が接近してきて、出発数日前からオフィスでの暇ができると、天気予報のWebサイトを何度も見たり、自宅に帰ってからも何度となくみたりして気がかりであった。前日の17日(金)になってみて、台風は非常にゆっくりとした速度ですすんでおり、出発時間の18日(土)18時半には、まだ関東地方には遠く及ばないことが確定して、ほっと一安心である。

家族での海外旅行というのは、出発するまで結構緊張をもたらす要素が多くあり、夏の旅行だと先のように台風の心配があるし、自分も含めて家族の誰かが怪我や病気にならないように祈るばかりである。

我が家の場合、過去に出発直前に娘が高熱を出しグアム旅行を断念せざるを得えず、多額のキャンセル料を支払った苦い経験があるから、出発一週間前くらいになると家族には戒厳令がひかれ、外出は最低必要限度にとどめて旅行後で済むことは旅行後にまわし、怪我や病気になる可能性を少しでもさげるのである。だが、台風とかいった自然現象ばかりはどうにもならないので、ひたすら天を仰ぐのみだ。

忙しかった出発前一週間

いつもなら出発前の土日にほとんどの準備を終えてしまい、二日ほど前には大きいほうのトランクを空港宅配便で成田空港に送り出してしまうのだが、今回は直前の土日に家族の用事ができて外出があったり、旅行に持ってゆく新しいPC (東芝 Libretto L2)が、8月10日に発売となり、予約を入れておいたヨドバシカメラパーソナルストアから、届いたのが11日の土曜日で、そこから環境構築をはじめたりしなくてはいけなかった。

また、持ち物リストを今回の旅行用に見直したり、重要情報のメモを作って複数箇所に収納しておくためにプリントアウトしたり、パスポートのカラーコピーをとったり(時間はかかるがスキャナとカラープリンタがあるので簡単にできる)、トラベラーズチェックの番号を控えたり、これらの必携データやコピーを携帯用にポケットサイズのノートに貼り付けたりといった、こまごました作業もしなくてはならない。

さらに、荷物をそろえてパッキングしなくてはならいから、結局、出発前の土日から出発当日まで非常に忙しかった。

出発当日

私たち家族が利用する便は、JAL76便で成田出発が午後8時30分である。成田までの交通手段は例によって京成スカイライナーだ。以前はJRの成田エキスプレスを使っていたが、私たちが利用するターミナル駅である池袋発の成田エキスプレスが少ないこと、池袋からだと所要時間はほとんど変わらないのに、運賃と特急料金を合わせると一人片道1,230円も違うので、家族三名だと片道3,690円の差が出るからだ。

荷物は各自の機内持込バッグのほかは、LサイズのスーツケースとMサイズのスーツケースがそれぞれ一個ずつであるが、Lサイズのほうは出発の二日前にABCに頼んである。以前はクロネコヤマトの空港宅急便を使っていたのであるが、成田の第二ターミナルだとクロネコヤマトのカウンターは出発ロビーではJALのカウンターとは反対側なのでかなり遠いのである。それに引き換えABCはJALカウンターのそばにあるし、帰国時も同様である。

今回はJALのWebを経由して頼んでおいたので、往復便とも伝票にはすでに印刷済みであり、こちは何も書く必要がなかったので楽チンである。インターネット(Web)を使って、予約などを入れることのメリットは、多くの場合において、住所や名前を書くなどの面倒な作業が省略できることにある。

ともあれあとは旅立つのみとなった。

成田空港

スカイライナーから降りて、第二ターミナルをJALカウンターのほうに向かうと、中央部に近い側のJALカウンター、すなわち団体(ツアー)カウンターのほうは、さすが夏休みであり人がごった返している。そこには "LOOK" とかいったツアータグをつけたりツアーステッカーを貼られたスーツケースや手回り品を持った人が大勢待っている。

私たちは、そうしたパッケージツアーの人の波を涼しい顔で抜けて、第二ターミナルの端のほうにある個人客のチェックインカウンターに行く。さきほどのツアーカウンターとは打って変わって嘘のようにすいている。ピークシーズンだというのにこのすき方は、やはり不景気の表れかと思ったりするが、利用するほうにとってみればすいてるに越したことはない。

スーツケース二つをX線検査に通し、チェックインの待ち行列はなく現在チェックイン処理中の客の後ろに並ぶ。ほどなくして、私たち家族の番になる。ほとんどはいつものとおりだったのだが、ひとつだけ今回初めての経験となったことがあった。

カウンタの手前からJAL係員の処理を見ていると、ボーディングパス一組(家族三名分)を出した後、さらにボーディングパスを出しているのである。何かと思ったら予約しておいたアロハ航空のボーディングパスである。

今まで、インターアイランドのフライトはインターアイランドへの乗り継ぎカウンターで手続きするか、さもなければインターアイランドターミナルでチェックインする(私は必ず後者だ)のだったのが、今回はインターアイランドの分までチェックインされてしまった。バゲッジタグも当然OGG、すなわちマウイのカフルイ空港までのものとなっている。

これは何を意味するかというと、インターアイランドターミナルでのチェックインをしなくてよいということだ。荷物は乗り継ぎカウンターのところで預けてしまえば、そのままインターアイランドの搭乗ゲートのところまで行けばよいのである。今まで何度もマウイへ行っているが、このようなことは初めてだ。

ちなみに、チェックインがなされていても、インターアイランドの航空会社カウンターへ行って申し出れば、空席があればより早い時刻の便に変更することも可能なようだが、そのときは、荷物は乗り継ぎカウンターに預けるのではなく、自分でインターアイランドまで転がしてゆくべきである。そうでないと、せっかく早い便にしてもらって早くに到着しても、荷物だけは最初に予約した便に乗ってくることもあり、カフルイのバゲッジクレームで延々待つという無駄なことになってしまいかねない。とにかく、不安があれば、あるいは便を変更したいのであれば、荷物は絶対に自分でインターアイランドターミナルまで転がしてゆき、自分で航空会社のカウンターでチェックインすることだ。

JL76便

当初は、JL80便を狙っていたのであるが、私が予約をいれた段階ではまだJL80便はスケジュールには入っていなかった。やむなく、JL76を選んだのだが、途中二度ほど機材変更が入ってしまい、見事に当初の目論見は打ち砕かれてしまった。そして、私が予約て発券した後に、悔しいことにJL80がスケジュールに乗った。しかし、私のチケットはZONE-PEX、つまりJAL悟空14だから、変更はできない。どうしてもやりたければ、一人30,000円を支払ってキャンセルするしかないから、今回はJL76便で妥協する。

それでも、可能な限りの前方席を選んだのは言うまでもない。ホノルル到着で前方席にいるのと、ツアーで後方にいるのとでは、税関検査を終えてネイバーターミナルへ向かえるようになるまでの所要時間にかなりの差が出るのは、経験的にも容易に想像がつくというものだ。

成田のターミナルでは、サテライトの出発だったので、シャトルを降りてすぐ目の前にある免税店でミネラルウォーターを買う。ターミナル内の一般売店では200円だが、ここでは140円で買えるのである。たかが、60円であるが、わざわざ儲けさせる必要はないのである。妻は、例によって免税店を覗いていたが、今回は収穫がなかったもようで、めずらしく手ぶらで出てきた。これは驚異ともいうべき出来事であろう。

搭乗も無事に終了し、JL76便は私たち家族と多くの客を乗せて、台風の近づきつつある関東地方を定刻出発で成田空港を後にした。妻は、成田空港の免税店では何も買わなかったが、機内の免税品販売では、ディオールのミニマニキュア5本セットを買っていた。

ホノルル国際空港

JL76便がホノルル空港に近づき、シートベルト着用サインが点灯しないうちに子供にトイレを済ませるように命じた。私の機内持込バックアップは足元(前の席のシートの下)においているが、妻の手回り品もこの間に下ろしてしまった。着陸してからだと、皆が同じように下ろそうとするから時間がかかるのである。

そして着陸して機が停止し、シートベルト着用サインが消えるやいなや、私たち家族は席を離れてドアのところまで進んでおいた。後ろを見ると、皆立ち上がって荷物を取り出し、ドアのほうへ向かおうとするのだが、いかんせん狭い通路で荷物を降ろしたり片付けたりする人がごった返してるために、なかなかドアのところへは行けないのである。

こうして、機をビジネスクラスの客に続いて、エコノミーの客としてはほぼ先頭に近い状態で脱出し、WIKIWIKIバスに乗って入国審査に向かった。いつものように機をほぼ先頭で脱出したおかげで、今回も入国審査は誰もいない状態のところで待ち時間ゼロで突入だ。

成田空港はどういうわけか荷物が出てくるまでにかなり待たされるのだが、ホノルル国際空港は荷物が出てくるのがかなり早い。予想通りちょっとまっているだけで荷物が出てきたので、そのまま二個を転がして税関検査に向かう。当然といえば当然だがここはほとんど素通り状態で通過。とにかく、何かにつけ夏休みの日本人家族連れツーリストは、ことハワイに関してはアメリカ入国や日本への帰国時には信頼度がかなり高いようである。

いつもならば、荷物をころがしたまま個人ツーリストの出口から出て、そのままネイバーターミナルに向かうのだが、今回は成田でインターアイランドのフライトの分までチェックインが終わっていてボーディングパスが手元にあるので、荷物を預けるだけだ。

時間帯と曜日によるが、インターアイランドターミナルのチェックインはアロハ航空にせよハワイアン航空にせよ多少なりとも並んで待たねばならない。わざわざ荷物を預けるためだけに並ぶのも馬鹿馬鹿しいので、今回は乗り継ぎカウンターの荷物預かりに荷物をゆだねることにした。個人的にはここはあまり信用していなくて(別に完璧に紛失したといった話はきかないのだが)、いつも必ず自分で荷物ともどもインターアイランドターミナルのアロハ航空なりハワイアン航空のカウンターでチェックインするのが主義なのである。

荷物を預けて身軽になると、そのまま個人出口から出てゆき、手回り品だけでインターアイランドターミナルに向かう。チェックインのために並んでいる人を尻目に、ターミナルビル二階中央にあるセキュリティチェックを抜けて中に入る。

ここを入るとほぼ目の前にスナックコーナーがあり、いつもここでサイミンを食べることなっているので、サイミンと妻のバナナマフィンをひとつずつ頼んだ。ここのサイミンは別段とりたて美味いというわけではないのだが、ここでサイミンを食べるのが私あるは家族の儀式であり、儀式は遵守せねばならないのだ。

AQ72便

カフルイまでのフライトはアロハ航空72便、10時50分ホノルル出発で11時25分にカフルイへ到着する便だ。いつものとおり三十分くらい前から列ができ始めるので、早めに列に加わる。搭乗が始まり機内へ入ると、プライオリティボーディングの乗客ですでに前方は占められているので、主翼の近くを避けて後方の左側に座る。

AQ72は予定通りホノルルを出発し、飛び立って少しすると左下方にダイヤモンドヘッドのクレーターを上から望むことができる。飛行コースによっては、ほぼ真上に近い角度からみることができるときもあり、それは圧巻である。しかし、同じカフルイへのフライトでも時にはかなり離れたところを飛ぶときもあり、これは私たちには運でしかない。今回は、比較的上に近いところからの眺めを妻と娘に見せることができた。

カフルイ空港

カフルイでは妻がぜひ買いたいといっていたものがある。ラハイナのABCストアでも売っているのだが、「マウイ饅頭」というやつだ。平たく言えば和風パイのような皮にいろいろな中身が入っているもので「餡」もあるから、妻は「餡」を買った。

この空港は、使ったことがある人はわかると思うが、出発ロビーも到着ロビーも区別がなく、飛行機から出ると、そこから搭乗する大勢の客の待っているゲートの待合ロビーを抜けて、これからカフルイ空港をたとうとする客とすれ違うように空港の外へ向かうのだ。

バゲッジクレームへ降りるまでの間に、家族三名が交代でトイレにいったり売店を覗いたりしていたので、バゲッジクレームに降りたのは他の客よりずいぶん遅くなったように思う。バゲッジクレームに降りると、すでに「AQ72」の表示は無く、どうやら次の便が到着してその荷物が出てくるようだ。

ということは、われわれのスーツケースはどこかに置かれているはずであるから、さして広くも無いカフルイ空港のバゲッジクレームを探し回るがどこにもない。一瞬「ロストバゲッジ」という言葉が頭をよぎるが、まだあきらめるのは早い。

バゲッジクレームに居た係員に「アロハの72便からの荷物はどこに置かれているか?」と尋ねると、ラッキーなことにと言うか、あきれたことにというか、「これからそこから出てくる」という。しかし、「表示には AQ72 は無いではないか」というと「他の便といっしょになってしまっているようだが、とにかくここだ」というので、しばらく待っていると、彼は正しかった。私たちはスーツケース二個と無事再開できた。

いままで、この空港では荷物が先に出ていた(インターアイランドターミナルでチェックインしていたから、荷物だけ先の便で運ばれていた可能性はある)ので、今回はちょっぴりひやりとした。やはり荷物は自分でインターアイランドターミナルまで転がすのが安心だ。

友人との再会

今回、私のマウイ訪問の最大の楽しみは友人夫妻との再会である。私が荷物を探してうろうろしているときに、彼女はバゲッジクレームに居たらしいのだが、申し訳ないことに私は荷物を探すのに真剣で気がつかなかった。

そして、とりあえず荷物が出てくるというコンベアを係員から聞いたその直後に友人と再会した。ほんとうに久しぶりに会うのだが、元気そうな顔を見て一安心である。妻と娘がこの友人と会うのは、今回が初めてなので互いに挨拶をしているが、私はその隙にスーツケースをピックアップした。

どうやら荷物もそろったので、積もる話は後日にしてとりあえず友人の車がある駐車場のほうに向かった。この日は何故か駐車場が一杯でであったらしく、彼のほうが車から離れずに居たのだ。彼とも久しぶりであり挨拶と固い握手を交わし、とりあえず荷物を積み込んで、彼らの厚意により私たち家族はラハイナまでのドライブとなった。

Ohana Maui Islander

三十分ちょっとの快適なドライブで、友人たちは私をマウイの宿である "Ohana Maui Islander" に届けてくれた。彼らとは今日は明日の約束をしてから一旦別れ、再び私たち家族だけとなった。

この "Ohana Maui Islander" であるが、私が予約を入れたときは "Aston Maui Islander" であったけれど、途中でマネジメントがかわり、現在は "Ohana Hotels" 傘下のコンドミニアムとなっている。このマネジメントが換わったことを知り、私は新しいマネジメントを行う "Ohana Hotels" に電子メールで、私の予約が維持されていることの確認を行い、書面(FAX)にて新たな予約確認書をもらっていた。

1BRのベッドルーム 1BRのバスルーム 1BRの洗面
1BRのキッチン 1BRのリビング
このソファを展開してソファベッド
にすることもできる
この部屋は1BRのキッチン・リビング
側にコネクティングドアがあるが、
部屋によってはベッドルームにも
コネクティングドアがある場合もある
Studioホテルルームの部屋から
みたコネクティングドア
ドアの向こうに1BRのキッチンが
見える
Studioホテルルームの小さな冷蔵庫
とクロゼットと入り口ドア
Studioホテルルームのバス
Studioホテルルームの部屋 昔は"Aston"だったのが
今は"Ohana"の看板になっている
ホテルの正面玄関は
Astojn時代と変わらない

個人手配旅行で、トラブルを最小限にとどめるもっとも重要なポイントは、「確認」である。とにかく思い込みは避けて徹底的に確認する。宿であれば、もっとも重要なチェックイン日時、チェックアウト日時、部屋のカテゴリや広さ、料金などは必ず書面で確認をとる。何があっても絶対に口頭だけでは済まさないことである。

今回も、そうした確認をしていたから(必ずしもそうではないだろうが)、何の問題もなくチェックインができた。しかし、まだ部屋の準備ができていない(到着したのは12時半ごろ)ということで、荷物だけを預かってもらい、ラハイナの街でランチをとることにした。

Cheeseburger in Paradise

出発前から妻が食事をしたいといっていたのがこの店である。この付近からのサンセットの眺めは最高で、ラナイ島に沈み行く夕日をフロントストリートで眺めるのは最高だし、さらに "Cheeseburger in Paradise" で食事をしながら見ることができたら、これは素晴らしいことだと思う。

この店は予約は受けていないので、日暮れ前になれば店の前には列が出来始めるくらいだ。今回はそこまですることもなかろうということで、まず初日のランチをここで取ることにした。時刻は1時前くらいだった思うが、まあまあの混み具合であるが待たずに済んだ。

ここも例にもれず量が多いので、ある程度はシェアすることにして、看板料理のチーズバーガー、ツナサラダサンド、オニオンリングを頼んだ。私は昨年の一人旅でここで二度ほどオムレツの朝食をとっているのだが、それは大変ボリュームがあり美味だった。看板メニューのチーズバーガーのほうはといえば、さすが看板商品であり、ハンバーガーとしては絶品とまでは言わないがかなり美味しい。二階からみるマウイの海やラナイ島を望む景色を考えたら、最高であるのは間違いない。

ツナサラダサンドのほうも美味しいが、スパイスが効いていて食べているうちにスパイスで口がピリピリしてくるホットなものだ。見かけはそうは見えないのでスパイシーで辛いものが苦手な人はちょっと注意したほうがよいかもしれない。娘にとってもこれは少々辛味がきつかったようだ。オニオンリングもこれまた肉厚で甘くて美味。でも量が多くて全部を平らげるのは無理だった。衣が結構しっかりしておりさらに油で揚げてあるから、そうそう大量には食べられるものではない。

カアナパリ

カアパナリは言わずとしれた、マウイでも最大規模のリゾートエリアで、ショッピングエリアのホエラーズ・ビレッジの隣にあって日本人に人気のある高級リゾートホテルのウェスティン・マウイや、中高齢の北米からのファミリーや老カップルに人気のあるハイアット・リージェンシー・マウイなど多くのホテルやコンドミニアムが立ち並ぶ。

ホテルは今回関係ないし、別にいろいろブランドショッピングをするわけではないのだが、ここはハネムーンの思い出の地だということもあって、マウイへきたら一度はホエラーズビレッジに行かないとおさまらない。昨年と一昨年の一人旅でもラハイナに投宿し、"West Maui Shopping Express" を利用してここを訪れており、今回は四年ぶりで家族での訪問になる。

"West Maui Shipping Expres" だが、昨年末から運営会社の "Trans Hawaiian" の経営が怪しくなり、いつのまにか "Roberts Hawaii" が運営するようになったのだが、Webサイトなどでは現在 "West Maui Shopping Express" の時刻表などは手に入らなくなってしまっていた。情報では、カアナパリのホエラーズビレッジとラハイナのワーフシネマセンターをスポンサーに、両者を結ぶシャトルとして無料運行しているらしいが、最新の時刻表や運転間隔など運行情報はインターネット上には皆無だ。

一方、2001/7/1から州の認可を受けて、キヘイに本拠を置く "Akina Aloha Tours" という会社がこの区間を一乗車1ドルで運行するようになり、ラハイナからカアパナリに直行し、ラハイナに戻る途中で、キャナリーモールやヒロハッティに止まってゆく。こちらのほうは、"Akina Aloha Tours" のWebサイトから時刻や停車場所を知ることが出来るので安心であり、私たちも今回は "Akina Aloha Tours" のショッピングシャトルのRoute2を利用してカアパナリへと足を伸ばしたのである。

私がここで唯一ちょっとした買い物をするのが "COACH" だ。昨年10月のときにはベルトを買っているが、今回もまたベルトを買った。たかがベルトだが、"COACH" の皮ベルトはカジュアルな通勤にはぴったりでとても気に入っているのだ。

次に立ち寄るのは、"Endangered Species" だ。この店はラハイナやオアフ島のワイキキ、ハワイ島のキングスショップにもあるが、ラハイナとキングスショップの店は小さい。オアフの店は間口は狭いが奥行きのある、まるで京都の古い家のような感じだ。カアパナリの店は結構大きく目立つところにある。ここでいろいろ眺めた後、娘がビーニーベイビー(ぬいぐるみ)を一体購入する。ちなみにビーニーベイビーは、ハワイで買うと大抵$7.00だが、日本で買うと650円くらいなので、日本で売っている種類であれば日本で買うほうが安い。

このあと、雑誌のアロハエキスプレスについていたという、プレゼント進呈のクーポンをインフォメーションで出すと、小さな便箋とペンのセットをくれた。

Lahaina Cannery Mall

"Akina Aloha Tours"のバスで今度は "Lahaina Cannery Mall" へ向かう。このシャトルは昨年私が利用した頃の "West Maui Shopping Express" と違って、"Lahaina Cannery Mall" は裏側(海側、フロントストリート側、”Old Lahaina Luau" のある側)に停車するのであるが、それを知らなくて手っきりハイウェイ側(駐車場側)に止まるのだろうという先入観があったから、最初は一瞬どこに降りたのか混乱してしまった。

ここで、私たちが覗く場所の定番は、"Longs Drug" と "Safeway" である。"Longs Drug" では何か見るというよりは、雑貨の類や土産を買うことが多い。さすがに到着した当日であるから、土産を買うのはほどほどにしておいて、お買い得と思われるものだけを購入した。"Safewaay" のほうは、何を買うわけでもなくざっと見ただけで、ラハイナに戻るシャトルの時間もあるので、適当なところで引き上げて、再び "Akina Aloha Tours" のシャトルにのり、ラハイナに向かった。

ちなみに、乗車場所は降車場所と同じところであるが、なんら目印はないので不安になってくるが、まっているとほぼ定刻にシャトルが現れた。昼間は良いが、暗くなってから待っているのはあまり賢いとはいえないだろう。カアナパリから "Old Lahaina Luau" に行くのに、レンタカー・タクシー・ツアー以外の唯一の方法であろう。ただし、帰りは暗い道路でじっとバスを待つのは自殺行為でもあるので、素直に "Old Lahaina Luau" でタクシーを呼んでもらうべきだ。マウイといえども、アメリカであり自分の身の安全は自分で予防措置をとって守る必要があることを忘れるべきではない。

余談になるが、マウイに限らず交差点の信号待ちなどでは、日本ではつい無意識にやってしまうように、道路の端のほどうぎりぎりに立ったりあるいは歩いたりするのは非常に危険でかつ愚かなことである。もっとも歩道の淵を避けるあまり建物側ばかりをぴったりと歩くのはこれまた危険である。建物と建物の間には暗い路地があることが多く、そこに引きずり込まれて襲われるということだってある。また、列を作って並んでいるのではないかぎり、他人の後ろにピタリとつくべきではない。自分の背後の気配には常に注意を払うことも忘れてはならない。日本人観光客の後ろは隙だらけである。ハワイに限らず日本であってもこうした愚かな油断はすべきではない。自分の身の安全を第一に守れるのは自分だけである。

部屋と対面

ラハイナに戻り、まずは正式にチェックインということでフロントでカードキーを受け取り、預けておいた荷物を受け取ろうとすると部屋まで運んでくれるという。"Aston Maui Islander" 時代は荷物は自分で運びいれるしかなくて、エスカレーターなんぞ存在しないので荷物が大きいと大変なのだが、今回は助かった。特に家族旅行なので大きいほうのスーツケースがべらぼうに重いのである。部屋で待っていると、さきほどの係員がスーツケースを運んで着てくれたので、笑顔とともにチップを渡した(さすがに何度か個人手配旅行をするとこういうことは自然にできるようになる)。

部屋に入って第一にやるべきことは、ベッドに寝転がることではなく、設備の点検をすることだ。エアコンは動くか、バスルーム・台所で水や湯は出るか、水漏れはしていないか、異臭はしないか、窓の開閉はOKか、キッチンの設備はOKかなどなど。ここでひとつ問題があることがわかった。

今回は2BRを予約したのだが、実際にはStudioホテルルームと1BRのコネクティングになっている。そのうちメインで使うほうの1BRのインルームセーフ(室内金庫で、ここは電子ロックのELSAFEを使っている)が、ロックされたままで使えない(おそらく前の客が誤ってロックしたままにしたのであろう)ことを発見しフロントに電話連絡を入れた。しばらくすると係員がやってきていくつかの道具を使って開錠していった。世の中に鍵無しでも開かない鍵前は存在しないとはわかっているが、意外に簡単に開錠したので、正直なところ心配になったのは事実だ。

Foodland

荷解きを終えて長距離旅行スタイルから、ロコ同様のスタイルに着替えて夕食をはじめコーヒーやパイナップルワインの "MAUI BLANC" などを仕入れにフードランドに行く。"Ohana Maui Islander" のいいところはなんといってもそのロケーションであり、ラハイナの中心に存在しラハイナの街の主要なレストランやショップなどへはどこへも徒歩数分以内程度で行けることだ。実際、ここから "Old Lahaina Center" になる食品スーパーの "Foodland" へ行くのにも、数分程度で自宅の最寄スーパーへ行くのとほとんど変わりない。

出発前から、妻は「POKIでご飯、POKIでご飯」と念仏のように唱えていて、今回も「サトウのご飯」三個セットのセール品を二セット持ち込んでおり、"Foodland"で最初に買ったのが対面販売でのPOKIを1/2lb(ポンド)である。

POKIの他にハワイのスーパーで我が家のお気に入りが「豆腐(tofu)」である。値段も相当違うとはいえ、ハワイで作られた豆腐は日本の普通のスーパーで手に入るもっとも高い豆腐より美味しい。大豆の旨みと甘みがしっかり出ていて味も濃厚であり、水っぽいだけの日本のスーパーの豆腐とは天と地ほどの開きがある。その上サイズも大きいから家族三名で食べても一人200g近くあると思われるから、食べ応えもたっぷりだ。今回は花かつおも用意してきており、ハワイの美味なる豆腐を冷奴で堪能しようという魂胆だ。

他に、飲み物や翌朝のパンなどを買って、レジにゆき清算をする。このとき私が昨年もらった "MAIKAI" カードが非常に役に立つ。最近は日本のスーパーでもよく見かけるが、会員になると一部の品が会員向けディスカウント価格で購入できるというやつだ。正直なところ、"Foodland"はあまり安いスーパーではないのだが、"MAIKAI"会員向けに安くなっている品を集中的に狙うのだ。そしてレジで商品とともにカードを出して、カードのバーコードを一緒にスキャンしてもらえば、割引価格で購入できる。

この "MAIKAI" カードは、"Foodland"店内のカスタマー・サービスのカウンターへ行けば、特に手続きもなくもらえてメンバーになれるから、"Foodland"で買い物をされるときは、ぜひ "MAIKAI" カードを入手して利用されることをお勧めする。

(第1日目終了)

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