第4日目

アポイントメント

一昨日、友人と別れ際に明後日も空いているから、もし良かったら電話をくれたら西マウイのほういに行こうと誘いを受けていた。その言葉に甘えて友人と電話でコンタクトを取る。10時45分ごろ(45分というと日本的には中途半端だが、アメリカ的には1/4[quater]という単位が生活になじんでいるためさほど不自然ではないと思う)に迎えにきてくれるという。

それまでの間に日本へ出す絵葉書に貼る切手を買いに、"Old Lahaina Center"にある郵便局に行ってきた。今回は一枚ではないので、局の入口の自販機ではコインが足りないので、素直に窓口へ行って買い求めた。ハワイといえども言葉が英語なだけで郵便局の窓口で切手を買うのは別段難しくはない。日本までのハガキの郵便料金を尋ねて、それを出したいハガキの枚数分だけ買えばよいのだから、実に簡単明瞭で悩むことは何もない。

住宅街

友人達は購入した土地を花一杯にしたいそうで、他の綺麗な庭や玄関先の綺麗な花などを積極的に見て勉強しているという。この日もまずラハイナからカアナパリを超えた先の住宅街に入り、しばらくゆっくりと車で走り回った。

日本だと、庭は自分達だけが楽しむもので、特に表通りに面した部分でも生垣や塀で囲ってしまうことが多いが、こちらのほうは外からみて綺麗なようになっている。また、住民同士でもそういう暗黙あるいは明示的な取り決めもあるそうで、各住宅用の郵便ポストにしても普通の野暮なものは立っていないから驚いてしまう。窓にしても出窓などにはちゃんと綺麗に花が飾っていたりして、これはそれなりに気力と手間がないと継続できない。不精物がこういうところに住んで、汚らしい窓と荒れ放題の前庭にしておいたらいしたら、これは顰蹙必至で下手すればそこに住み続けることは困難になるであろう。

住民全員が協力してその住宅街を美しくして、価値を維持し高めるように努力しているのだから、それを踏みにじるような行為が許されるわけはなかろう。

カパルア西マウイ空港

このあと、車はさらに北上しカパルア西マウイ空港に入った。入ったとはいえ、定期便も少ないローカル空港で、駐車場はがらがらで空港の建物も小さい。なんだかプライベート空港のようで、次回、おじさんマウイ一人旅のときは、ここへ降りれば友人が迎えにきてくれるのも楽だろうということで友人と笑ったりした。実際、便さえ取れれば、そして天候によるイリーガルがなければ、ここは便利である。ただ、レンタカー屋やタクシースタンドは一切ないので、事前に手配しておく必要があるだろう。あるいは待つのを覚悟していれば、空港から電話をすれば、レンタカーのピックアップバンやタクシーは来てくれるはずだ。

ホノルア

30号線をさらに北上すると車はホノルアに入る。ここで30号線に別れを告げ海側につながる道に行くと、右手にパイナップル畑、下は赤土で、正面が断崖絶壁のとても見晴らしのよいところに行き当たる。

ここから左手に眺められるホノルアベイは夏場はベストスノーケリングポイントの一つである。
   

ナカレレ

道路は30号線から340号線になり、38マイルポイントで海側に入ってゆくとナカレレポイントと呼ばれるところに降りることができる。車はさらにまっすぐ道なりに進み、これまでのマウイとは全く違う光景が見られるようになる。

言葉で表現するのは難しいが、雨が降ればかなりの水量が流れることが容易に予想できるような、侵食跡がくっきりとする荒地がある。ここをしばらく散策していると、何故か突然牛が一頭、少ない草を食べに現れた。そうか、なぜ、馬鹿でかい排泄物があちらこちらにあるのかと思ったら、あれは牛のものだったのだと妙に納得。

ここに来る前に途中で車を止めて、海に下りてゆくとナカレレ・ブロウホールと呼ばれるポイントがあり、波に応じて潮が岩の間から吹き上げるところがある。今回はここへは立ち寄らなかったが、ここも一見の価値があるところらしい。

この後、私たちは友人宅に向かい、友人宅内を案内していただき友人手作り昼食をいただき、四人で、あるいは、妻同士、夫同士で時のたつのを忘れて語り合った。

夕食

明日はホノルルへの移動になるので、この日の夕食は、これまで滞在中に買った食品の始末をしなくてはならないl。フードランドで海苔巻(ハズしたのを覚悟して買ったがこれが意外に美味かったのには驚いた)、ソーメンサラダ(これはタレがまずかったから、日本風しょうゆ味のタレとか、オイルフリーのしょうゆ味ドレッシングとかあるとよいだろう)、ポキ、ポットパイ、メレンゲパイ、そしてKFCで買ったフライドチキンなどだ。

今回のマウイ島滞在では丸三日間のうち二日間は完全に友人のお世話になった。貴重な二日間をつぶして私たち家族をあちらこちらに案内してくれて、手作りランチも用意してくれた友人夫婦に心から感謝をしたい。

(第4日目終了)

2001年マウイ+オアフ旅行記のトップへ戻る