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部屋から見えた虹 |
今朝は昨日より早めの7時に起床。
昨日購入したスウェット上下のおかげで寒がりの私も暖かくよく眠れた。バルコニーへ出て山側を見ると虹がかかっていた。虹を見るのは今年初めてだなぁとか思っていると、隣のバルコニーから声がするので、ちらとみるとパンツ一枚で、おなかがたっぷりでて太ったオジサンが出てきて、「虹だぁ」とか室内に向かって英語で叫んでいる。うーん、あの格好で眠っていて寒くないとしたら、やはり体感温度の感覚が違うなぁ。というか、体内での熱生成量が多いのかしら。
そういえば、ニュージーランドでは地元の人は皆スリムだった。一方ここでは、地元の人でも結構お腹に貫禄がある人が多い。これはやはり明らかに食生活の違いではないか。外食はすべてではないが、その地方の食生活の嗜好を表しているには違いなく、ここはかなりアメリカンな嗜好で、ニュージーランドとはまるで違うからだろうか。
時計を見ると7時半。ぼちぼち朝食を取ろうとレストランへ降りた。これで四回目のおなじみのレストランでの朝食。すっかりおなじみサマになってしまった私はいつものウェイトレスさんとちょっとお話。昨日は曇っていたけど今日は初日、二日目ほどではないが良い天気である。彼女によれば今日は風が少なくてとても良いという。
まあ、雲は出ているけど、どちらかといえば悪い天気じゃあないな、確かに。
私がレストランに入ろうとしていると日本人ツアーの御一行が到着だ。このときは、おい、おい、成田からの直通便フライトは4時40着と4時50分着の二本しかないんだよ、いままで三時間どこにいたのさ?と思ったが、後で調べたら大阪発の便はケアンズ着が6時半前後の便と7時5分の便があることがわかった。この御一行は時刻を考えるとおそらく名古屋初大阪経由のQF50便の客であろうか。これならケアンズ到着6時20分だからつじつまは合う。
この御一行は吹き抜け二階のツアー会社の現地説明会場につれてゆかれてツアー係員の説明が始まる。ちなみにこのあと延々45分も続き、喋るほうも聞くほうもご苦労なことである。聞こえてくるので聞くとも無く聞いていると、風呂の入り方(浅いので湯を入れすぎるなとか)など実に当たり前のあほらしいことまで説明している。逆にいえば、日本人ツアー客相手にはこういう説明までしてやらないとトラブルが起こるということであり、彼らツアコンにここまであほらしい説明をさせる原因は、事前に何の知識ももたずツアーだからお任せ!と何も知らずに参加してくる、あまりといえばあまりに事前準備・調査不十分な一部の客にも大いに原因がある。勤勉な日本人としては、最低限風呂の使い方とか、安全の確保の仕方とかを勉強すべきだろうに、と思ったりするのは私だけか?
ちょっと話はそれるが、この御一行は結局空港到着からツアー会社の説明が終わるまでの2時間を拘束されたわけだが、完全個人手配で、到着後すぐにタクシーでホテルに向かった私は、到着後2時間後には風呂に入ってさっぱりしてベッドで一眠り始めていたころだ。御一行はチェックインが14時とか言われていたので、その間疲れた体を引きずり市内をとぼとぼするか、市内観光と称して引きずり回されるわけなので、私のような個人手配旅行でなおかつアーリーチェックインを確保してある場合と、どちらがゆったりした旅ができるか、これはもう火を見るより明らかというとものだ。
話をもどしてと、実際問題、この滞在でも、ランチ時のフードコートといった人の出入りの多いところで、平気でブランドショルダーバッグを自分の隣の通路側の椅子や、人通りのある通路を背中にして椅子の背と自分の背の間にバッグをおいて平然としている、オマヌケさんをみかけるねぇ!と思ってみたら、それらは例によって日本人観光客であり、周囲に注意も払うことなくおしゃべりに夢中になっているではないの。こういうのは、バッグを盗まれても仕方ないし、一回ぐらいはやられないと自分が非常に無用心だとはわからないのだろうか。非日本人の人がこういうところではバッグをどう扱ってみるか、よく観察せよといいた。椅子に置くなら(基本的には椅子にはバッグは置くべきではない)壁際にして、紐は椅子の背にからげておく、さもなければ自分の足元において、常に足で挟んだりしておく。私も海外でリュックを持ち歩いている場合で、食事などするときは、リュックは必ず自分の足元に置き、足で挟んで固定するようにしている。
それにしても、海外旅行へ来るときは、絶対にブランドバッグとかブランドリュックはやめたほうがよい。男性も街中では日本でよく見るウェストポーチやクラッチバッグは絶対止めたほうが良い。ビジネスでなければ男性はリュックが一番であり、それも現金やパスポートなどは絶対リュックには入れないことだ。女性なら無名の安い斜めがけのできるショルダーバッグにして、歩くときはバッグを常に自分の前に持ってくる。日本で若い女性が良くやっているように、絶対に後ろにまわしたりしてはいけない。また、地下鉄など(ケアンズには無いけど)に乗るときは、財布の入ったポケットなどは乗っている間は必ず手で押さえていることだ。
こんなことは当たり前中の当たり前だと私は思うのだけれど、どういうわけだか、絶対にといっていいくらいガイドブックには載っていないように思う。くだらないブランドショップ情報を山ほど載せるより、自分の安全を確保するのは自分の努力が必要であることをきちんと注意喚起すべきであろう。海外で自分を守るのはまず自分自身であることを強調すべきだ。
まあ、こんなことを考えながら、まったくなぁ...とか思っていると、となりのテーブルに座っていた日本人の母娘らしい二人づれが、私と同じことを思っていたらしく、「まったく日本人はぞろぞろ、ぞろぞろ、馬鹿じゃないかしら、嫌になるわ」とか言っている。まあ、そういうところを見ると彼女たちはその「ぞろぞろ組」ではなく、私の同類なのだろう。日本人ツアー客の皆さん、同じ日本人ですらこのように奇異に思うのだよ。まあ、初回はツアーでも良しとすべきだろうが、一度ツアーの枠から抜け出せれば、あほらしくてツアーなんか使っていられなくなるのである。そこに必要なのは旅を手配から楽しむ心、トラブルも旅の楽しみとしてしまう柔軟さである。決して完璧を求めてはいけない。最初から完璧が保証された旅なんか、まるで大統領の外遊みたいなもので、面白くもなんともない。
ケアンズについていえば、タクシーは安心できるし、空港からタクシーで市内へ飛ばしてもたったAU$12〜14ほどで千円もかからない。空港は小さくて迷おうにも迷えないので、ここは個人旅行の手始めとしても好適だろうと思う。ハワイのようにツアー会社御用達の専用バスやトロリーなどは最初から存在しないから、ツアーであってもなくても条件は同じ。となれば、最初からツアー会社の手助けのない個人手配のほうが、覚悟をして足を広げられるのである。
さて、8時45分、ツアーの説明につい耳を傾けすぎた。と思ったら、目の前の歩道を日本人のいオッサン(いかにも会社では管理職な感じの年齢)が五人通り過ぎ、うち二人はくわえタバコでポイ捨てだ。勘弁してくれよ....こういう連中は即座に逮捕してよ、ケアンズの警察さん!で、永久にオーストラリア入国禁止にしてくれ。その前に、彼らにはパスポートは発行しないでくれたまえ、日本政府さん!マナー違反を輸出するなよ!タダでさえ海外での日本人団体観光客は決して評判がいいわけじゃないのに、これ以上やめてくれ。あんたがたが逮捕されようが、外国で死刑になろうが知ったこっちゃないし自業自得だと思うけど、マナーを心得た他の日本人があんたのような馬鹿の歩きタバコとポイ捨てで迷惑するんだよ!
気分転換。9時頃、PIERの中にあるアンダーシーワールド(Undersea World)というケアンズの観光水族館へ行く。入場料はAU$12.50。ちなみに、もう少し遅く行くと外でパンフレットを配っていて、それをもってゆくとAU$10になるようだ。とりわけ注目すべきものは少ないけれど、クラゲの被害についてのパネル展示があって、クラゲの種類や実際に刺された皮膚の様子、症状、応急手当などが書いてある。クラゲの種類によって酢で洗う場合と、水で洗う場合があり、これを間違えると逆効果になる場合があるから素人療法は禁物。一匹で大人三名を殺せるだけの毒をもった種類もいるので、季節によっては(10〜5月)水に入る人は要注意である。種類によっては死を覚悟する必要も無くは無いから...。
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エスプラネード側のPIERの入り口 | 建物内のUndersea Worldの入り口 |
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入場券ではなくその日なら何度でも有効なスタンプ | おー、トロピカル |
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タツノオトシゴ (Sea horse) | イソギンチャクと共生関係にあるクマノミ |
ここでは、時間を決めてのサメの餌付けショウがある。SHARK FEEDINGというのだが、これが10時から始まるので、小さな小さな水族館の中の説明などを珍しくきちんと読んだりして時間がくるのをまった。ガイドブックには大層な水族館のようにかかれているが、実際には通り過ぎるだけなら二分もあれば抜けてこられるくらい小さい。これでAU$12.50は高いと思うけどなぁ。
時刻になるとダイバーが脇から現れてサメ(といっても体長1メートルと数十センチくらい)もわかっているのでダイバーのところへやってくる。まるで飼い猫のようで、ダイバーはサメを撫でたり抱いたりしているのには驚く。一つエサを貰っても、またやってきてえさをねだる。こういうのが何匹もいて、交互にやってきてエサをねだる。まあ、感激するほどのものはないが、なかなか小さいとはいえサメが飼い猫のようになついているのには、恐れ入りました!って感じ。
水族館の中に1時間半ほど居たろうか。そのあとPIER(小さなショッピングセンター)の中をうろうろしてから、Cairns Museum(ケアンズ博物館)へ行く。
場所は市の中央部、City Placeの角の建物の二階である。あがってゆくとおじいさんがいるので、そこで入場料AU$4を支払う。なんとも小さな博物館だが、シドニーあたりだときちんとした本格的な博物館があると思うが、ここは開拓から先の話が展示されていて、先住民の話はほとんど無いのはかなり片手落ちだと思う。どちらかといえば、金鉱脈発見時代から後のケアンズの歴史といったところ。
展示物を見ていると、とんとんと肩をたたく人がいて、振り返るとさきほどとは別のおじいさんが説明を始めた。ここの人か、ここの人の知り合いか、常連か定かではないが、関係者か関係者のごく近い人である感じ。バリバリのオージーイングリッシュで展示物についていろいろ説明してくれるので、こちらもいくつか尋ねて教えてもらう。
このあと館内で上映中のオーストラリア紹介のビデオを暫く見て、さきほどの説明してくれたおじさんを探して、説明のお礼をいって握手を求めるとニコニコして答えてくれた。何事もちょっとした挨拶と気遣いであることは万国共通。日本人の方々、日本流ににっこりするだけでも通じるが、もっと大げさに彼ら流を取り入れて、言葉と振る舞いに出すと彼らはもっと言葉と態度でこちらに答えてくれるのである。
博物館には11時から1時間くらい居たろうか、おなかがすいてきたが、今日はまたもやSmithfield Shopping Centerに行って見ようと思っていたので、Citi PlaceのSunbus Transit Mallに行く。ここの乗り場で1Xか2の早く来たほうにのろうとおもったら、1Xが来た。
今日は24hパスではなくて、Smithfieldへの単なる往復なので、"Smithfield Centre for return, please." (スミスフィールドセンターまで往復でお願いします)と伝えると、料金はAU$6.50。ちなみに、昨日の24hパスがAU$9.40なので、1往復だけではなくて、途中下車するとか他の路線(同じBeach
Lineに限られるが)にも乗るのであれば24hが得だろうと思う。
Smithfield SCへの目的は、単に昼食と、Kmartで本が格安だったので、もう一度買いに行くだけである。実際、市内のどの本屋でも私の求めた作家のある出版社のものは、AU$22だったのが、AU$9.99だからバス代往復を加算してもまだお釣りがくる。
昼食は、ここのフードコートの "ISPA KEBAB"という店で、DONER KEBABのrib(他にチキンもある)AU$6.00と、Diet CokeをAU$2.30で買い求める。KEBABを見て、昨年ニュージーランドのオークランドでもKEBABを食べたのを懐かしく思い出した。やはり来年の一人旅はニュージーランドがいいなぁ...とかひそかに思ったりする。
さて、このKEBAB、ソースにCHILIを選んだがこれは結構辛くてBBQにしなかったのをやや後悔したが、大きくて食べ応えがあり非常に満腹になってしまった。うっぷ、もうだめ.,...。
このあと地元庶民のショッピングセンターでのウィンドウショッピングを楽しみながら、市内行きのバス停に行く。City Placeから来たバスはWOOLWORTHSのほうに止まるが、City Placeへ戻るバスのバス停はKmart側の出口にあるのだ。Smithfield Shopping Centreは比較的便利で一時間に三本くらいはバスがあるから全然困らない。其の割に日本人は非常に少ないというかほとんど居ない、地元の人ばかりなので、そういう雰囲気が好きな人はオススメ。規模としては、ケアンズ・セントラル(Cairns Central Shopping Centre)のほうが大きいが、ハワイのアラモアナセンター(ここにはブランドショップはないけど)同様内外の観光客が日本人も含めて沢山いる。
バスはほぼ定刻の14時13分にきたので、手を上げて乗る意思を示し、運転手にさきほどのレシート(切符)を提示すると、今度はパスではなく、往復の復路のほうなので、レシートの橋に手で切れ目を入れる。つまり復路も利用したということであろう、極めて単純なシステム。ということは、往復チケットで復路に乗る前にぼろぼろにして切れ目が入ると、乗れない可能性があるということになるようなので、きちんと敗れないようにとっておっくべし!ということになるか...。(実際にはきわめて運転手依存であり、見るだけで何もしない運転手も居た)
今日は帰りのバスでCity Placeまで行って、ケアンズ・セントラル(Cairns Central Shopping Centre)の中もまたもやウィンドウショッピングするが、リュックが邪魔になるので一旦ホテルに戻る。こういうことがあるので、ホテルは街中のほうが便利である。
荷物を置いて身軽になったのでまずはティータイム。City Placeのカフェでバナナマフィンとカプチーノを注文し合わせてAU$5.50。カフェでの注文は簡単で、店内のカウンターで注文すると多くは番号札を渡される(たまに何もない店もあるようだ)ので、その札をもって店内でも屋外でも好きなテーブルに座って待てばよい。私も、番号札を渡されたので、屋外のテーブルに座って待つがなかなか来ない。おい、どうしたの、たかがカプチーノとマフィンだぜ、っと思っていたらやってきた。どうやらマフィンをあたためていたらしく、マフィンが暖かいのがうれしい。それにちゃんとバターもついているし!ここ、また明日こようっと!10時のお茶かな?
再びケアンズ・セントラル(Cairns Central Shopping Centre)のウィンドウショッピングに戻る。かわいいTシャツがあったので、自宅に電話をしてサイズを確認する。うーん、子供にあうサイズがないなぁ、妻と子供のペアにして買ってあげたかったのに...。昨年オークランドでは母娘ペアセーターを買って帰ったのになぁ。まあ、でも綺麗なピンク色でかわいいのでとりあえず買いましょうかね、明日....。
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City Placeの光景 | City Placeの光景 |
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City Placeの光景 (Cairns Museum(ケアンズ博物館)) | バナナマフィンとカプチーノ |
WOOLWORTHS(市内にあるほう)へ行って、買っていなかった義理土産の類と他にいくつかの土産、カップヌードルならぬ "FANTASTIC PASTA PRONTO"というカップのチキンカレーパスタ(フォーク付きってのがすごい)を夜食用に、Cairns Postという地元紙、自宅用の菓子土産(これは地元の人が普通に買うもので箱入りなどじゃないやつ)をいくつか買う。
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FANTASTIC PASTA PRONTO | カレー味マカロニだが、マルちゃんカレーうどんそっくりでうまい! |
しかし、ケアンズというところは、私や私の家族のように異国のスーパー大好きな人間にはたまらない。ホテル近くにWOOLWORTHS(食品+雑貨)があり、ケアンズ・セントラル(Cairns Central Shopping Centre)には、大きな食品スーパー二軒(COLESとBI-LO)、デパート(MYER)一軒、雑貨ディスカウントのTARGET、そして、SMITHFIELDへ行けば、KmartとTARGET、COLES、WOOLWORTHSなどがあり、スーパーめぐりをしていて飽きは来ない。
ただし、大抵のスーパーは入り口は一方通行で、出口はキャッシャーのところだけ。何か買う場合は問題ないが、何も買わないとき手ぶらなら両手をかるくあげて何も持っていないことを示し(要するに盗んでいない、万引き(shoplifting)していないということ)、バッグ持ちであれば、バッグの中を空けてレジ店員に何も商品が入っていないことを示す必要があるのがメンドクサイといえばメンドクサイ。何もしないでバッグを持ったまま通り過ぎようとするようとすると、呼び止められる可能性もあるわけで、そのときは期せずして不快な思いも覚悟しなければならない「かも」しれないし、何もないかもしれない。まあ、それがいやなら小さなチョコとか、喉が渇いていれば水とか買えばよろしい。
今日の夕食は昨日と同じナイトマーケットの中国自助餐(SELF
SERVICE CHINESE TAKE AWAY)で、今日は昨日より大きな皿(AU$9.50)とDietCoke(AU$1.70)を求める。少々大きな皿に山盛りにしたから、これまた腹いっぱい!しかし、時刻はまだ六時半過ぎなので、夜になったら間違いなく腹が減る。
またもや昨日と同様に、Cairns Postを広げて読みながら、一人でテーブルにすわり、ダイエットコークを飲んで、チャイニーズプレートランチを食べる、正体不明・国籍不明の変なオッサンと化したのである。
(第4日目終了)