ケアンズ ミニ情報

オーストラリアの検疫について

ガイドブックに記載があるかどうか知らないけれど、オーストラリアやニュージーランドの検疫は厳しい。ハワイと同じつもりでいろいろ持ち込もうとすると厄介なことになるので注意が必要だ。

まずは薬。旅行する以上当然のことながら風邪薬などの常備薬を持参するのは常識と言える。オーストラリアの入国カードをみるとわかるが、医薬品も申告対象になっている。これは業務用だけではなく個人用の医薬品も含まれることはオーストラリア大使館に問い合わせて確認済みだ。常備薬や医師の処方薬を持っている場合(大抵はもっているはずだ)は必ず申告すること

筆者は旅行の際には、風邪薬、鎮痛解熱剤、整腸剤、胃薬などは小さなビニールのファスナー付き小袋に適量を入れて持参する。だが、オーストラリアに関してはこの方法は薦められない。検疫でこれは何かと質問されたときに正体不明の薬になってしまうからである。一番無難なのは持参する常備薬の一番小さな瓶を買い求めておき、それを箱ごと未開封で持参する。あるいは、散剤や顆粒の場合は市販薬でもそれらしく密封個別包装されているので、この場合は必要数でもよかろう。

医師から処方薬を受けている場合はどうするか。これこそ見た目に怪しい白い粉になりかねない。投薬袋と英文処方箋が必要だ。日本の市販薬品名(こちらは日本でしか通じない)だけではなく、英語で成分名(こちらは世界共通)が記載されていないと困る。

この手の準備は結局どこまでまじめにやるかということにつきるが、筆者は今回は上記のようにきちんと準備と手続きをした。チェックをどのレベルまでするかは、検疫官により大きな差があると思われるが、検疫で長々と時間を費やしたり、なれない英語でしどろもどろになったりして時間を浪費しない、あるいはinstant fine (即時罰金)を食らったり、大切な薬を没収廃棄されないためには、きちんとすることを薦めたい。

準備不足でやっかいなことになることはあるだろうが、準備万端でそれが徒労に終わったとしてもやっかいなことにならずにすんだと思えば幸せであろう。準備不足はあっても準備万端で後悔することはない。

食品なども持ち込めるものと持ち込み不可のものがあるので、面倒を避けたければ食物は一切持ち込まないことだ。オーストラリアの空港では検疫物所持検査のために、入国時に全ての荷物をX線検査するので、キャンディ一袋でもちゃんとわかってしまうしし、検疫物探知犬のビーグル犬も居るのであまり甘く見ないほうがよい。少なくとも日本のように検疫の甘い国とは違うことだけは忘れないほうがよさそうである。

食品よりさらに厳しいのが、キャンプ用品やトレッキングシューズ、ハイキングシューズなどでこれはニュージーランドも同じである。これらは当然日本で使ったものを持ち込むだろうから、その前によく洗って土を落としておく必要がある。また、トレッキングシューズやハイキングシューズなども底をよく洗って土がついていないようにしておくこと。これらは、ほぼ間違いなく検査の対象になるので、荷物の中の出しやすいところに入れておくことが望ましい。土がついたままのハイキングシューズなどをもっていたら良くて没収、申告しないで持ち込もうとしたら罰金は逃れがたいのではないかと思われる。

また、オーストラリアは州の間でも持ち込み規制があるので、自分の旅程で移動する州があれば、その移動先の州での持ち込み禁止物をよく調べておくことだ。これらは下記のオーストラリア検疫検査局のWebに詳細に書かれているので参照されたい。

いずれにせよ、不明な点があれば事前にオーストラリア大使館に問い合わせする(日本語可)ことだ。

Australian Quarantine and Inspection Service (AQIS)

オーストラリア大使館

オーストラリア検疫検査局

オーストラリアへの医薬品持ち込み (必読)

空港とホテルの足

ケアンズ市内とケアンズ国際空港の間は、タクシーで十数分、AU$15前後なので、タクシーが早くて安いので便利である。到着ロビー正面出口を出ればそこがタクシー乗り場である。帰りはホテルをチェックアウトするときにタクシーを呼んでもらえばよいのである。

ハワイ同様、パッケージアーを使わなくとも十二分に行動できる街だ。もちろん日常英会話程度の英語力、特にヒアリングが必要なのは間違いない。なぜならそこは日本ではないのだから(これはハワイだって同じだ)。

2003年7月ケアンズのトップへ戻る