出発当日 29 July 2004

台風10号

7月も終わりになって台風10号が日本に接近したけれど、元気の良い太平洋高気圧に阻まれて通常のように北進できず、めずらしいことに日本列島を八丈島沖合いから自転車ほどの速度でゆっくり西に進んでいる。

筆者の前回の海外旅行は5月下旬の「おじさんカナダ一人旅」だったけれど、このときも季節外れの台風に襲われてひやひやものだった。かろうじて台風が足早に過ぎ去ってくれたので、台風一過のピーカンの天気の中を出発できたが、ほんとうにどうなることかと思った。

雨の合間を見て出発

今回は、進行方向が西方向だし沿岸からは結構離れているところを通っているのでさほど心配はしなかった。それより、台風の影響で雨が降り、土砂降りの中を傘をさして家を出ることはさけたかった。

当日の東京は台風特有の晴れ間が出たと思ったら、いきなり強烈な雨が降り出すという天気だ。本当なら15時半くらいに自宅を出れば間に合うけれど、雨がやんだときを狙って出ようということで、雨がやんでうっすら晴れ間も見えた14時10分ごろには家を出た。

だが、これではあまりにも早すぎるので、途中のターミナル駅でティーブレーク。大きなトランクはABC宅配で一足先に成田に送っておいたが、小さいほうは自分で転がしているので、店内の広さにゆとりがないと他人様に迷惑である。そんなこんなでうろうろしたあげくに、ターミナル駅のビルのさる店に入り少々お腹を満たして時間も稼いで再び日暮里に向かう。

日暮里に到着したのは16時15分ごろだろうか。京成の待合室はさすがに夏休みだけあって家族連れなどでにぎわっていた。待つことしばし、スカイライナー35号は定刻の16時45分に日暮里を出て、ほぼ一時間後に空港第2ターミナルに到着。

成田空港

日暮里駅からそうだったけれど、家族連れはもとより高校生だけのグループも結構居る。丁度語学研修旅行(短期ホームステイ)などの時期でもあるというわけだ。昨年は同じ日にケアンズに旅立ったが、今年ほど高校生の団体を成田で見かけることは無かったのは何故だろう。景気回復傾向やSARSが落ち着いたことと関係がありそうだが…。

成田でトランク(大)を引き取り、シドニー到着後に着用するためのセーターなどを取り出す。いくら温暖なシドニーとはいえ冬は冬であり、40度近くなる東京よりは昼間でも二十数度ほどは低いはずだから、半袖シャツというわけにはゆくまい。(実際のところ現地では天候も良くて昼間は結構暖かくて、とくに冬場でも日差しは結構強かったがさすがに半袖はちと涼しいだろう)

チェックアウトも無事済ませ、まだ時間はたっぷりある。それでは、まあ、お茶でも…というわけで、K'ntetsu Cafeで軽食(妻と子供はミルクティ、筆者はトマトジュース、それに皆でピザ一つをシェア)。それにしても、高校生のグループが多いのには驚く。いったい、どこへ行くのだろう。まあ、よくあるところではカナダとかオーストラリアとかニュージーランドあたりだろうけれど。

[軽食 (K'ntetsu Cafe)]

JL771

セキュリティチェックと出国手続きをは空いていてすぐに終わる。セキュリティエリアに入ると免税店と小さな売店以外は何もないのが成田空港のアホなところ。妻は免税店をしばらくうろうろしていたが、珍しく何も買わずに出てきた。JALの機内免税販売でJALカードで購入すると10%引きになるのでそちらのほうが安いのだという。

筆者は売店で機内で読む雑誌(NEWS WEEK日本版)と、240V耐圧ACコードとオセアニア用のプラグアダプタ。筆者のPCやデジカメ充電に必要な分はちゃんと持っているけれど、今回は妻もくるくるドライヤーなどを使うので、これらは複数あったほうが便利である。

筆者の乗るJL771便は20時40分に順調に搭乗が始まり、なんと奇跡的なことに定刻ぴったりの21時10分にゲートを離れた。機材はBoing 747-400のMAGIC-1対応で個人テレビがある。だが、往路は夜間飛行なので食事だけして睡眠を確保するのが先決だ。

[往路のメニュー(夕食)]

率直な感想としては同じ会社でもハワイ線よりは多少マシといったところだろうか。家族全員ビーフをとったが、ちょっと塩辛かったかなぁ。

機上でおやすみなさい

食事をしている間は個人テレビで映画(まずは、すでに劇場で見ているが「The Day After Tomorrow」)を見ていたが、食事も終わったのでヘッドホンは外して、持参のQANTAS特製アイマスク(何故JALはこういう役に立つものを配らないか?)を取り出して睡眠体制に入る。

今回は後方は非常ドアとアテンダント用のシートがあり直接乗客用シートがないので思いっきり後ろに倒せる。思い切り倒しても所詮エコノミーなので大したことはない。エコノミーシートではフットレストがないから足がだるくなる。いつもなら、リュックを前方座席下においてフットレスト代わりにするのだが、通路側の席は座席下が狭いのでそれができない。

ともあれ、睡眠第一。おやすみなさい。このQANTASの特製アイマスクがいいんだよね。鼻と頬の隙間を防ぐ布もついていて、光が目の下の鼻と頬の隙間から入ってくることもないから。QANTAS万歳!(笑)

(出発当日終了)

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