現地第一日目 (2005/5/5[木])
天候:曇り時々雨

ブリスベン国際空港

機から見る夜明けは美しい

到着一時間ほど前になり、軽食(朝食)が配られる。

[朝食(機内食)]

ブリスベン空港に到着したのは朝の7時前と予定より早い。何事もなく着陸したらどうやら直前まで雨が降っていた様子だったが、今は青空が広がっていて一安心。

ブリスベンってオーストラリアでは三番目に大きな街なのに、空港の国際線ターミナルはちっぽけである。ちっぽけというより貧弱。ケアンズよりちょっと大きい程度かもしれない。まあ、あまり観光で来るところではないんだろうなぁ。

入国手続

入国カードでいつも迷うのが医薬品のチェック。オーストラリア大使館に確認したら、処方薬は当然としてたとえ売薬でも持っていたらちゃんと医薬品を持っているとして申請すべしというもっともな答えだった。入国手続に関する限りガイドブックやツアー業者がなんと言おうが大使館のいうことが一番正しい。以来、筆者はまじめに医薬品にチェックを入れているが、実際には医薬品・麻薬・武器といった風にかかれているので、俺は風邪薬とかもってるが武器はもってねぇよ、といいたいわけだ。常備薬って欄を別につくってくれないかな。

この場合も入国審査などで一応自分用の薬をもっていると申請したら、なにやら書き込んでそのまま税関はグリーンのほうへ突入できるわけだ。だが、おじさん一人旅ではケアンズでもそうだったが、入管をでたところで別の係員に声を掛けられる。慣れたけれどなんだかなぁ、別に怪しくないぞよと思うわけだ。しかし他人から見たら服装はカジュアルだが一見日本人には見えない中年のオッサンがリュックを背負っているからやはり怪しかろうとも思う。パスポートの査証欄を見ながら、おやケアンズね、シドニーねとつぶやいている。オーストラリアが好きだから何度か観光で来ていますよ、と何気に答えるでもなく答える。

Baggage Reclaimでは成田と違って荷物もすぐに出てきて、税関審査も待つこともなく再度係員に自分用の常備薬を持っているがこちらでいいかと確認のうえグリーンへ進み、無事申請物品なしの扱いでで通過し入国完了。出てみてびっくり、うわ、ちいさ!ケアンズと大差ないじゃんってのが空港の第一印象。もっともケアンズのほうが洗練されているかも…。すくなくとも到着ロビーは…である。

タクシーで宿へ

しばらくパンフレットなどを見て地図とIPSWICH市(イプスイッチと読む)のパンフレットをもらった後(これには理由がある)、タクシー乗り場へ。乗ったタクシーのドライバーはテンガロンハットを被った黒人系だった。あまり愛想がよろしくないが別段悪くもない。単にへらへらしてないだけって話もある。行き先は "Spring Hill Mews Apartment"といったが顔は「?」マークで、続けてアドレスは?と聞いてくる。こういうときは馬鹿でかい著名ホテルは楽チンなんだがなぁ。アドレスの "27 Birley St."をいうが、この"Birley"の発音と似たような通りと勘違いされ、とにかくSurburb(区みたいなもの)はSpring Hillだというとそちらのほうへ車を進めた。

走ることしばし。ドライバー氏は車をとめてメーターも止めて地図を取り出した。Birley St.を探しているようだ。そこで後ろから身を乗り出して一緒に探す。まずはStreet indexを見て…おっさんBAをみてるやんけ、ちゃうちゃう、BIだ、BI。おっさんより先にBirleyを見つけた。BirleyはStともう一つ別のDrか何か忘れたとにかく別のがあるらしい。筆者が後部座席から身を乗り出して一緒に見ながらBirley Stの掲載されているページを開いたが、当たり前のごとく通りだらけでおっさん目が宙を泳いでいる(通りの地図上の位置を見なかったらしい)。筆者は何度か日本でもWebで地図をみているのでこれまた筆者のほうが地図上で素早く探し出し、おっさんに教えてやる。おい、俺は始めての土地だ、おっさんは何年すんでいるのさ?って感じ。

ともかく無事到着。迷ったせいもあってAU$30と高くなってしまった(実際には復路でまっすぐ空港まで来てもAU$28だったから変わらないわけだ)が、途中の坂が結構なもので、これをトランクをころがして駅から登るのは厳しいわ。それに道が絶対わからんぜよ、良かった、タクシーで。AU$30は無駄ではなかった。

Spring Hill Mews

Spring Hill Mewsの外観

さて、宿のレジストレーションを済ませ(受付は小さな建物)たら、ラッキーなことにそのまま部屋に案内してくれるという。うわ、ラッキー!部屋は一階がリビングダイニング、中二階がバス、ランドリー(洗濯機・乾燥機付き)、ベッドルームだ。広くて気持ちが良いが、一階なので通りや駐車場に面していて、マウイアイランダーの1階の部屋を思い出してしまった。

設備も綺麗だが、アメニティはアパートメントに徹していて、普通はあるのにここにはないものがいくつかある。まずはシャンプーとコンディショナー。さすがに石鹸はついていた。バスタオルは二組あるが、フェイスタオルとウォッシュタオルが一枚だけ。まあ、一人滞在だからこうなっているのか、あるいは二人できてもこうなのかは不明。サニタリーのアメニティはそういうわけで皆無に等しく色気がないったらありゃしない。もっともオッサン一人で色気を出しても仕方ないが(って意味が違う)。

部屋の中、ダイニングの引き出しなど写真に撮りまくって、とりあえずベッドで30分ほど仮眠をとった。これで体が随分楽になった。このちょっとした違いはとても大きいのである。

最低限の買出し

さて、本当に何もないから最低限のものはかわないといけない。オフィスでレセプションのおばちゃんにスーパーマーケットを訪ねたら近くに小さいのがあるそうで、いってみると本当に小さいわ(笑)。ハワイのハセガワジェネラルストアの近代版みたい(笑)。そこで、ペーパータオル、ティッシュ、おやつのビスケット、水、ジュースなどを買ってAU$13.15。まだ頭がボーットしていて13と30を聞き間違えたら、おばちゃんにサーチーン・フィフチーンと強調されてしまったワイ(笑)。

電車(City Train)のWeekly Ticketを買う。

Ctiy Hallはブリスベンのランドマーク

水物が重いので一旦宿に戻って、荷物をかたづけて中心部へ向かう。地図を頭に叩き込んでいるはずが、まがるべきところでまがらずあらぬ方向へいってしまう。途中で変だ(なんせにぎやかになるはずなのに寂しくなってゆくのだから気づかないほうがバカだ)と思って、引き返して地図を見直して正しい道をとる。

途中IBMのビルやらORACLEのネオンサインがあったのがやけに印象的。まず、CENTRAL駅まで行ってみる。帰国日はここから電車の予定なのだ。駅の有人切符売り場でZONE1〜3用のWeekly Ticketを買ってAU$22.40。分厚いカードか何か出てくると思ったら、ぺらぺらの、それもかなりぺらぺらのレシートなのでびっくり。え、うそ、これ?

さらに改札には人がいたりいなかったりで、真剣にチェックとかしているようでもない。

これならどうにでもなりそうだが、不正乗車は高額の罰金なので念のため。乗るのはあとにして、とりあえず切符を買って、街の中心ともいえるQueen Street Mallへ。

Queen Street Mall

Mallといってもアメリカのショッピングセンターではなく終日歩行者天国のような通りがあり、そこにカフェが出ていたり両側に店があったする。このMallに、Winter Garden、Myer Centre、Broadwayという三つの大きなショッピングビルがあり、Myer CentreにはデパートのMyerをキーテナントに多くの店があり、雑貨のTARGETとスーパーのCOLES(コールズ)が入っている。

昼食

King Geroge SquareからCBDを見る

どこかで昼をと思ったが、丁度12時でどこのフードコートも満席御礼状態で空席皆無。こりゃダメだと、先にWinter GardenのTelstra Shopへ行き筆者の海外用携帯のNokia 3120のためのPrepaid SIMを買おうと思うが、これまたなかなか順番がきそうもないので、Queen Street Mallを中心に地理を頭に叩き込むべくうろうろ。

そして14時頃になってようやくすいてきたので、Myer CentreフードコートのMongkokという国籍不明の店でチキンヌードルを買う。するとメニューの写真からは想像もできないようなものが出てきた。汁ソバかと思ったのだが、出てきたのはフォークで食べやすいように短くした焼きうどんそのもの(爆笑)。うっかりしていた、汁ソバはちゃんとどこでもSOUP NOODLEって書いてあるんだよな。味は不味くはないが、うまいともいえない。これでAU$5.90なりで高いわ。

[昼食メニュー (Myer CentreフードコートのMongKok)]

City Trainに乗る

折角チケットを買ったので一区間電車に乗ってみる。行き先はBrunswickである。システムはシドニーと一緒で、ホームに下りる前に目的地へ行く次の電車はどれが一番速いか、二番目は、くらいまでは見ておかないとどうにもならないというやつ。15時4分の電車(発車時刻は正確だった)は無事発車。そして到着した次の駅で降りるときに大発見。

この車輌では電車が止まったら自分でハンドルをひねる(あるいは車輌によりボタンを押す形式もある)ことをしないとドアがあかない。乗るときもドア横のボタンを押すか外側のハンドルをひねってドアを開けるらしい。ドアそのものは自動なのでボタンやハンドルはそのスイッチを入れるだけで力は不要。閉まるのは車掌の操作で自動的にしまる。ブリスベンは冬場でもさほど寒くなるわけでもないのに何故って感じ。ところ変わればとはまさにこのこと。

Brunswick

Brunswickで喉が渇いたので、駅改札出て直ぐのミニフードコートにあるJuice Energyでトロピカル(パイナップル+スイカ)を飲むがなかなかうまかった。値段はフレッシュでお高めのsmallで$3.70。飲んでから横を見て気づいたのだが、なんとここにありましたぜMuffin Break! 今度はここへ来るぞ。

それにしてもCentral駅と違って人が少ない。通りへ出てみると、ここは中国系が多いというか中国人街である。通り名にも駅名表示にもこの付近だけは中国語が併記されている、Chinese Centre Brisbane(中華会館)なんてもあった。

いつもなら別にどうということもないが、この時期は悲しいことに日本人であることが怖い場所だ。実際には何もないとは思うが用心するにこしたことはない。9.11の後でも日本人であるがゆえに怖いとは思ったことはなかったが、正直なところ、東京ではこの感覚は味わえないと思う。このあたりでは特に回りを歩くアジア系は実は大半は中国系なのだ。

地元のオーストラリア人から見れば中国人と日本人は区別がつきにくいと思うが、中国人や日本人からすればかなりはっきりと見た目で区別が付くから用心するにこしたことはない。とくにめぼしいものなさそうなので再び電車に乗ってCentralへ戻り、白人が大半になってなんだかほっとする。妙なものだ。

WOOLWORTHとBIG W

さて、ぼちぼち夕飯の何かを買おう。どこかにWOOLWORTHとかないかねぇ。と思ってかなりうろうろしたが、筆者にはスーパーマーケットのありかを感じる天性があるらしく、見つけ出した。Queen Street Mallの東の端の向こう、BIG Wといったでかい看板のあるビル。そのまま入るとBIG Wになってしまい、一方通行出口なしなので買うものがなくバッグを持っているときはバッグを開けて中身を見せて出ることになるのでご注意を。筆者は丁度ほしかったユーカリキャンディーが売っていたのでそのままレジを通って支払ってでましたとさ。

さて、WOOLWORTH。ここでデリでも買おうと思ったのだが、そもそもデリコーナーがないじゃん。かろうじてサラダがあるだけ。加熱調理した肉類や揚げ物がないのねぇ。うわ、こりゃまずい、困った。そしてもうひとつ、シャンプーがないことを思い出し、とりあえずシャンプー、コンディショナー、そしてヨーグルトを買ってここを退散。こりゃだめだ。

迷い道

そしてQueen Street Mallのほぼ反対の位置にあるMyer CentreのCOLES EXPRESSまで戻り、かろうじてBBQ CHICKEN (1/2)とサラダ、フルーツなどを買い求めた。本当なら明るいうちに宿に戻るつもりだったが暗くなってしまった。初日で、宿のあたりの道は曲がりくねっているので、逆方向に正確にたどる自信がなかったのだ。

案の定、やはり違う方向に行ってしまった。だが、はやいうちに気づいて逆戻り。こういうときは確実なポイントまで戻るしかないのである。そして地図を取り出してみて納得。曲がるところを間違えた。なんだか雨の日のトロントを思い出すなぁ。あの時は間違えてかなり焦ったっけか。

Telstra Prepaid SIMのアクティベーション

とにかく無事到着。さきほど仕入れたものでお腹を納得させ、シャワーを浴びて自宅へ電話。購入したPrepaid SIMのアクティベーションをPC経由でWEBでやろうとしたが何故かWEBではできなかったので、直接アクティベーション受付に電話をして早口のお兄さんとやりとりをするハメになってしまった。さらにアクティベーションには最後にこちらの希望するPINを継げたあと、向こうからも番号を告げられる。この途中でなんと電話がきれてしまった。もう一度かけても、アクティベーション用番号にはかからなくなってしまっている。うわー、困ったぞ。ふと思い立って、自分の国際ローミング可能なVodafone 702NKからPrepaid SIMを装着したNokia 3120に掛けたらかかったね。3120から宿(ここはダイヤルインがあるので部屋直通番号がある)へかけたらかかったね。一応アクティベーションがすんでいたみたい。しかし、向こうが行ってくれたコードを聞き取る前に切れてしまったのが気になる。リチャージに必要なのかしらん。ま、いいや、掛けるのは国際フリーダイヤルだしね。かかってくる分には費用はかからんと。(実際には国際フリーダイヤルでも携帯からかけると市内通話の分はチャージされる)

というわけでどうにか無事一日が終わった。明日の最大の課題は、夕食だな。

[夕食メニュー]

(第1日目終了)

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