現地第五日目 (2005/5/9[月])
天候:曇り時々晴れ時々シャワー

さえない天気

妻がオーストラリアの天気予報は当たらないらしいといっていた。それがブリスベンで通じるかどうかは分からないが、今日などは朝曇っていて、それから晴れたと思ったら曇ってきて、いきなり雨が降り、また晴れたり曇ったりと、晴れ・雨・曇りと全部勢ぞろいなので、天気予報の晴れ・雨・曇りもどれか当たる。ちなみに、今日の予報はにわか雨が2〜3回ということだった。天気図を見ると女性おっぱいのように二つ高気圧の谷間で気圧の谷がずっとあるために不安定になっているのだろう。

いつものように6時半に起きて、いい加減飽きてきた気もするかもしれないが、不思議と飽きないカップ麺とフルーツで朝食を済ませる。

[朝食メニュー]

Christcharchとの共通性

今日は特に遠出予定は組んでいない。出発前は遠出先としては、Mt.CoothaとGold Coastをと思っていたが、天気が不安定なのでどちらも晴れていないとよろしくない場所から無理をしないことにした。それに街は忙しく歩いただけで実はゆっくりと歩いて楽しんでいないのである。さすがに5日目になると街も多少買ってが分かってくる。

でも、何かの拍子に思い出すのは、トロントでもなく、ホノルルでもなく、ラハイナでもなく、バンクーバでもなく、ケアンズでもなく、シドニーでもなく、オークランドでもない。実はクライストチャーチの町並みなのである。何故かわからないが、街の規模も非常に手ごろでシドニーほど人が多くないから相対的にのんびりしているというのもあろう。第一高い建物がほとんど無いのであるから。ブリスベンはトロントを小さくしたような街といえば近いかもしれないが、治安はトロントよりずっと良いと思われる。

朝の通勤者に混じって

宿を出て街の中心部(CBD、Central Business District)へ向かうと、時刻は8時過ぎで丁度出勤途中の人たちの流れに合流する。一人でこうやって通勤の人の流れに乗っていると、まるで自分もここで仕事を持っていて住んでいるような気分になる。ヨドバシカメラやビックカメラはないけれど、交通機関もほどよく発達していて便利だし住むには悪くない。ケアンズあたりになるとちょっと田舎すぎるかもとか思ったりもして、思わず不動産屋の前で立ち止まって店頭の物件をしげしげ眺めたり不動産のfree paperをもらって読んだりするわけだ。

フェリー

そういえばまだフェリーには乗っていない、ということで高速フェリーであるCity Catの船着場の一つであるRiver Sideへ向かう。次のフェリーは8時33分で数分待てば来る。船は定刻どおりにやってきた。さてどこへ行こうかということで、まだゆっくり歩いていないSouth Bankへ向かう。South BankはCity CatだとRiver Sideの次がQUT(Queensland University of Technology)で、その次がSouth Bankであり、City Catは8時45分に到着。短時間だが朝の爽快な船旅だ。

South Bank

ブリスベン市の真ん中を蛇行するようにブリスベン川が流れているが、ここはCBDと川を挟んで対岸にある。川を挟んだだけであるが、街の朝の喧騒が嘘のようで非常に静かなところだ。ここは天気さえ悪くなければ散策するにはいいところだ。ここの端にMaritime Museumがあるが、見た目に小さく貧弱でまだ開館していないのでパス。

朝日が爽やかなSouth Bank 対岸の雑踏が嘘のような静けさ 平成6年に行われた天神際記念
プールに作られた人工の砂浜 気持ちの良い花のトンネル

このSouth Bankをゆっくりと歩いて気持ちよくリフレッシュして、今度は9時37分発の普通のフェリーに乗りNorth Quayへ。North QuayはQueen St.の端っこにあたる場所にあり、カジノがあるところだ。ここから歩いてCity Hallへ行く。

City Hall

City Hallについたのが10時10分ごろ。City HallはBrisbane Cityのシンボルマーク(ICON)になっているブリスベンのランドマークで高さ70m以上の時計塔がありそこに登ることができる。またCity Hall内にはBrisbane Museumもある。行ってみると、Brisbane Museumは展示変えのために閉館中だった(残念)。3Fからタワーエレベーター(これがまた恐ろしく旧式)にのりゆっくり展望台へ。途中オージー訛のひどいエレベータおじさんがいろいろ説明してくれる。オージー訛もなれれば何とかなる。

City Hall前のカンガルー像 City Hall全景
Spring Hill方面 City Hall近くの教会

さて、展望台は想像以上に狭い。そりゃ時計塔だから狭いわな。オークランドのスカイタワーとかトロントのCNタワー、シドニーのシドニータワーとは違うぜよ。あまり長時間眺めるものもなかった。高さが中途半端でCBDの建物の屋根しか見えないってのが正直なところだ。さすがに300m以上のタワーとはやはり違うなぁ…。

Queen St. Mall

このCity Hallの正面左には実は二匹のカンガルーが立っている銅像がある。いかにもオーストラリアだが、後から知ったのは市内の観光ポイントであるCity Botanic GardenのCafe正面には寝そべっているカンガルーの像があるのだ。

City Hallを出て、今まではあまりゆっくりとは見なかったQueen St.Mallをゆっくりと歩いて見て回る。道路から完全に車を締め出したショッピング街がいわゆるmallであり、オーストラリアの大きな街には一つはあるようだ。

気づくとMyer Centreの前だったので、喉も渇いたことだし中に入ってJuice Stationでオレンジ-パッションフルーツをAU$2.00で一つ買い求めて、フードコートで休憩。まだ時刻は11時なのでフードコートも空いている。

City Botanic Garden

ブリスベンのCBD(Central Business District)には無料のループバスが平日のみ10分間隔で走っている。そこでこのFree Loopに乗ったのが11時半だった。バスは混雑した街中を走るが、途中で隣に座ってきたおっさんがムチャクサイ。ワキガのニオイというかスッパイニオイというかたまらんので思わずできるだけ自然に鼻を押さえてしまう。バスはBotanic Garden前に到着したので、ほうほうの体で逃げ出して下車。ああ臭かった。

Free Loopのバス停 Botanic Garden入口
広々して気持ちよい

CBDの端のほうに広大な緑地公園がある。City Botanic Gardenというが東京でいうと丁度光が丘公園のような感じと思えばよい。大変静かで気持ちよい。園内唯一のCafeのほうへ向かい、カプチーノでも一杯飲んで休憩だ。

時刻は12時でちょっと小腹が空いたので軽食としてホットドッグも一緒に頼んだが、例によってこれがでかくて不本意にもソーセージとパンだけで腹いっぱいになってしまった。ちなみに、カプチーノがAU$3.50(マグ)で、ホットドッグがAU$3.00。いかんな、これじゃ昼飯になっちまった。朝はラーメン、昼はホットドッグじゃダメだわ。

[昼食メニュー (City Botanic Garden内のcafe)]

City Botanic Gardenのブリスベン川沿いをゆっくり歩くが丁度12時半ごろで、昼休みに走る人の多いこと多いこと。走らないまでも普通のワーキングスタイルで歩く人は大勢居る。オーストラリアの食生活もアメリカに近いハイカロリー、高脂肪なのだ。それより食事を考えたまえ、食事を。

再びSouth Bank、雨宿り

さて、City Botanic Gardenを出て、再びFree Loop(無料循環バス)に乗って、朝高速フェリーにのったのと同じRiver Sideへ向かう。ここでこのあたりをいろいろ見てから、朝と同じく高速フェリーのCity CatでSouth Bankへ向かい朝と同じように下りる。

すると朝は無かったアイスの屋台が出ていて、それがNew Zealand Naturalだった。ダブルとトリプルしか価格がかかれていなかったが、聞いてみるとシングルもOKなのでシングルのカップ(AU$2.50)でFruit of the Jungleというフレーバーを食べるがなかなかうまい。ニュージーランドやオーストラリアではこのNew Zealand Naturalというアイス屋がうまいのは初めてのNZ以来筆者の舌が知っているのだ。昨年のシドニーで家族も食べたところ美味だということだったので嘘ではない。

歩きながらアイスを食べていると(歩いてカップのアイスを食べている東洋人のヘンなオッサンであろうことは容易に想像できる)、突然の雨。仕方なく、タイ風の建物へ避難。1988年?の万博のときの建物を移築したのだそうだ。

これがCity Cat 一瞬ハワイかと思う?わけないか… ここのアイスは美味!
停泊しているヨット South Bank側からCBD側を望む
CBD側からStory Bridge方面
1988年の万博後移築

しばらくまっていると雨も止んだので再び歩き出す。するとアートセンターの近くまで来てまた雨なので、アートセンターの軒先に避難。他にも何人か雨宿りしている人が居た。今回のブリスベンの雨はぱっと降って(さほどひどくないようだがたまにひどいことがある)ぱっと止む。基本的にはシャワーである。天気予報も到着以来ずっと"few showers"で終わってしまっている。ちなみに気温は最低が15〜17度、最高が24〜26度程度、湿度70%程度と同じ季節の東京に近いのでGW前後なら東京にいるのと同じ格好で済ませることができるので楽チン。セーターも不要である。どうしても寒かったら何か買えばよい。ウールの国だから日本よりいいものが安く買えることは間違いない。

さて、雨も止んだので、Queensland Museumでトイレに行って(入場無料だからトイレだけ入ってもOK)、この前のバス乗り場(Caltural Centre)からあるバスに乗る。

バスでIndooroopillyへ

実は、アートセンターと博物館を結ぶブリッジ(ここからバスの乗り場のアイランドに下りる)にバスルート案内の機械があったので、ためしにIndooroopilly Shopping Centreで検索するとここからかなりの本数が出ていることがわかったのでそこへ向かうことにしたのだ。

Indooroopilly Shopping Centreは、City TrainのIpswich線でToowongの二つ先にあるところで、先日Ipswichへ行ったときに通ったところだ。調べたらここの近くにも大きなショッピングセンターがあるというので、今からさくっと行ってみることにしたのだった。

バスは14時38分発でほぼ定刻に到着した460番のEXPRESS。EXPFRESSなので途中いくつか飛ばしてゆくから、念のため乗るときに"Is this going to Indooroopilly Shopping Centre?"と尋ねて、確かに行くことを確認した。場所はLone Pineへ行ったときに通って知っているので下りる場所はよく分かっている。

Indooroopilly Shopping Centre

到着したのは丁度15時。Indooroopilly Shopping Centreは広い。この日までに訪れた郊外のショッピングセンターは、Toowong Village, Centro Toombul, Indooroopilly Shopping Centreだが、大きさでいうと、Toowong<Toombul<Indooroopillyだろう。IndooroopillyにはMuffin Breakもあれば、New Zealand Naturalもある(笑)。

オーストラリアでは朝は皆さん早く、夕方も早い。この時期は14時を過ぎるとぼちぼち夕方の日差しになってきて、人もなんとなくそわそわしだす。そして17時半ごろには暗くなるから、実際の明るい間の活動時間は昼前までのほうが長かったりする。

ここのAustralian Geographyという店で、渡豪前からほしいと思っていて、ずっと探していた足と尻尾のついた手踊りカンガルーのぬいぐるみ(パペット)を見つけて速攻で購入。シドニーに居たときに可愛い顔の手踊りカンガルーをシドニー水族館で見つけて妻が買ったのだが、足と尻尾のついたやつも顔は違うがあるというので探していたのだがずっとお目にかかれなかったのだ。

時刻は15時半をかなり回っているので、このIndooroopillyからぼちぼち引き上げたほうがよさそうだ。というのも、キーテナントはDavid Jones、Kマート、Target、COLES、Woolworthなどおなじみのものだが、どこも閉店が早いのである。COLESなどは17時半が通常閉店時間だ。

Indooroopilly駅まで歩く

ぼちぼち帰ろうとバス乗り場に出ると丁度下校時刻のハイスクール生たちで一杯だ。皆郊外方面に向かうから私は関係ないが、ふと見上げるとIndooroopilly Stationまで450mという表示が目に入ったので、歩いて駅まで行ってみることにした。ここからは案内どおり道なりに行けば駅だし、逆方向にはBus Stationという案内が道路の交差点あたりに出ているはずだ。500m足らずなのでさして時間はかからない。

夕食調達はToowong Villageで

16時7分Indooroopilly発Cabooture行きの電車に乗ってCentralへと思ったが、Toowong VillageのCOLESで夕食を調達することにした。Myer Centre内の店は狭くて高いし、これはCBDのWoolworthとて同じだ。品揃えでは街の中心部の店ではMyer CentreのCOLESよりWoolworthのほうが多い。

さて、勝手の分かってきたToowongについて、真っ先にCOLESに向かう。ここのコールスローが気に入ったのでまたバスケットに入れる。他に頼まれていたDouble "D"のフルーツドロップとかも買う。もう一つ、大好きなBaked Beans(日本人でこれが好きって人はそうそう居ないだろう)のreduced saltの小さい缶も忘れずに。さて、夕飯は何にしよう。

結局、ステーキだぁ!ということにして、一番安くて一番小さな(それでも日本の小さなボトル分くらいは入っている)リノーラオイルを買い、塩は何故かこれだけは宿常設だったからいいとして、スパイスは何種類も買えないのでマコーミックのALL PURPOSEを買う。そして牛肉は300gだぁ。オーストラリアといえども肉はやはり肉屋で買うほうが安い。ここのCOLESで見ると、肉は塊のものは安いが、ステーキ用にスライスしたものは部位にもよるが二枚で十数ドルもしたりする。筆者が買ったのはやや安い300gでサーロインとかじゃない。本来はカツレツ用のtopside schnitzelというもの。それでも脂身が少ないのでこれでも良かろうとちょっとケチった。

宿にてステーキを焼く

買い物を終えてCITY方面行きの電車に乗ったのが16時54分で、宿に戻ったのが17時20分過ぎだったと思う。いつものように、買ったものを全て写真に撮り、シャワーを浴びて、洗濯機を回し(今度は止まったらわかるように時々音に気をつけていた)、まずはパンを温める。

買ったパンは後から気づいたのだが、自宅オーブンで仕上げ焼きをするタイプだったのだ。アパートメントなのでオーブンもあるから220度まで余熱して、5分焼く。その間にコールスローとBaked Beansを小さなボールに盛る。フライパンを暖めオイルをひき肉を焼く。うーむ、いいにおいだ。

食べてみるとカツレツ用だったが、結構いける。霜降りが好みで赤身ステーキが気に入らない日本人の一部(あるいは多く?)の方には進められないが、赤身ステーキが好きな筆者にはこれは結構うまい。先日のシズラーよりよいぞ。300gなんでさすがに食べ応えがある。

[夕食メニュー]

ふう、お腹一杯、ご馳走様でした。さて、滞在も後まる二日を残すのみとなった。明日か明後日は天気によっては午前中は映画とか見てみようかしら。

(第5日目終了) 

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