「お替わりはいかが? 〜1292〜」

1999.01.16 (Sat) ==========================

□ 旅の後の反応

 月日のたつのは速いもので、ハワイ島(ビッグアイランド)へ旅立ってから
ほぼ二週間、帰国してからでも一週間近くがたってしまった。旅の余韻として
はやはりサイパンへ行ったときのそれよりは、一昨年のマウイ島、今回のビッ
グアイランドのほうがはるかに大きい。これは別にサイパンが美しくないとか
いったことではなく、自分にとってハワイ(マウイやビッグアイランド)のほ
うが、印象が強いということかもしれない。

 まあ、旅行者としての暮らしやすさということでいえば、どう控えめにみて
もサイパンよりマウイやビッグアイランドのほうが上である。まず第一に水の
問題がある。グアムは行ったことがないからわからないが、サイパンというの
は慢性的に水不足の島でありその上水道には石灰分が多く飲用には適さない。
地域によっては一日のうち数時間しか水がでないところも珍しくないし、それ
を補うためホテルなどでは海水の淡水化装置を自前で持っているところもある。
日本という水の豊富な国(もちろん地域的な差は大きいが平均すると恵まれて
いる)に育った人間にとっては厳しいものがある。現実にとある免税店のトイ
レは昼のある時間水がでなくて先につかった者の汚物がそのままであった、と
は妻の報告である。また、物価も比べてみるとマウイ島やビッグアイランドの
スーパーの五割から倍くらいの値段がついているものが少なくない。なにかに
つけあまり安くはなく、感じとして東京の物価のそれに近いものを感じた。ま
あ、そんなこんなで、個人的にはサイパンよりはマウイ島やビッグアイランド
のほうが魅力がある。

 その典型的な反応が私の帰国してからの反応だ。どの旅にも大いに満足はし
ているが、マウイ島とビッグアイランドの時には、帰国早々次にゆくプランな
どを考え始めたが、サイパンのときはそれほどでもなかった。

 ともあれ、そんなわけで、次の旅の計画を練り始めた。予定では次の長期旅
行は何と勤続休暇と夏休みをあわせてちょっと長めの休暇がとれそうな来年の
夏である。まだ1999年になったばかりだというのに、世紀末の夏の話をしてい
たのでは鬼が笑い、臍が茶を沸かそうというものだ。それはわかっているが、
旅行というのはプランニングも旅の楽しみの一つなのだ。