「お替わりはいかが? 〜1293〜」 1999.01.17 (Sun) ========================== □ マウイ島とビッグアイランド ハワイ島(ビッグアイランド)はその名の通りハワイ諸島の中で最も新しい 島で、最も東に位置し、最も大きな島でその面積は四国の半分ほどもある。だ からツアーでも島内一周観光なんてのはおよそ十二時間もかかるし、島の外周 を半周して往復するだけでも、車で朝早いうちに出て帰ってくるのは日没頃に なってしまう(もちろん行き先での観光や食事はあるが)。その上、広いだけ に島の表情も豊かでいろいろな見所がある。島の北と南、西と東では気候や景 観が結構異なる。島の北東部には熱帯雨林がある一方で、島の南はキラウェア 火山があり溶岩によって消えた街があり、今でも海にどろどろの溶岩がながれ こみ水蒸気が立っている。この島にはワイコロアに代表されるリゾートもある が、どちらかといえば、いろいろ見て回ったり、あるいはヒロのようなやや大 きな街で街の暮らしをするところかもしれない。 マウイ島はハワイ諸島で二番目に大きな島であるが、その面積はビッグアイ ランドが約一万平米ちょっとなのにくらべて、マウイ島はその5.5分の1の約千 八百平米である。単純な円形として考えると、面積が5.5分の1であれば、その 外周の長さは2.3倍ほどになるわけだ。つまりビッグアイランドで一周七時間 かかるのであれば、マウイ島だと三時間で済んでしまう。これがかの有名なワ イキキのあるオアフ島になると面積は約7分の1になり、単純計算外周はビッグ アイランドの2.6分の1、単純な外周所要時間は二時間半ほどになる。それだけ ビッグアイランドは大きいのだ。ちなみにマウイ島とビッグアイランドの人口 は1割くらいのさでほぼ同じである。つまり人口密度はマウイ島の約5.5分の1 になるわけである。 ビッグアイランドは火山の島である。それも今でも生きている火山の島であ る。先にも書いたとおり島の南端では今でもどろどろの溶岩が海に流れ落ちて 蒸発した海水が四六時中煙のような水蒸気を立てており、それがかなり遠方か らでも見ることができる。そして、コナ空港が見えてきてそこに着陸しようと する飛行機の窓から見える光景は黒々とした溶岩台地そのものであり、一口で いうと溶岩の島、黒い島なのである。もちろん島の東部や北部は雨量が多く熱 帯雨林が広がっているが、椰子の木が茂る典型的なハワイ諸島のイメージとは 若干異なる。 一方、マウイ島は渓谷の島「THE VALLEY ISLAND」とも呼ばれ、瓢箪のよう な形をし、中央平原から北の山のほうには、太平洋のヨセミテともいわれるく らいの美しいところがあり、イオア渓谷州立公園となっている。滑走路にすべ りこむ飛行機の窓からみえるのも、緑ゆたかな光景である。 このどちらも私をひきつけてやまない、とりわけ緑と渓谷とリゾートの島で あるマウイは限りない魅力と強力な引力で私をひきつける。