「お替わりはいかが? 〜1304〜」

1999.01.28 (Thu) ==========================

□ インフルエンザ

 今年の冬もインフルエンザが猛威を振るっている。流行の主流は昨年と同じ
A香港型だがB型ウィルスも検出されており、高熱が続き症状が重いのが特徴
だという(毎日DailyMail)。宮城県の老人ホームでは数名以上がインフルエ
ンが引き金で相次いで亡くなった。インフルエンザは抵抗力が弱いと言われる
お年寄りや乳幼児、あるいは病気療養中や病み上がりの人にはかなり強烈なパ
ンチを与える。若い人でも時にはインフルエンザから引き起こされた二次的な
病気が急速に悪化し命を落としかねない。現実に中学生が亡くなったのは最近
のことだ。

 私が小学生の頃は学校でインフルエンザの予防接種が流行シーズンを前に必
ず実施されていた。それが副作用などを理由にいつのころからか実施されなく
なり、当然ワクチンの生産体制も縮小されて運が良ければ医療機関にて有料で
接種を受けることができる程度にまでなってしまった。これは予防注射に限ら
ず、昔の医者は何かあるとすぐに注射をしたものだが、今の医者はそう簡単に
は注射はしない。外来でも点滴はしても注射はしない。腕に注射針を刺すのは
薬液の注入のためではなく、検査のための採血ということがほとんどだ。とも
あれ、現在は毎年流行するウィルスの種類が変わるインフルエンザに対して、
国民が望むだけの接種をするだけの量は生産されていないと聞く。

 私の勤務先でも、かって例を見ないほどに流行している。少々大げさに言え
ば次から次へとばったばった熱を出して休んでいるという感じだ。一度に大勢
が発病したり感染したりすることは、小学校や老人ホームと違って、抵抗力が
比較的強い大人の集団だからあまりないのだが、一人がかかってしばらく(短
くても土日に繋がって二日ほど、長いとまるまる一週間以上)休み、彼あるい
は彼女が回復して出社したかする直前くらいに今度は別の人間が休む。かくし
てどの部門でも必ず一人はインフルエンザで高熱を出して休んでいるような状
況である。中には入院するはめになったり、そこまでゆかなくても1リットル
ほどの点滴をうけることになったりした人もいる。

 私も、まめに石鹸での手洗いやうがい、洗顔をするようにしているし、寝不
足や過労などには注意している。これだけで100%防げる保証はどこにもないの
だが、今のところ運良く発病してはいない。我が家の場合、こまるのは私が寝
込むことではなく、妻が寝込むことだ。妻が寝込むと子供の世話や家事が滞る
のである。家庭内だけに目を向ければ、シングルインカムで夫が働いている我
が家のような場合、夫が風邪で寝込むより妻が風邪で寝込むほうがやっかいな
のである。

 インフルエンザ対策には精一杯の用心をして、あとは祈るのみだ。