「お替わりはいかが? 〜1310〜」

1999.02.03 (Wed) ==========================

□ E-55レポート 〜その5〜

 会社のデスクトップPCで使うPIMがそこそこ使えるものであって、なおかつ
先々を考えるとマイナーではなく、市場でもメジャーなソフトであり、さらに
そのPIMと完全にかつワンタッチでデータ同期ができるPDAとの組み合わせはか
なり強力である。しかし残念ながら現在では日本語をスムーズに見やすく扱え
ることも考えると、選択肢はMicrosoft系のOutlook98とWindowsCE機しかない。
Palm3もあるが設計時点の日本語機ではないから、フォントの見た目の見やす
さや入力のしやすさという点でかなり難がある。

 WindowsCEとWindows95/98/NT4.0あたりの組み合わせだと、一台のPDAは最高
二台のPCとデータ同期を取ることができるのだ。つまり会社のPC、自宅のPCあ
るいはモバイルPCである。例えば、会社にいるときはE-55はクレードルに載せ
ておきデスクトップPCと常に同期状態にしておく。PIMデータの変更は画面が
大きくて入力の容易なデスクトップで行うと、それは直ちにE-55にも反映可能
である。打ち合わせや外出などで離籍するときは念のため同期をしてから、
E-55をクレードルから取り外す。必要があれば外出先や会議室でスケジュール
やToDoなどを入力する。席に戻ればクレードルに差し込めば、E-55で更新した
PIMデータは自動的にデスクトップのOutlookに反映される。そして変えるとき
にはE-55をクレードルから抜いて、ポケットにいれる。途中でスケジュールを
確認したり変更したりしてもよい。そして自宅に帰ったら今度は自宅のPCと同
期をとる。するとE-55の更新分が自宅のPCにも反映される。自宅にいる間は適
宜同期さえとればPCでもE-55でもどちらでデータ更新をしてもよい。そして出
勤前に再度同期を取れば完璧である。つまり同期さえきちんととれば、三つの
どれで入力・更新してもよいのである。それらを行うのにPCとE-55で面倒な操
作は一切不要なのだ。ここが単なるデータ転送とは全くことなる。さらに付け
加えれば、同期させるCEは複数台あってもよい。私の場合で言えば、E-55の他
に、CASSIOPEIA A-60があるから、都合PC二台、CE二台で簡単な操作で同期を
取ることが可能になる。

 さてもう一つの私の使い方。それは電子書籍である。E-55の大きさは片手で
もつには好都合な大きさだ。縦長であることに抵抗を感じるかもしれないが、
片手でひょいともって見るにはザウルスのような横長では圧倒的に不利なので
ある。これは人間の掌が横長のものより縦長のものを持ちやすく出来ているの
だから仕方ない。これで何がよいかというと、側面のアクションダイヤルとあ
わせて、文章を閲覧するのに好都合なのである。

(続く)