「お替わりはいかが? 〜1325〜」

1999.02.18 (Thu) ==========================

□ モバイルチャンネル

 CASSIOPEIA E-55を購入したのが先月の23日だからまもなく四週間ほどたつ
ことになる。多くのPIMソフトを渡り歩いて現在私が常用するPIMソフトである
Outlook98と、ワンタッチで同期できることの楽さは以前に書いたとおりで、
これはその便利さを享受してこそいるが、イヤになってきたとかそういうこと
は全くない。さらに電子文庫本としても、E-55は大活躍してくれており、この
時期であればダウンコートやダウンジャケットのポケットに楽勝で入り、それ
こそ文庫本をとりだして栞を挟んだところを開くより早く、続きを読み始める
ことができる。世の中にこのサイズ・重さでこれほど快適かつ便利なものがこ
れまでにあっただろうか。もちろん速度がもっと速ければよいのが、今無い物
ねだりをしても仕方がない。

 さて、このE-55で今まで使っていなかったビルトイン機能の一つが「モバイ
ルチャネル」というやつである。Windows95/98/NT4.0でInternet Explorerを
使っている方はご存じだと思うが、アクティブチャネルといういわゆるプッシ
ュ型情報配信サービスがある。平たく言うといつも最新のニュースなどを新聞
社等がインターネットを通じて届けてくれると言う代物だ。モバイルチャネル
というのはこれに非常に良く似たもので、インターネットに接続されたPCで、
アクティブチャネルと同様に、プッシュ型でニュース配信サービスなどを受け
る。それをWindows CEサービスを通じてCASSIOPEIA E-55と同期させるとPIMデ
ータとともに、このモバイルチャネルの情報がE-55に送り込まれる。この情報
は通常のアクティブチャネルやWebとことなり、E-55(というかPalmsize-PC)
の画面にあうような大きさに編集されていて、グラフィックスもほとんどなく
文字情報通信でメモリを食わないようになっている。

 この機能を使うと、オフィスで自席にいるときにクレードル経由で常時デス
クトップと同期させておくと、あらかじめ決められた時間毎に送られてくる
(実際の仕組みとしてはソフトウェアが勝手にとりに行く)ニュース等の情報
がE-55に送り込まれる。そしてE-55をクレードルからはずしてオフライン状態
にした場合でも、最後に送り込まれた最新のニュースなどを「オフラインで」
読むことができるのである。Webで新聞社のニュースサイトでニュースを読む
人は多いと思うが、そのサブセット小型版がオフラインで読めると思えばよい。
情報としては有償のメールサービスを使う方が当然充実しているが、この特長
はオフィスなど常時インターネット接続された環境なら、ただクレードルにさ
しておくだけでいつも最新のニュースのヘッドラインが読めることだ。

 現在は毎日新聞、読売新聞、日経BizTech、ホロスコープの四つしかないの
だが、内容がある程度充実してくるさらに素晴らしくなるだろう。情報内容が
充実すればアクセスが有償になっても価格によってはそれだけの価値がある。
とにかくわざわざアクセスしなくても良い、というのはすごく楽賃だ。

 電子文庫本機能とあいまって、E-55はますます手放せないツールとなった。