「お替わりはいかが? 〜1328〜」 1999.02.21 (Sun) ========================== □ 住まい 私の今の住まいは、東京都は練馬区の便利なところの賃貸住宅である。この 住宅のメリットは、とにかく交通の便が良いことである。西武池袋線の練馬駅 と豊島園駅から徒歩五分、地下鉄十二号線の駅までは徒歩三分程度なのである。 すなわち池袋、有楽町線市ヶ谷〜有楽町〜新木場、そして新宿までどれも乗換 なしで一本で行ける。この交通の便に関してはかなり恵まれている、いや、恵 まれすぎているといっても良い。 とは、いえ今の住まいは賃貸住宅であり、いくら金融公庫融資物件であり、 オーナーはここのマンション経営で食っているわけではなく、ちゃんとした会 社勤めで生計を立てているから、家賃的にも割安で更新料もなく賃上げも無い とはいえ、広さのこともあり終生の住まいというわけにはゆかない。 友人達の中では、十年ほど前からぼちぼち住宅購入をする人が増えてきた。 彼らは異口同音にどうせ何万とか十何万という家賃を支払うなら、ローンにあ てて購入した方が良いというのである。これは至極もっともな話だ。だが、今 の会社ではかならずしもこれは通じない。なぜなら借家に住んでいるときはか なりの額の住宅補助が会社から支給されているが、これが持ち家になるとほと んど手当がなくなるのである。これではそう簡単にローンに乗り換えるという わけには行かないのである。とはいえ、ずっと借家というわけにもいかないの が日本の貧弱な住宅事情に起因しているところが大きいのが悩ましい。 私は老後は日本ではなく、マウイ島かビッグアイランド(ハワイ島)で過ご したいと思っている。種々の障害はあるが絶対不可能ではないし、金額的には 米国の中では物価は高いとはいえ、日本とは住宅価格は比較にならないほど安 い。しかし、このプラン、実現可能性が100%というわけではないのは難点であ る。やはり安全パイとして日本でも住宅がなくてはならないだろうし、やはり 妻などは持ち家をほしがっているのは確かだ。私自身には日本で家など買って も仕方ないと思っているし、日本で家を持つことに価値を認めてないのである が、この価値観をいくら生涯の伴侶とはいえ妻に押しつけるわけにもいかない であろう。 さりとて、今の住まいからさほど離れないようなところでは、そこそこまと もな広さがあり長期の住まいに値するようなところは、7000万とか8000万円、 ちょっと土地が広いとやはり1億円に近くなるから、とうてい不可能だ。マン ションなら5000万くらいになるがまだ高い。ハワイに物件を買いたいとも思う から、全額を東京などというひどい街に投資するわけにはゆかないのであるし、 第一歳を取って東京に住みたいとは思わない。 先は長い、などと思っていると、時はあっという間に過ぎて行く。さて困っ たものだ。