「お替わりはいかが? 〜1340〜」

1999.03.05 (Fri) ==========================

□ WorkPad 〜1〜

 アメリカでヒットしているというPDAのPilotには当初から興味はあった。興
味はあったのだが、自分の使い方では役に立たないので手を出さなかった。そ
の最大の理由はPilot第一世代の「Pilot1000」「Pilot5000」、第二世代の
「PalmPilot Personal」「PalmPilot Professional」では、赤外線によるPCと
のデータ同期が出来なかったからである。これが私にとって致命的である理由
は単純で、私のメインPCはノートPC、それもLibrettoとかLet's note miniと
か言った持ち運びには優れているが、シリアルポートを使うにはI/Oアダプタ
を接続しなければいけないようなPCだからだ。同期する度に、いちいちI/Oア
ダプタを使わなければいけないのは、おおよそ非現実的である。つまり本体の
みで標準的にもっている赤外線でデータ同期ができない限りは、無用の長物な
のである。

 そんなことを言っているうちに「PalmIII」が発売され、同時に「Palm
2MB Upgade」というこれまでのシリーズを「PalmIII」同等品にアップグレー
ドするキットも発売され、全てのシリーズで赤外線を使えるようになったのだ
が、残念ながら標準のままでは赤外線を使った同期はとれないのである――も
っともIrSyncとかIrSync+というフリーソフトウェアを使えば可能になるそう
だ。とにかく最大の難点である赤外線による同期はこれで事実上は解決された。

 私にとって「PalmIII」になって弱点はかなり減ってきたとはいえ、まだ気
にくわない点があった。それは日本語版でないということである。これは致命
的な欠点ではなく、HP95/100/200LX同様ユーザの手によりかなり完成度が高い
日本語化ソフトが開発されており、商品としても入手可能になっているからだ。
だが、英語モデルをユーザの手で日本語ソフトを入れて使うというのは、LXで
いい加減嫌になった。大した問題ではないが、購入してすぐには日本語が使え
ないし、何かの理由でメモリが飛んだらまたやり直してである。さらにPC側の
PalmDesktopというソフトウェアも日本語化パッチが必要になる。これらの日
本語化ソフトは関係者の偉大な努力によって完成したものであるが、PDAにつ
いてはもはや平凡なユーザとして余分な努力は少しでもしたくない私には、こ
のような小さな作業でも嫌なのである。

(続く)