「お替わりはいかが? 〜1341〜」

1999.03.06 (Sat) ==========================

□ WorkPad 〜2〜

 そんなわけで、「Palm/Pilot」は気になる存在であるが、自分にとって本格
的に実用PDAとして使うには時期が早い。そして先月末、ついに待望のネイテ
ィブ日本語版「PalmIIIx」としてIBMから「WorkPad」が発売された。そしてそ
の三週間後には "Puma Technology" から 「IntelliSync For IBM WorlPad」
が発売された。こうなると電子小物というか実用PDAに目がない、私の血がさ
わぎだした。そして、今、私の側には「IBM WorkPad Your PC Companion」と
書いた黒い箱と「IntelliSync For IBM WorkPad」というソフトウェアの箱が
ある。

 WidowsCE機である「CASSIOPEIA E-55」の最大のメリットは、私が今使って
いるPIMソフト(というよりグループウェアクライアントだが)の「Outlook
98」と細かい設定無用でほぼ完璧に同期できることである。PC上のPIMとPDAで
データ同期ができる事の便利さは体験したものでないとわからないかもしれな
いが、とにかく便利なのである。この便利さが、上記ハードとソフトで可能に
なりそうなのだから、PDAファンとしては放ってはおけない。

 「IntelliSync For IBM WorkPad」はかなり高機能な同期ソフトウェアで、
「WorkPad」に付属する日本語PalmDesktopによるHotSyncをインターセプトし
て「ToDo」、「アドレス」、「メール」、「メモ帳」、「支払いメモ」、「予
定表」について、機能の低いPalmDesktopだけではなく「Outlook97/98」、
「Organizer97」、「Notes4.5/4.6」、「NotesPersonal4.6」などとデータ同
期をすることができる。当然項目のマッピングはデータタイプが一致する限り
は自由に設定可能だ。Outlook98とWorkPadでは絶対的にWorkPadのPIMのほうが
貧弱であり、項目も圧倒的にWorkPadが少ない。このためOutlookからWorkPad
へのデータ同期は項目が減るだけだが、逆方向の同期になった時(つまり
WorkPad側からOutlookへのデータ同期)に、単純なレコードコピーだと
WorkPadにあってOutlookには存在して中身がある項目の内容が、WorkPad側に
は項目がないという理由でクリアされては困るのである。だが、やってみると
それは杞憂であり、ちゃんとマージされることがわかったのでまずは一安心。

 データ同期はWindowsCE+Outlook98のような完璧さには欠けるが、同期シー
ケンスの起動はWindowsCEサービスよりはるかに早い。内蔵PIMはお世辞にも立
派とはいえないにせよ、フットワークの軽さがそれをカバーしていると言えな
くもない。もっと使い込んでみて、そのうちE-55との比較などもしてみるとし
よう。

(完)