「お替わりはいかが? 〜1347〜」 1999.03.12 (Fri) ========================== □ PDAの比較? 〜5〜 PDAの使い方としては、基本的にはZaurusユーザに多いであろう単体での使 用と、E-55やWorkPadのようにPCとの組み合わせが必須のものがある。Zaurus は単体ユーザを主眼においてPCとのデータ交換も可能にしているのに対し、 E-55はWindowsCEサービスを使ってPCとの連携をより強く押し出しているし、 WorkPadに至ってはHotSyncマネージャによりPCとの連携が大前提になっている といっても過言ではない。 すなわちE-55やWorkPadを評価する場合、本体だけをみるのはちょっと問題 がありそうだ。PCと連携する理由は、PIMデータをPCのPIMソフトと共有したり、 主に入力はPC側でやるが、E-55やWorkPadだけが手許にある状況では、そちら でスケジュールの修正やら入力を行い、自宅なりオフィスに帰ったらそのPCと データの同期をとり、E-55やWorkPadで行ったPIMデータの修正がPC側に反映さ れるようにしたいものだ。E-55やWorkPadは当然の事ながらこれらができるよ うになっている。 それぞれの製品に添付されているソフトウェアでは、E-55はMicrosoft製だ けあってデータ同期する相手はSchedule+、Outlook97/98である。私の場合は Outlook98を使っているので同期相手はOutlook98だ。E-55に搭載のPIMソフト ウェアであるPocketOutlookはOutlook98との相性は抜群であり、項目の過不足 に悩んだりすることもない。Outlook98は不満な点は多々あるがPIMとしてはよ く結構良くできている。一方WorkPadの相手はそういうメジャー系ではなく、 PalmDesktopという付録のPIMソフトだ。機能や管理内容としては両者にはかな りの差があり、Outlook98のほうがかなり上である。これはOutlook98が本来グ ループウェアクライアントとして開発されたのに対し、PalmDesktopのほうは WorkPadの管理項目を満たすためだけにつくられているので、はっきりいって かなり見劣りがする。見劣りがするから悪い、機能が豊富だから良いというも のではないのは確かだが、一つ言えるのはPCのPIMソフトとしてマイナーなも の、無名のものをえらぶとそれなりに苦労することがあるということだ。 PCのPIMソフトと連携するのはPDAだけではない。いろいろなアプリケーショ ンがPIMソフトと連携させる、データ交換させる相手に選ぶのは、世間でもメ ジャーなものになるのは当然であろう。そういう意味では「長い物にまかれて いたほうが楽」というのは確かで、Outlook98を使っているとメーカー製品は 対応したものが多い。一方PalmDesktopというわけのわからない無名のPIMソフ トに対応したものは見かけない。まあ、完璧に切り離してPIM+PDAだけで使う ならかまわないが、先々のソフトウェアの乗り換えやPDAの乗り換えをも考え るなら、PIM側はメジャー系を選んだほうがあとあとの苦労が少ない。主要な PIMソフト(Outlook97/98, Organizer97, NotesPersonal4.6, Sidekick95, InternetSidekick, EccoPro, DataImpression, PowerPIMM)の製品版・試用版 をかなり使い込んで試した私が言うのだから、まんざら嘘ではない。 (続く)