「お替わりはいかが? 〜1353〜」 1999.03.18 (Thu) ========================== □ WorkPadとE-55の欠点 〜2〜 次はWorkPadだ。WorkPadの最大の欠点は他のRAMベースのPDA同様、何かの拍 子にメモリが飛んだら、PCと再度HotSyncをしない限りデータ復活が不可能な ことだ。RAMにデータがある以上、いろいろな理由でRAMの内容が飛ぶことは大 いにありうる。これはE-55とて同じだが、E-55にはそれをカバーする手段があ るのだ。E-55はコンパクトフラッシュを装着しておけば、RAMの全ての内容を コンパクトフラッシュに簡単にバックアップする機能がついている。仮にRAM が全部きれいさっぱり飛んだとしても、バックアップをとっておけば同期相手 のPCが手許にない出張先などでも簡単に復活できる。これはWindowsCEのオリ ジナルにはどういうわけだかついていないが、メーカーのカシオが独自に付け た機能である。 さらにE-55には駆動用電池がなくなったり取り外したときでも、RAMの内容 を保持するためにボタン型リチウム電池がある(これはZaurusやWiZなどでも 同じ)が、どういうわけかWorkPadにはそれがない。代わりにスーパーキャパ シター(容量の大きなコンデンサ)が内部にあり、マニュアルによればそれで 最大一分間はRAMの内容を保持できるらしい。同じくマニュアルによれば駆動 用電池で駆動しなくなっても、RAMを保持するだけの電圧は残っているから、 手許に新しい電池が用意できてすぐに交換できるまでは絶対はずすな、と書い てある。この動作しないが保持できる時間がどれくらいなのか検討がつかない。 何十分なのか何時間なのか何日なのかまるでわからない。仕事などの都合でた またま予備電池が手許になく、それを買いに行く時間も無い場合などは、それ が出先であれ最悪メモリが飛ぶことを覚悟する必要がある。実に馬鹿げた話で ある。日本製なら子供用の玩具にちかい電子手帳でも二重の電池になっている のに....。 次に赤外線の速度が遅いことだ。E-55ではシリアルでも赤外線でも同じよう に115.2Kの速度でPCと同期をとることができる。しかしWorkPadの赤外線は最 大でも38.4KとE-55の三分の一の速度だ。これはアドレスやら予定やらToDoの 件数が多くなったり、ニュース記事などをWorkPadで読むために流し込みをや ると結構な時間がかかる。時間がかかるだけではなく、WorkPadにはACアダプ タなるものは存在しないからその間はかなり電池を食うことになるのだ。 (続く)