「お替わりはいかが? 〜1361〜」

1999.03.26 (Fri) ==========================

□ 玩具のOS

 おそらくはPCに詳しい人には当たり前の事実であるが、Windows95というの
は実に軟弱で阿呆なOSである。そもそもOperating System (OS)などと名乗る
ことすらおかしいのではないか。いや、OSというのはOperating Systemではな
く、Omocha no Systemではないか。あるいはOafish Systemとか、Obituary 
Systemとか、Odious Systemとか、まあ幾つでも思いつくが、とにかく実に馬
鹿げている。私などはもともとUNIX屋だから余計にWindows95がOperating 
Systemとしては愚の骨頂のように思える。

 先日も、あるUSBデバイスをインストールし、事情があってアンインストー
ルするつもりで "USB Supplement for OSR2" を削除してしまった。アプリケ
ーションの追加と削除のウィンドウからうっかりやってしまったのである。通
常の削除なら削除確認ダイアログが出てくるのだが、どういうわけかこいつの
場合はいきなり瞬間に削除が終わってしまった。終わったのは良いのだが、そ
のあと再起動したらもうたちあがらなくなったのである。Windows95ではよく
発生することがある、VMM32.VXDのエラーだ。実際にインストールされている
*.VXDファイルとSYSTEM.INIもしくはレジストリとの記述の不一致で発生する
ことがほとんどで、SYSTEM.INI あるいはレジストリに記述されているのに、
VXDファイルが存在しないからブートシーケンスでの静的ドライバファイルの
読み込みが不完全になってしまうのだ。SYSTEM.INIの問題であれば[386enh]セ
クションの怪しいVXD記述をコメントアウトするか不足しているVXDの実体をコ
ピーすることで解決することもあるが、レジストリだとGUIが立ち上がってい
ないからどうにもならない。COMMAND PROMPT ONLYで動くレジストリエディタ
でもあればなんとかなる可能性があるが、とりあえずその時はそんなものを差
がしている余裕もなかった。

 結局、C:\WINDOWSをC:\WINDOWS.OLDとリネームして、Windows95そのものと
アプリの半分くらい(WINDOWSディレクトリの下にもファイルをインストールす
るアプリとレジストリを使うアプリ)を再インストールすることなった。

 私が長い間さわっていたSunOS4.Xでは、この程度のことで再起動が不可能に
なったり、システム再インストールになるなんてことはおおよそ考えられない。
OS本体(VMUNIX)を削除してしまうとHDDからは起動できなくなるが、それも他
の手段で回復可能である。それにくらべたらWindows95いや、NTも含めた
Windowsファミリはおおよそ実用にほど遠い馬鹿OSである。こんなものを使わ
なくては、オフィスでの業務もまともにゆかないような現状はどうかしている。
さりとて今話題のLinuxなども一部サーバーとして使うときだけ実用になるだ
けであり、オフィスでのクライアントOSとしてはオフィスアプリやサーバーア
プリが存在しないから使い物にならないのが現状だ。

 愚痴をいっても始まらないが、何を選んでもまっとうなものが存在しないの
が現在のPCのOSだ。