「お替わりはいかが? 〜1373〜」 1999.04.07 (Wed) ========================== □ Microsoft批判 Microsoftを批判する人は多いが、褒め立てる人はまず見かけないように思 う。もちろん、下手にMicrosoftを怒らせて、テスト版や評価版のソフトウェ アをもらえなくなったら飯の食い上げにつながるPC雑誌関係者やMicrosoft関 連製品を直接間接に販売したりサポートしたりして飯を食っている人たちも別 である。 Microsoftはあまりに大きくなりすぎた、競合を潰すためには明白に違法で はない、適法からグレーなことまでありとあらゆることをやってきた、ライバ ルの製品がうまくうごかなかったりパフォーマンスが落ちるようなコードを埋 め込んだ、プレインストールするハードウェアメーカーに圧力をかけた、とに かくこれまでに耳にしたり眼に飛び込んだりしてきた批判は、それが事実なの か否なのか確かめることができるものは、個人ユーザである私にはほとんど無 い物ばかりだ。WindowsNTや関連製品のセキュリティホルについても、まるで 穴だらけであるような批判が飛び交っている(もちろん個々の指摘は事実であ るものがほとんどだろう)が、それらが現実の運用シーンでどの程度問題にな るのか、他のOSのセキュリティホールはどうなのかといった話はあまりきかな い。 Microsoftを批判する人は多いが、では彼らはMicrosoft社の一切の製品とは 無縁にPCを使っているのだろうか。最近でこそLinuxが注目を集めているが、 現実の所批判はするが使わざるをえないのではないだろうか。また、製品を正 しく評価し悪い点を具体的かつ客観的に批判するためには、使い込まなければ 批判はできない。使い込まないで批判するのは、ほとんどカタログや若干の資 料だけでPC評価記事を書く無能なライターと同じで、その批判や評価にはあま り意味がない。 どこの世界でもそうだが、だいたい悪い評価というのは声高に光のごとく素 早くかつどんどん拡大されて大げさに伝わる一方で、良い評価というのはあま り表だってでることはなく、なんとなくクチコミで伝わることが多い。何にせ よ下手に持ち上げれば提灯だと言われかねないこともあるのかもしれない。そ ういうことも頭に置いた上でいろいろな評価を見るべきだろう。 私自身はMicrosoft製品は自身の持つ知識の範囲内で批判する点もあるが、 誉める点も持っている。だから、一方的に「所詮MSのやることだから...」と か言ったひどく無責任な発言は私は嫌いである。批判は良いが自分なりの根拠 をもって意見を述べて欲しいものだ。