「お替わりはいかが? 〜1389〜」

1999.04.23 (Fri) ==========================

□ 旅行情報 〜3〜

 こういうときに役に立つのがインターネットのWebサイトである。特に最近
は個人でも気軽にWebサイトを構築することができるようになったし、デジカ
メも安くなってあるいは高画質となって売上を伸ばしている上に、旅の記録と
いうのはまとめていても楽しいものだ。かくいう私もWebページに旅行記を公
開していたりするが、これは他人に読でもらうというよりも、後から自分が見
て楽しい思い出になるからという意味が大きい。そうした個人依存情報ではあ
るが、それが情報を求める人の何らかの役に立てばと思って公開しているので
ある。

 ガイドブックに載るようなうまい情報というのは、その出版部数から想像し
てもあっというまに旅行者たちの間に広がるであろうし、そうしたところには
日本人旅行者が集中する。日本国内でもそうだが、ガイドブック等に載った店
というところがあまりよいものであった記憶がほとんどない。もともとよかっ
たのであろうが、ガイドブックで客が集中して味が落ちたとか、非常に混雑し
たりしてよろしくないのである。

 もちろんこういう情報はとても重要なのだが、それ以外にガイドブックには
ない情報も大切であり、それを得るのにWebサイトが好適なのである。団体は
もとより個人レベルでも情報発信が容易であることから、昔であれば口コミで
しか知り得なかったような個人の生の情報、商業上の理由で活字にならなかっ
たような情報をWebサイトを使うと比較的容易にできるようになった。もっと
もその結果有意な情報以上にゴミ情報が存在するので、有意な情報を発掘する
のに手間と時間がかかってしかたないのであるが。

 ガイドブックの一番の問題は、おおむね良い話しか乗っていないということ
だ。現地安全情報のさわりくらいは、商業主義の中の残された良心の欠片の証
明として載っていることが多いが、それ以外のショップやレストラン、ホテル
あるいは地域などについての良くない情報というのはまず載っていることが無
い。商業ベースの出版物としてそれらを掲載することが簡単ではないことは理
解できるが、一般の旅行者としては良い話と同じ位良くない話も重要である。
それに良くない話だけではなく、たとえばホテルの室内の設備の最新情報や部
屋の清潔さなんていうのもガイドブックでみかけることは少ないが、持参すべ
き荷物の調整の都合からもあればありがたい情報なのである。

(続く)