「お替わりはいかが? 〜1395〜」

1999.04.29 (Thu) ==========================

□ 連休突入

 今日から巷でいうところのゴールデンウィークに突入である。といっても私
の場合は今日は単なる休日であり、明日は通常どおり仕事をする。世間様がお
休みのとき(お休みの人が多いとき)は通勤電車もさほど混雑しないし、会社
で仕事をしていても電話も少ないから、仕事もはかどって何かと都合が良い。
別に私が取り立てて働きバチというわけでもなくて、同じ仕事をするなら邪魔
が少ないほうが良いに決まっているからだ。いや、かかってくる電話やメール
への対応も仕事なので「邪魔」といってはいけないのだが...。

 ゴールデンウィークといっても、実際に続けて何日も休めるのは大企業勤務
の社員くらいのもので、小中高生はそんなに連休がいっぱいあるわけではない
から、家族そろって一週間もどこかに出かけるなんてのは実際には不可能に近
い。これが可能になるのは学校と会社の休みが重なる正月前後か夏休みになっ
てしまう。正月休みが集中するのはその性格からしてやむをえないところだが、
夏休みは昔に比べれば少しはピークの山がなだらかになったようで、お盆のピ
ークが少しその前後に分散するようになったそうである。それでも学校のスケ
ジュールを考えれば一週間以上の旅行が可能になるのは七月下旬から八月末ま
での一ヶ月半ほどである。市場原理の原則からいって旅行需要はこの時期非常
に多くなるためパッケージ旅行などの価格はもっとも安い時期の二倍から三倍
ほどにはねあがる。

 私が通っている英会話学校のカナダ人教師は日本からの旅費の高さに嘆いて
いる。学校側の休みは当然の事ながら世間様の多くが休みなる年末年始、いわ
ゆるゴールデンウィーク、お盆に重なっているから、彼らがある程度の取るこ
とができるのも、旅費がピークになるこの時期に重なるわけだ。北米東海岸か
らだと恐ろしく遠いアジア方面に遊びに行こうと思っても、トップシーズの日
本からの旅費はかなり高いから、結局日本国内で手近なところをうろうろする
ことになるらしい。海外へ行くのは日本での仕事を終えて帰国する前、という
人が多いようである。

 こういうトップシーズンが存在するのは別段日本だけではないようだ。どこ
の国でも家族そろっての旅行を考えるとなると、子供たちが長期に休みになる
時期になってしまわざるをえないだろう。しかし、たとえば北米に住んでいる
人たちからは、日本のようにこの時期は旅費が高くて高くて、という話は聞か
ないような気がする。移動には車を使うということもあるだろうし、日本人の
ようにこぞって旅行をするようなこともないのかもしれない。

 まあ、何にせよ、これから一週間ほどは高いのを承知で国内旅行や海外旅行
を楽しむ人が多くなるときで、旅行業関係者にとっては年に三度ある稼ぎ時の
一つが始まる。