「お替わりはいかが? 〜1407〜」 1999.05.11 (Tue) ========================== □ 日本人は甘く見ろ? 〜3〜 日本語メニューと英語メニューで同じ料理なのに価格が異なる店というのは 現実に存在するし、さきの回転寿司同様悪意が存在すると見て間違いない。こ ういう店に入ってしまったら、一番安いライトミール(軽食)だけを食し、そ うそうに立ち去るのが一番である。いくら雰囲気だけが良くてもそういうとこ ろにたびたび行くべきではない。そしてその店がそういう二重価格の店であっ たという経験を、Webなどを通じて他の日本人ツーリストにも知らせるべきだ し、あるいはガイドブックの読者投書としてもしらせるべきだろう。 さて、もう一つの二重メニューというパターンが存在する。この場合は、日 本語メニューと英語のローカルメニューで価格がことなるわけではない。載っ ているメニューに違いがあるのだ。よくあるパターンは、日本語メニューには 値段が高いセットメニューだけを載せるというやつだ。ちょっと軽食を取りた いだけなんだけど...、セット物を食べるほどお腹はすいていない...、セット メニューで高い代金を払いたくない(アラカルトのほうが安いとは限らないけ れど)...、しかしメニューをみるとどうもセットとかコースメニューしかな い。 冷静に考えてみて、画一化を嫌い、卵や肉の料理方法やパンの種類まで指定 できることが珍しくない国柄の米国のレストランで、セットメニューしかない レストランなんてのがそうそう多く存在するわけがないではないか。第一地元 の人がいつもいつもセットメニューばかり食べているわけではないであろう。 必ず、アラカルトメニュー(a la carte menu)があるはずだ。 これは故意に会計をごまかしてoverchargeしたり、日本語メニューの価格だ けを高めに設定したりする悪質なものとは少し違う。善意に解釈すれば、日本 人の利用頻度が比較的高いセットやコースを、わかりやすく日本語に翻訳した メニューを用意しているだけである。しかし悪意に解釈すれば価格が高めのセ ットやコースを食べさせて売上に結びつけようとするのかもしれない。 これに対抗するのも簡単で、さきほどと同様、英語のローカルメニューも持 ってきてもらえばよいのである。たったそれだけのことだ。たったそれだけの ことではあるが、実のところ英語のメニューを読むのはそれなりに無塚しいも のだ。一般的な料理方法や素材ならともなく、地元特産の素材を独特の料理方 法で料理するなんて時は、書いてある内容がわからないことも多い。もっとも この場合は英語だからわからないのではなく、それが無理やり日本語になった ところで、やはりメニューの検討がつかないであろうことはかわりないかもし れない。 (続く)