「お替わりはいかが? 〜1408〜」

1999.05.12 (Wed) ==========================

□ 日本人は甘く見ろ? 〜4〜

 ともかく日本人観光客が非常に多いハワイ(それも隣島ではなくホノルルの
あるオアフ島)やグアムなどでは、料金の上乗せ(overcharge)や、レストラン
だと日本語メニューと英語メニューでの同じ品であるのに価格が違う価格差、
そして、価格は同じだが日本語メニューには高いセットやコースメニューしか
載せないなどが存在する。

 これが日本語・日本人ではなく、同じアジア人である韓国語・韓国人でもや
はり同じになるのか、あるいはそもそも韓国語のメニューなどは存在しないの
か、このあたりはちょっぴり興味があるところだ。ともあれ、多くはないとは
思うが、さりとて少なからず存在するこういうケースをみると、やはり日本人
ツーリストは嘗められているのである。条件が悪くてもその場で文句もいわな
いし、ふっかけても抗議もせずに大人しく支払ってくれるとしたら、そんな条
件の良いカモを逃す手はなかろう。私があくどい商売人だとしたら、やはりそ
ういうところでガンガン荒稼ぎするに違いない。

 では、どうすればこういうものにひっかからずに済むのだろう。一つは事前
の情報チェックだ。ガイドブックの説明なんか信じては行けない。言葉もろく
にできず不慣れな土地へ初めて訪れる観光客と、旅なれた取材者やかわりに店
の紹介を書き下ろす現地の人間が同じ思いができるわけがないと思うべきだ。
危なそうな店などは、口コミやインターネットなどで情報を漁るしかない。決
して十分とは言えないが、日本人が多い観光地では比較的有効な手であろう。

 そして支払い前の十分なチェックである。私達日本人の感覚だと、出てきた
明細をしげしげと穴があかんばかりにチェックするのは、露骨に相手を疑って
いるようであり失礼だと感じるところがある。しかし、日本を出たらそんな感
覚は捨てるべきであり、現地の人同様、明細を入念にチェックし、疑念があれ
ば支払う前に正すべきだ。不明なチャージがあればそれはどういうものかをた
だし、妥当なのかをよく考えるべきだ。支払ってからではもう遅い。支払うと
いうことは、その金額・明細を承認した証拠なのである。

 あとは、やはり言葉だろう。行く土地の公用語は多少はできないとやはりぼ
られてもわからないし、英語であれば英語のローカルメニューを取り寄せても
理解することが不可能である。必須ではないにせよ、日本人相手にあやしい商
売人がいる土地では重要な条件だと思う。

 何より重要なのは、いくら周囲が日本人だらけのビーチリゾートであっても、
そこは外国であって、沖縄のリゾートではないということ認識すべきだ。これ
は最低限忘れてはならない常識であろう。その常識を忘れたところに危険が進
入してくる。

(完)