「お替わりはいかが? 〜1414〜」 1999.05.18 (Tue) ========================== □ やはり柔らか枕が好き 〜2〜 キングサイズというと大きすぎるように思うが、実は幅36インチというのは、 中身のダウンがふっくらと入った仕上がり寸法で行くと、日本のシングルサイ ズの敷布団やシングルベッドの横幅にほぼジャストフィットなのである。これ にどういうメリットがあるかというと、寝返りをうって布団(ベッド)の端に 頭がきてもほぼいつも枕があることになり実に都合がよい。特に寝返りをうっ て横向けになり、体が布団の端よりにきたときに枕がないのは最悪である。横 向けに寝るときには絶対に枕が必要なのだ。 キングサイズに似たようなサイズとしては日本ではベッド用と称しているサ イズのセミダブルサイズの枕がある。あれは50cm×90cm(通常は50cm×70cm) と、サイズはよいのだが中身が屑の屑である。半蕎麦だとか半パイプだとか反 発力の強いありふれたダクロンだとかそうしたものしかないのだから、結局は 私にはそんな屑枕は存在しないのと同じだ。やわらかでふんわりと頭を包むダ ウンの感触、頭の動きにあわせてダウンが泳ぎ適切に頭と頸を支えてくれる。 この快感はダウンピロー以外にはありえない。 とにかく、そんなわけで日本のデパートや寝具店では、ホワイトグースのダ ウン(whitegoose down)だけを使った、私好みの柔らかでふんわりした枕は 入手不可能である。いろいろな合成素材を使ったギミック(gimmick:一口で言 い表せる適切な日本語が見当たらないが、要するに人目をひくPR戦術とかトリ ックとか宣伝のための企画とか、そうした意味だ)的な珍妙な枕ばかりが目に 付いてしまいろくなものがない。私の目には付加価値というものをはきちがえ て妙なギミックだけをもりこんで価格を上げたものにしか映らない。 では、日本以外の国ではダウンピローは購入しやすいのだろうか。手近なと ころでWebの検索サイトを使って探してみるととても沢山の寝具の通信販売サ イトがひっかかる。YaHoo (http://www.yahoo.com/)やAltaVista (htt://www.av.com/)、MSN(http://www.msn.com/)などで、キーワードに "down"、 "pillow"、"standard"、"queen"、"king"などをAND検索で指定して やると、かなりよいヒット率で釣れるし、そのほとんどは日本への通信販売も ひきうけてくれる――ただし、送料はU.S.$20程度で$100ととんでもない金額 を要求するところまでさまざまだ。商品を決めて送料を尋ねれば(電話でもメ ールでもどちらでもよいが、アメリカの会社なら当然英語に限られる)調べて 教えてくれる。 どうやら、私が今後新たに枕を買ったり、買い換えたりする購入先は米国か カナダのショップしかありえないようだ。 (完)