「お替わりはいかが? 〜1417〜」 1999.05.21 (Fri) ========================== □ 英語の番組 〜1〜 英会話の上達のコツは、まず何よりもネイティブと接する機会を多くするこ とらしい。言うのは簡単だが、日本に居てこれを実現するのはなかなか難しい。 流暢にしゃべることができる人でも、英会話から離れる時間が長くなるほど、 その能力は落ちてくるという。ハワイ育ちの歌手の早見優さんは、日本に戻っ てきて長くなると、英語を聞いて反応するときに一瞬間が空くようになったと 以前何かのテレビ番組で言っていたのを覚えている。ハワイ育ちの彼女のよう な人ですらこうなのだから、それよりレベルが低い人間の場合は、話すことも 聞くことも、とにかっく機会が多ければ多いほどよいのは確かであろう。 話すほうは、こちらの話す英語が正確かつ妥当であるかどうかまで判断が必 要となるとなると、やはりネイティブの話し相手が必要になるが、聞くほうは そんなことはない。本屋にゆけばかなりの数のヒアリング教材が販売され、ま た、かなりの数のヒアリングの通信教育が存在してるからそれらを利用すれば よい。ただ、一部ヒアリング通信教育の広告文面などは、「ある日突然英語が 聞き取れるようになった」といった誇大な宣伝文句が、いかにも利用者の声の ごとく掲げられているが、それほどまでに極端なものは個人的には眉唾である。 眉唾ではあるが、真っ赤な嘘であるとも言えないのは経験的に理解できる。 少なくとも私の場合は、ある日突然映画の台詞が理解できるようになったな んてことはない(ひょっとしたらこれからあるのかもしれない)が、段々頭が 英語を英語のまま解釈して英語で反応するようになってきたのは経験している。 もちろん会話の難易度によるのは言うまでもなく、高度なビジネスの交渉など が簡単にこなせるほどの会話力は私には無いが、とにかく似たような経験はあ る。これはある日突然ではなく、少しずつの進歩が為せる技で気づいたら少し はそんなふうになっていたということにすぎない。 閑話休題。とにかく英語に接する時間を多くすることだ。といってもろくに ヒアリング能力やボキャブラリが無いのに、FENを四六時中聞いていろという ことではない。かなり高いレベルになるまで、FENなんかずっと聞いていても 単なる音の流れ・洪水にしか過ぎない。聞き取れたワードから話題を掴み取る 訓練にはなるかもしれないが、多くの場合はそこまで行く前にあまりにもわか らないので投げ出してしまうであろう。第一FENを聞いて理解できるようなら、 英語のヒアリングの勉強なんかする必要はない。 (続く)