「お替わりはいかが? 〜1418〜」 1999.05.22 (Sat) ========================== □ 英語の番組 〜2〜 さて、我が家にはケーブルテレビがきている。といってもケーブル独自のチ ャンネルや番組が沢山あるわけではなく、地上波(VHFとUHF)、NHK −BS、WOWOW(有料)、そして一番チャンネル数が多いのがCSからの 番組である。このなかに「OKIDOKI」というチャンネルがあり、局は英 語教育番組と称している。 この中で私が面白いと思っているのは「フジヤマ」と「マリリン・イン・ハ ワイ」である。「フジヤマ」のほうは、関西の若い藤本という自称コメディア ン(俳優?)がヨーロッパやアメリカなどを一人(+カメラマン)で周り、バ ックパッキングよろしくチャレンジャブルにつたない英語でコミュニケーショ ンを図るのである。これを見ていると、コミュニケーションに必要な本質は英 語のスキルではなく、会話そのものを楽しくできる能力であることがわかる。 ヨーロッパでは一人のバックパッカ−の青年と知り合い、一緒にブダペストの 街を観光して回ったり食事をしたりして楽しみ、そして彼は列車で次の街へ行 くために藤本と駅で別れる。見ていて胸が熱くなる、決してドラマではないシ ーンがそこにはあった。二人の間にあるのは流暢な英語の会話ではなく、ぎこ ちない藤本の英語であるが、心の会話は互いに非常に流暢であったのが印象的 だ。 もう一つの「マリリン」のほうは、エキゾチックな美人のハワイ在住アメリ カ人女性が主役で、私の大好きなハワイを舞台に簡単な日常会話を教えてくれ る。ためになるのは、その日常会話そのものだけではなく、彼らが現地の人と やや遅いめの速度でやりとりする会話だ。FEN並にぺらぺらと速いネイティブ 速度でやられれたら、私の理解度はかなり下がるが、そこは英語教育番組でス ピーキングの速度にも配慮がなされている。驚くのは、このレギュラー出演者 達がみな驚くほど日本語が達者なことである。中の一人は漢字も読めるようだ からすごいと思う。おそらく長い間日本で暮らした経験があるのだろう、日本 語の日常会話には全く不自由しないと見うけられる。面白いのはこのアメリカ 人の出演者たちが番組中では互いに英語ではなく日本語で話すことだ。何だか ちょっぴり妙な気分である。 (続く)