「お替わりはいかが? 〜1419〜」

1999.05.23 (Sun) ==========================

□ 英語の番組 〜3〜

 とにかくこの番組は英語に接している時間を楽しみながら長くしてくれる。
NHKの語学講座を一日見ているのはかなり苦痛であろうが、このOKIDO
KIはそんなことはない。見ていて楽しいといえば、同じくケーブルテレビ
(恐らく元はCS放送)のディスかバリーチャンネルである。これは英語教育
テレビではなく、放送はほとんど全部英語だがニュースほど難しくは無い。日
本語もキャプションはでているのであるが、できれば日本語より英語のキャプ
ションのほうがありがたい。こちらの番組のほうも内容的に面白い。ただでさ
えニュース番組はあまり見ないのに、英語のニュース番組をそうそう見るわけ
が無い。やはり凡人の場合は興味がないと長続きしない。

 好きこそ物の上手なれ、とはよくぞいったものである。子供を見ていればわ
かるが、興味があるゲームやアニメーションや芸能ネタはすぐに覚えてしまう
が、興味がない算数などはなんどやっても同じ失敗を繰り返してしまう。同じ
事は英語教育番組にも言えていて、だからこそNHK語学講座のテキストは目
新しい4月号だけが毎年飛びぬけた売れ行きを示すのだ。

 義務教育では英語を中学生で始めて習うが、はっきり言って中学生ではもう
遅い。遅くとも小学校中学年までには始めないといけないのではないか、とい
うのが私の考えだ。だから娘にも満足にしゃべれず読み書き教科書文法しか能
の無いへぼ英語教師が多い中学・高校に行く前にネイティブに接してネイティ
ブの英語を覚えるべきだということから、ネイティブが教師の英語教室に通わ
せている。といっても毎日言っているわけではなく、たかだか一週間に一度だ
からしゃべるというには程遠いが、耳と口を慣らすという効果は確かにある。

 地上波のテレビ放送ではほとんど英語放送はないし、あっても映画の2カ国
語放送とか、ニュースの2カ国語放送程度だ。慣れてくればこれらも有効では
あるが、映画の悪いところはスラングが多いことだ。映画で耳慣れた言いまわ
しでも、現実の生活シーンでは英語に大して堪能ではない外国人が使うのはひ
どく不自然だということもある。スラングの類は相手が使ったときにそれを理
解できたほうがよい(スラングとは言えないが、"Freeze!"のように知らない
と命を落とすこともある)のだが、外国人の自分はきちんとした英語だけが間
違いなく話せたほうがはるかに有効だろう。

 まあ、何にせよ、現在の学校英語や受験英語では英語が嫌いになって当然で
ある。しかし、視点を変えて楽しみながら学習できる自分なりの手段が見つか
れば、これは結構楽しい物だ。

(完)