「お替わりはいかが? 〜1438〜」 1999.06.11 (Fri) ========================== □ 見知らぬ土地でのバス乗車 日ごろは車や電車しか利用しない人でも、違う場所・土地に行くときにはバ スに乗ることがあるだろう。あらかじめ座席指定の切符を買うようなバスは別 にして、街中の普通のバス停から乗るようなバスでは、慣れない土地・路線だ とひどく戸惑うことがある。それどころか自分が住んでいる土地でもすら戸惑 うことが少なくない。 まず第一に料金の支払いだ。先払いと後払いがあり、さらに距離によって運 賃が変わる路線と均一料金の路線がある。均一路線は都市部の中の中心部に多 く、それ以外のところは距離によって運賃が変わる。ワンマンカーだとその仕 組み上先払いは均一料金の路線に限られ、それ以外のワンマンカーでは整理券 方式の後払いだ。 見知らぬ土地で一番安心して乗ることができるのは先払いの均一料金であり、 一番困るのは料金不明のまま目的地まで乗る整理券方式で、財布を片手にころ ころ変わる料金表示を注意していなくてはならないから緊張する。車掌が乗っ ているツーマンのころは、行き先を告げて車内で切符を買えばそれで済んだの だが、省力化は乗客にストレスを与えるようになった。普段乗り慣れている路 線であれば降りるべき場所もわかるし料金もわかっているから小銭も事前に用 意できるから問題ない。 小銭といえば、料金の支払い方が会社毎に下手すれば同じ会社でも路線によ ってことなるのはやっかいだ。つり銭無しの丁度の場合はこちら、つり銭があ る場合はこちらへ、札の場合は事前に両替をするタイプがあったり、構造は同 じだが両替ではなく運転手の料金箱操作によりつり銭がでてくるタイプがある。 そのうえプリペイドカードが加わって、料金箱はますます多種多様になって乗 客を混乱させる。 ハワイのオアフ島だと「The Bus」というその名もずばりのバスが走ってい て、乗車料金は$1均一で乗換も有りだ。支払いは簡単で乗車時にコインか札で $1を運転手に支払えばよい。ただし、バス停は日本のそれのように親切ではな く「The Bus」の小さな看板が電柱に打ちつけてあったりするだけのところも あり、日本のように遠くから見てバス停だと認識できるようなところはほとん どない。さらに車内アナウンスは無いから、ぼーっとしていると降りそこなっ てしまうことになる。そういうときは運転手に降りたい場所を告げておき運転 席の近くにいれば教えてくれる(もちろん英語)。 どちらにせよ、見知らぬ土地でバスに乗車するのには勇気と緊張が必要だ。