「お替わりはいかが? 〜1439〜」 1999.06.12 (Sat) ========================== □ ボーナスシーズン到来 21世紀で最後から3番目のボーナスシーズンが到来した。早いところでは 今週後半には支給されており、そのせいか今日は池袋のデパートも通常の土曜 日より混雑気味だった。 ボーナスを貰って悲しい人はいないと思うが、この御時世だと不安になる人 はおおかろう。この年末も同じようにボーナスがでるのだろうか、あるいはい つになったらボーナス手取りが上がるんだろうか、このところ下がりっぱなし だとため息をつく方もおおかろう。私のボーナス支給日はまだ少し先だから実 際のところどれくらいなのかわからないし、管理職としては今後の伸びという ものには期待できない。会社なんて勝手なもので、経営状態をボーナスに反映 するといっているが、経営状態が思わしくないときは思いっきりボーナスを下 げるくせに、儲かっていていもそんなにボーナスを上げたりはしないのだ。 住宅ローンがある人は、住宅ローンの支払いに何十万円が消え、私立学校に ゆく子供を持つ家庭ではその学費にさらに何十万円か消えてしまい、手元に残 るのはスズメの涙、十姉妹の涙、カナリアの涙である。幸い私には住宅ローン はないし、娘はまだ義務教育で公立学校だから良いが、それでも何かと物入り ではある。 年収ベースでみると確かに日本の大手企業の中堅サラリーマンはそれなりの 収入がある。しかし、支出のほうも東京などは世界でトップクラスの物価の高 さ、住居費の高さを誇る街だから実質的な生活レベルははっきり言ってそんな に高くは無い。五十平米ちょっとの狭い賃貸マンションに十数万を支払ったり、 たかだか六十平米とか七十平米の猫の額ほどの玩具のようなマンションに数千 万を出さねばならないというのは、いくら土地の狭さと一極集中の結果だとし てもひどすぎる。低金利だしマンションの価格も下がったからといって、数千 万円の玩具の物件に飛びつく心理が私にはどうしても理解できない。 なんだかんだと文句は言えどもやはりボーナスはサラリーマン最大の楽しみ である。けれど日本伝統のこの楽しみも年俸制度の導入や賃金体系の変更によ る人件費圧縮によりだんだん先が危なくなってきた。当然、働き手の方も会社 に尽くすだけの姿勢では馬鹿を見るのがオチになってきた。ボーナスの楽しみ も今世紀一杯持てばよいほうかもしれない。