「お替わりはいかが? 〜1464〜」

1999.07.07 (Wed) ==========================

□ 丸四年

「お替わりはいかが?」を最初に複数の他人様公開したのは丁度四年前の今日
である。故有ってNo.1とNo.2は存在しないのだが、ここで四年前を振り返って
みたくなった。四年前の「お替わりはいかが?」(No.3) のタイトルは「七夕」
であった。まずはその一節を引用してみよう。

||今日は七夕だ。職場のビル内にもたいそうな飾り付けがされている。そうい
||えば長らく天の川も見ていない。中学生の頃高知に遊びに行き、足摺岬の帰
||りに車の中からふと見上げたら満点の星空で、背中がぞくぞくするような感
||激を覚えた。本当に星が川になって見えるのだ。まるで星座早見をそのまま
||天空に張り付けた感じだった。
||
||私の娘はまだ天の川を知らない。大きくなる前にぜひ見せてやりたい。あの
||体が震えて止まらない程の感激を知らせてやりたい。しかし今の日本では、
||こんな簡単な願いもかなえる事が難しいのだ。子供達が夜空を見上げて、当
||たり前のごとく天の川が見える国。これを今の日本人は忘れているような気
||がする。

 この翌々年(1997年)の夏にマウイ島に行き夜の天体観測ツアーに参加した。
といってもどこかの天文台にゆくような大層な物ではなく、町明かりのこない
場所までバスでゆき、そこでハワイ大学の先生たちの説明で望遠鏡を使って星
を見ようというものだ。しかし残念ながらこの日は満月に近いとんでもなく明
るい月が出ており、天の川を見ることができなかった。

 その翌年(1998年)夏はサイパン島に行ったが、このときはサイパンの美しい
夕暮れを見ることしか考えていなくて、夜に天の川を見るのをすっかり忘れて
いた。

 そして今年の一月には、世界でも有数の天文台が集まっているというキラウ
ェア火山のあるハワイ島に行った。この島は天体観測の島であるということも
あって、夜になってもけばけばしいネオンはなく、道路の照明もオレンジ色の
ナトリウムランプになっている。しかし、季節柄なのか運が悪いのか、夕方か
ら夜にかけては薄雲がかかり、有名なコナ-サンセット(カイルア-コナの町で
見る美しい夕暮れ)でさえ見えるか見えないかであり、くっきり美しい天の川
は無理だった。

 どうにも天の川には縁がないようで、今年の七夕も東京の都心近くにいては
到底天の川には縁がない。天の川を見ることができるのはいつのことやら。